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2016. 06. 19  
先にもちらっと紹介したJeremy Sheerは, ホメオパシーの金字塔になる人物の一人で、現在はアフリカで現代医療と協力(*1)してエイズ最先端の治療を行っています。先日30分そこらで慢性病のコアを引き出し分析、区別、確認作業を終え、コンサル終了とともにレメディを差し出すなどということをするホメオパスがいると言いましたが、それはジェレミーのことです。頭の回転が早く行動力のある人なのですが、なにより彼の膨大な臨床経験による賜物で、芸当の領域です。通常慢性病のケースはこんな風には決して行きません。

今も日々臨床や講師業で多忙な彼ですが、その傍ら非常に重要なレメディを次々とプルービング(*2)しています。ミーシャがSOHでプルービングしたFalco-p(はやぶさ)のレメディは現代では臨床によく登場する重要なレメディの一つになりましたが、ジェレミーは他にもチョコレート、ダイヤモンド、ネオン、ハイドロジェン、ゲルマニウム、ヘリウム、プルトニウム、さそり、ひきがえる、ポラリス、オゾンなど、ものすごく魅力的なレメディたちを次々と世に送り出してきました。これらのレメディたちはものすごく面白いのでいつか一つづつ紹介していこうとおもいます。

*1)ホメオパシーは現代医療と共存協力可能です。喘息はステロイドで完全に制御できているからお腹の不調だけをホメオパシーで治療してくれと言われたら、そういう処方はできます。現実問題、そういう患者さんは多く、いちいち現代医療の瑕疵についてとうとうと説明し改宗を迫るなどということはしません。たとえばドイツでは現代医療とホメオパシーは一般の人が気づかないくらい融合しています。ただし、前にも説明したように、この場合の治癒は根治ではなく一時的な緩和にとどまります。でも、一時的な緩和でもってもそのバランスがその時その人にとっては最も心地いいものであれば、それで治療は終了です。

*2)新しいレメディを作り出すために、治験作業を行うこと。大勢の人間が関わることや色々な条件が必要なことがあって、組織力と政治力が必要な作業。

ジェレミーの講義はもう本当に芸術で大好きで、私にとっては全部永久保存版ですが、その中でちらっとホメオパシーは陰の仕事と言っていたのがとても面白かったので、そのことについて。

先にホメオパシーは異端と書きましたが、それは実は正確ではないと自分でもわかっていて、陰と言ったジェレミーの方が正確。

「アロパシー(対処医療)は陽の力。病院、お金、薬局、保険会社、戦術、政治家、侵襲、全部陽です。

ホメオパシーはすべて陰。ただ座って何もせず話を聞いて、待って、人にボトルを渡すだけでしょう?ケースについて聞いている時も何をするわけでなく、ただことが起こる任せ、それぞれがそれぞれの役割を演じるに任せ、好転反応を受け入れる。すべてが受容です。すべてを受け入れ、聴き、委ねる、というのがホメオパシーのすべて。同種のものが同種を癒すというのも、これもゆだねることの一つ。立ち向かって叩き壊す姿勢ではない。これがなぜホメオパシーに力があるか、なぜホメオパシーは見えないかの理由です。だからアロパシー(現代医療)はホメオパシーを引き継ぎ、ホメオパシーを隠し、その力を盗んだ。でもそれは長くは続かない。なぜならこの陰の力は強いから。ホメオパスが組織力を持ち、病院をもち、学校や大学、ファンドを持ち始めたら、次第にまた力をつけることになる。

受容は弱い、という幻想があります。実際受容は弱くない。受容には力がある。太極拳というのは最も強力な武道の一つですが、あれは全部受容(受け身)。陰には陰の、独立した力がある。」


物事をいいわるいでなくて陰と陽で捉える考え方は、もともとアジア人の私たちの得意とするところでした。いつのまにか禅とか陰陽とか、こういう概念が西洋から逆輸入されていますが。私たちはいつから受け身が弱いと思うようになったのでしょう。たまたまホメオパシーを陰として語っていたけれど、ホメオパシーのところを別の単語に置き換えれば、本当にたくさんのところで応用のできる捉え方。私の力は受け身にある、陰には独立した力がある、という捉え方は本当に支えになる。
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2016. 06. 19  
ホメオパシーを学んでよかったなと思うのは、物事の捉え方の尺度になるものをたくさんもらったから。ご存知ホメオパシーは西洋の概念なので、どんどん簡潔になり最後は極限までシンプルになる日本式と逆の発達の仕方をしていて、その意味ではやっぱり西洋人向けかもしれなくて、日本人は本当は靈氣だけを極めればいいという気もしますが、でもこれだけ国際化が進んだ今は、純血思想にとらわれるのも現実的じゃない。


私はコンピューターのなかった時代にホメオパスになった人たちから習ってきて、だから教材の内容も時代遅れ(基礎の基礎をながーくやるのでホットな話題を取り上げない)、課題一つ一つがものすごく考えないと書けないことばかり、私の場合他のことをかなぐり捨てて全力で取り組まないと仕上げられないので時間がかかってしかたないし、側からもそもそも語学力に問題があるとかますます肩書きが怪しくなるとかこれだけ時間がかかるのは適性がないからやめたほうがいいとか随分言われ、その途中で日本でホメオパシーバッシング事件が起こりますます肩身は狭くなり、やめるチャンスは本当に何度もあったのですが、やめなかったわずかな理由が私を支えてくれました。

コンピューターのなかった時代にこの膨大な知識体系を身につけ、それを実践している人たちに憧れてきました。ホメオパス30年選手、たとえばthe College of Homeopathyを首席で卒業しSOHの教壇に長く立つDavid Mundyなどは、もう頭の中全部コンピューターです。(日本を砒素の国と言ったのは彼。)もはや現代では芸当の域。

昔はネットがなかったから情報が少なかったはずなのに、昔の人は本当になんでも知っていた。もう亡くなってしまった方には直接会えないので、そういう古典的な系統を引き継いでいる人、そういうものを体現している人に憧れていました。りんごが落ちるのを見て万有引力の法則を引き出したニュートンとか、遠ざかる船が下の方から消えていくのを見て地球は丸いと発見したガリレオとか、こういう人たちに共通する、何かひとつの事象から普遍の法則を引き出す素質を磨いてくれるような、そういう学びがしたかった。私はここで何をしているのか、何をしたいのか、どこに行こうとしているのか、本当はいつも気にかかっているのに、気にかけないように目を背けているこういう質問に対して、道標が欲しかった。

たぶん私たち一人一人に、そういう大発見をする要素が均等に眠っているはずなのです。疑問を持たないと答えはやってこない。問いかけないと、答えはやってこないです。問いかけても、受け取る準備ができるまで答えはやってこないですが。

何を選ぶかはそれぞれのご縁なのでしょうが、たまたま私にとってはそれがホメオパシーでした。最初から「道」にすんなり入っていける人もいるのですが、私はどうもそういうタイプではなくて、うようよ迷ってとっちらかって、最後にやっと収束するタイプのようです。

Davidの言葉で心に残っているのが、本は片っ端から読んで混乱すればいい、それもケントのような超詳細な古典(ケントは医者だったので、身体症状に対する記述が詳細)から入って現代のもっと洗練されたサンカランやショルテンに向かえばいいと言っていたところ。普通は入門書から入ってだんだん専門書に向かうものですが。私は昔から厚かましくも超古典、原書にすぐに飛びつきたいところがあって、わかりもしないのにとびこんで勝手な解釈をしてとんでもない誤解をして失敗して散々回り道して、結果きれいに入門書から入るよりうんと時間がかかるというアホな経緯をたどるのですが、なんだかこの悪癖を肯定されたような。その回り道で無駄につけた知識も、いずれ芸の肥やしになるかもしれないと思える勇気付けられる言葉。これは講義の終わりでちらっと口走っただけの、彼にとってはどうでもいい内容のはずですが、私にとってはすごく大事な支えになりました。




2016. 06. 17  
SOHの学長ミーシャノーランドは世界的に知られる著名なホメオパスですが、現在世界の一線で活躍するホメオパスを多数育て上げた功績でも知られ、いまも世界中のホメオパスから慕われ尊敬されています。

彼は世界大戦の最中である1943年に、アーティストの両親の元で生まれました。(いまでもお父さんの描いた絵がミーシャの家に飾ってあります。)お父さんはボヘミアのユダヤ人で、お母さんはドイツ人で、大戦前にイギリスに逃れた二人の間に生まれたのですが、ユダヤ人レフュジーでしかもドイツ人の母を持つミーシャの少年時代は、世間の冷たい眼差しに晒されたものでした。少年時代からアーティストぶりを発揮し、その後プラトー、ピタゴラス、フロイト、ライヒ、ユングなどに親しみ、詩を書き、ヨガや瞑想を行い、ドラマの脚本を書き、病院のラボでリサーチアシスタントをし、映画作りに携わり、その過程で家庭を設けましたが、生活のために自分のアートを切り売りするような人生に嫌気がさして、人生の方向転換を探している時にホメオパシーに出会いました。

彼が師事したのはJohn Damonteで、ミーシャは彼によってかねてからあった心理学に対する興味を呼び起こされ、錬金術師やギリシャ哲学者の叡智を現代医療につなげることを学びました。Damonteの教えは占星術、神智学、ユング、4大元素、チャクラと現代の内分泌系の関係に及び、ミーシャが魂、精神、感情、肉体の統合をしていく過程で大きな支えとなりました。

ミーシャは1975年に北ロンドンのヒッピー地区で駆け出しのホメオパスとして治療に乗り出したあとは数々の奇跡的な治癒や慢性病の治癒をもたらし、一躍有名になりました。その時の多くの臨床の経験が彼のホメオパシーに対する屋台骨となったそうです。1978年にはThe Society of Homeopathを設立し、1979年にはThe College of Homeopathyの教壇に立ち、1980年に今の奥さんと再婚し、1981年にThe School of Homeopathyを設立し、1984年に現在の自宅兼サマースクールの会場となるYondercott Houseを設立しました。ここに移り住んだ時に空にかかった虹のことを、今でも鮮明に覚えているそうです。2008年には校舎をより大きなHawkwood Collegeに移しました。

ミーシャはイギリスの大学入学制度であるGCEのAレベルで6科目合格したという秀才ですが、経歴はご覧の通りかなり自由というか、アーティストの血が全面に出ている感じで、理路整然としたものの言い方はしません。いつもトリッキーで煙に巻かれてしまう。彼の言っていることは入学してしばらくは右から左に抜けていき頭に定着してくれず、コンサルもあまりにも高度で見ていても何が起こっているのかさっぱりわからず、ものすごいワークロードをこなしながらも実践的なスキルがとても身についたとは思えない数年、私は一体全体こんなに苦労をして何をやっているんだろう、とんでもない回り道をしている、この人についたのは大変な失敗だったのではないかと後悔し続けていました。ただ、彼の著書、彼の世界観、彼の繰り広げるコンサルは他の誰にも真似できない魅力があり、それに辞めようと決めるたびにみごとなタイミングで「お働き」があり、そうこうしているうちに7年もここに居座りアドバンスまで来てしまいました。

コースでも何かこう、常に右脳を使うよう促されるというか、錆び付いた能力を引き出されている感じです。なんでこんなに時間のかかることをさせるんだ!と発狂したくなることも何度もありました。日本の教育に慣れてきた私は、教師は生徒に答えを与えるもの、正解をくれ〜!とつい思ってしまうのですが、決して正解をパッケージにして渡してもらうことはありません。これはもう何年もフラストレーションの塊でしたが、ふとこの最悪の期間が何より大事だったのかもしれないと今は思います。

私は何かを選ぶときに念入りな下調べをすることはなく、ロルフィングもホメオパシーも例の根拠により衝動的に始めてしまったのですが、後になって今更のようにIda Rolfやミーシャの経歴を読んで、何故ご縁をいただいたかがわかって唖然とします。どうりでこんなに魅力を感じたわけだ。私の知りたかった世界に同じく惹かれ、追求してきた人たち。ロルフィングを通じて私は開かせてもらったし、ミーシャがジョンに開かされたように、私もミーシャによって開かされました。人が変わるときというのは、こういう経緯をたどるのか、というのを彼らを通して経験させていただきました。

ミーシャは人の治癒を助けるにはどうすればいいのかを深いところで熟知していて、でもそれをはいこれだよ、とは決して教えてくれず、このフラストレーションは何かに似ていると思ったらロルファーで私の先生であるジョヴァンニによく似ているのだと気付きました。いい教師というのは本当に答えをくれない・・。自分でしかたなく見つけに行くまでただ待っている。

ミーシャのコピーになることはできない、と早い段階で打ちのめされるのが功を奏すのか、卒業生は本当に個性的なホメオパスになります。ミーシャのレパートライゼーション(分析)は確かにケンティアンのものですが、そして私もそれを真似してきましたが、ミーシャ自身も必ずしもそれだけを使うわけではなく、時にはセンセーション、時には・・と色々ツールを使い分けて見せるので、私たちも自然に使い分けるようになっていきます。卒業生がミーシャと同じケンティアンになることはありません。

教壇にたつのは学校卒業生が多いですが、それぞれの個性が際立っていて本当に面白い。とくに卒業後すぐにDynamisという学校を立ち上げ今も世界の一線で活躍するJeremy Sheerの講義は群を抜いて面白くて、彼は本当に天才だと思います。こうやって世界の巨人たちを早い段階で学び、縦横無尽に取り入れるやり方に慣れてきたのは、今になってよかったと思っています。

こういう風にホメオパシーと付き合ってきて、なんだか結局ロルフィングと似た学びをしてきたんだなと改めて感じています。ジョヴァンニも確かロルファーはアーティストだよと言っていた気がするのですが、ミーシャからも改めて、アーティストでいるんだよ、と言われているように思います。
2016. 06. 16  
ホメオパシーという医療体系は元々は原理原則を医療の王道ヒポクラテスから引っ張ってきているのですが、どうも創始者ハーネマン自身の性格というかカルマがずっと引き継がれているのか、「異端」の運命にあるようです。彼は200年前当時の「現代医療」に対する殴り込みのような姿勢を崩さなかったので、奇跡的な治癒率をもたらした実績を持ちつつも生涯にわたって異端児扱いされ、本来治癒の原理原則に則ったはずの彼のこの渾身の仕事が時代の主流になることはついにありませんでした。

彼の渾身の著書「オルガノン」は、一言でいうと全編爆発的なエネルギーが燃えたぎっている。芸術は爆発だ!の岡本太郎みたいです。扇動的な言い回しが多く、行間から彼の性格や感情がにじみ出ていて、科学的根拠に基づいた事柄を注意深く並べたお行儀のいい一般の医学書とまるで違う。私はオルガノンは医学書や学術書を読むときのモードとは違うモードで読んでいます。すごく生。これほど面白い本はないと思う。

ホメオパシーというのは、既成に縛られるとできない仕事だなとつくづく感じています。職業には、消防士とか警察官、弁護士など、やるべき任務がきちんと体系化されている仕事と、ミュージシャンとかアーティスト、科学者、医者など創造性が必要とされる仕事があって、ロルファーもホメオパスも後者です。そうなのです、本来医者という職業も、アーティストや科学者と同様、日々未知の世界を探求する飽くなき好奇心に駆り立てられる仕事のはず。だってこの世界はわからないことだらけ。時代の英知を結集したはずの医療で解決できないことがどれだけあるか。どう弁解したってこれが事実です。科学的根拠が必要?科学に求められるのは測定可能なこと。再現できること。でもこの測定、再現の仕方そのものが今現在どこまで信用できるものなのでしょう。慣れ親しんだから、慣例だから、というところに向かったらその時点で、そこから先はデッドエンド。

私が何かを信じるときに根拠にするものは、ぱっと全体像を掴もうとしたとき、今見えているものは氷山の一角で、その背後には完全無欠に美しい法則が潜んでいる、という印象を受けるものです。言葉にしようとするとなんだかこれこそ根拠に欠ける言い回しですが。なにか表面はとてもシンプルでしんとしていて、でもその奥に決然とした、凛とした存在を感じる、でもこの感覚は私には大事。

2016. 06. 16  
ホメオパシーにはプラクティカルホメオパシーとクラシカルホメオパシーという流派があります。創始者ハーネマンの著書オルガノンに関する解釈の違いにより、処方が違います。

日本は9割以上がプラクティカル、世界は9割がクラシカルです。ホメオパシーが盛んな国はイギリス、ドイツ、アメリカ、インドで、現在世界の第一線で活躍する著名なホメオパスはクラシカルの処方をします。

クラシカルの処方の特徴は、コンサルテーションを重視すること。一人の人の問題の核心にどこまで踏み込めるかということを意図していて、やり方は様々ですが通常は初回のコンサルテーションに2時間くらいかけ、そのコンサルテーションではとにかくその人の身体症状、精神状態、今の状況すべてに波及した問題の核心を探しあてることに集中します。核心を掴む速さはひとえに経験で、熟達したホメオパスだと30分以内で全部引き出し、区別と確認作業を終え、コンサル終了とともにレメディを差し出すなどということもありますが、一般にはそのようなことはなく、通常はコンサル終了後、ホメオパスは改めて時間をとって確認あるいは検索作業を行い、現在4000種類ほどあるレメディの中からその核心に対するシミリマム(最近似)を一つ選び、処方します。処方は一回につき1粒で、一粒を摂取させたあとそのまま1ヶ月ほど経過観察します。

たとえばアトピーでお悩みの方がいるとします。クラシカルホメオパシーでは、アトピー用レメディというものはありません。その人がどうしてこの状態になったかを、何がきっかけだったか、物事にどう反応するかなどの事象を一つ一つ取り出して分析した後、その根底にある共通したパターンを見つけ出し、その人の生体反応に最も近い波動を持つレメディを一つ選びます。だから同じアトピーという病名もつ人がコンサルを受けると、処方されるレメディは三者三様となります。

一方プラクティカルの処方の特徴は、最初から一度にたくさんのレメディを多角的に処方することです。1つの病気に対して1つのレメディという方針で、複数の底ポテンシーを掛け合わせたコンビネーションレメディ(oo用レメディというパッケージ)やサプリメントなども同時に処方するため、一回につき20種類くらいが処方されることもあるようです。通常は一日数回、一回につき複数の種類、それを何週間か続けて摂取させるというものが多いです。通常コンサルテーション時間は30分から一時間ほどで、コンサルテーションで確認する事項、質問なども、アジェンダに沿って行われることが多いようです。(これは私自身の経験ではなく、経験者から聞いた話です。)

クラシカルホメオパスが状況に応じて複数のレメディを短時間に続けて処方することはあるのですが、プラクティカルホメオパスが一つだけレメディを処方して1ヶ月待ち続ける、ということはありません。


ドイツではホメオパスがどちらの流派で習ったかということはあまり問題にはならないのですが、日本は事情が違う。

私が最初にホメオパシーに出会ったのは14年前で、しばらく独学した後改めて7年前にイギリスのSchool of Homeopathyに入学しました。最初に出会ったのはプラクティカルホメオパシーで、実際に勉強してきたのはクラシカルホメオパシーです。学長ミーシャ自身は自称ケンティアン(精神に働きかける高ポテンシーのレメディを一つ処方し、長期間待つという立場をとる人)ですが、実際は多彩な処方をします。私自身体験しました。彼自身はxx流とかooメソッドという看板には関心がなく、むしろそれぞれが持ち味を活かせばいい、好きなやり方を選べばいい、本質を捉えれば結局同じところに導かれるから、という立場です。従ってプラクティカルvsクラシカルという議論にも関心がない。どんなものでも、例えばクラシカルホメオパスなら真っ向反対するはずの、ドイツで盛んなコンビネーションレメディでさえ、大いに使えばいい、要は効けばいいんだよ、と。

彼に最初に会った6年前にプラクティカルvsクラシカルについて意見を求めた自分が、なにか本質的でないところで囚われてるとハッとしたのは、彼から答えをもらった直後ではなくさらに4年後の今、というのが我ながら情けないですが、さすがにここまで囚われてきたのにも理由があって、いい学びになりました。日本では立場主義というものがあって、派閥を縦横無尽に行き来しながら「要は効けばいいんだよ〜」などと声高々に言ってはいけないところがある。ただでさえニッチな職業なのだし、こんな変わった職業を選んだ者同士仲良くやろうよ、と言いたかったのだけど。

本当は今でもどちらかの流派に属そうとは思っていないのです。プラクティカルホメオパスの、クラシカルのやりかたでは医原病が絡み合った現代人には効かない、日本人には日本人特異の処方が必要、という主張には説得力があるので。その国や環境、風土に応じた独自の方法が発達して当然です。でも自分で実際にクラシカルの処方をするようになった今、現代人に有効でなかったはずのこのやり方でも十分通用することがわかり、プラクティカルの主張がすべてに当てはまるわけではないとわかりました。一方、クラシカルがプラクティカルを批判する際の、質でなく数で勝負するやり方だとバイタルフォースは混乱し、この治療が長期に渡った場合は熟達したホメオパスでもこの患者を治癒に導くことはできなくなる事態が発生する、という主張は、実際に生きた例を見てしまい、本当だったのだと知りました。

こういったバックグラウンドから、私はクラシカル(世界標準)の立場をとると思います。私がこれだけ時間をかけて準備してきたのも、それだけ時間をかける価値のあるものを掴みたかったから。安易なパッケージではない、とことんマニアックな技術が欲しかったから。ロルフィングのその先の、もっというとロルフィングでは解決できない人に対しての王手になる技術が欲しかったから。ひとりの人間を閉じ込めているその芯の部分に、もっともダイレクトに到達する、もっとも早く、もっとも効果的なツールが欲しかったから。

でも、実際にこのツールを使うようになって、このツールも万人に向いたものではないとわかりました。当然ですが。私は相当絡み合った複雑なケースに対して準備してきましたが、これほどの処方をしなくても、もっと簡単な処方で解決できる人はいるし、相性もある。ホメオパシーがおそらく初期の段階で必要な人も、ホメオパシーは必要でない人もいる。ロルフィングは結果が出るのが比較的早く効果がわかりやすいのですが、ホメオパシーはシミリマムにヒットするまで時間がかかることも多く、慢性病、がんなどは1年以上の長期にわたる治療が必要な場合が多いです。(ただしヒットするとロルフィング以上に短時間で驚くようなことが起こるのは事実。)

今後ホメオパシーをどういう位置づけで提供していこうかと考えていますが、当面コンサルティングはすでにご縁をいただいている方を対象とさせていただくこととして、いずれ気軽にお越しいただける健康相談会を設け、そこではプラクティカルなホメオパシーとの付き合い方を、家庭の薬箱代わりの靈氣や精油、バッチフラワーとの付き合い方も含めてお話しさせていただこうと思っています。

プロフィール

rolfertakami

Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式ロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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<セッションのお申し込み&お問い合わせ>

rolfertakami@gmail.com


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2017年夏 東京セッション
6月27日(火)〜7月9日(日)


2017年 直傳靈氣講習会(東京):

前期6月30日(金)18:00〜21:00(日中への変更可)
  7月1日(土) 9:30〜12:30
       14:00〜17:00 
後期7月2日(日)9:30〜12:30
       14:00〜17:00 
      

直傳靈氣交流会(フランクフルト)

3月11日(土)16:00〜18:00


直傳靈氣交流会(東京)
7月9日(日) (予定)

参加お申し込みを受け付けております。
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Profile:

Takami Kamata

Certified Rolfer®
Certified Rolf Movement®Practitioner
Jikiden Reiki® Shihan
Registered Yoga Teacher
SourcePoint Therapy® Practitioner

Contact me at:

rolfertakami@gmail.com


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