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2015. 11. 09  
英語学習法を私に聞くという全く気の毒な方がいらっしゃいました。英語が喋れない、英語が聞き取れない、という悩みです。この私が英語学習法について語る!面白かったので彼女への回答を以下に転載します。

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喋れないんじゃなくて、喋りたくないんだと思います。
私の場合ドイツ語で言えば、ドイツ語がうまく喋れないからこの人にバカだと思われるのが嫌で、しゃべりたくないのです。絶対にドイツ語でしか会話できない人に対してはめちゃめちゃなドイツ語を堂々と話して、なんとかなってます。変なプライドを捨てて、欲を捨てて、誰に対しても捨て身になればいい。捨て身になれず英語に逃げ込むから10年たってもこれです。

外国語学習法の基礎は語彙だそうです。
それには本を音読するんですって。
わからない単語をいちいち調べずにただ音読する。
ある日いきなり意味がわかってくるのだそうです。
耳から入れるのがいちばん、と達人はいつもいいます。

いまの仕事の環境で分かることは、どういうかより何を言うか、が大事みたい。クライアントさんたちは一生懸命この変な日本人を理解しようと集中してくれます。なぜかというと、私の話すことはものすごく彼らにとっては大事な情報だからです。
日本人は一言が本質をついているのを西洋人は知っているのです。
内容があれば流暢でなくても聞いてくれる。

友達と私たち語学の才能ないわよね〜と話していたことを思い出しました。彼女はドイツ語の語彙はさっぱりないけど、何言ってるか想像で全部わかってしまうという特技があります。そして、大事な場面では頭の固いドイツ人にむかって英語で凄みをかけると、相手が折れてしまうのだそうです。確かに彼女は存在そのものに凄みがある。もう、その存在で向き合うだけで、喋らないで相手と勝負つけられる。お堅いドイツ人の役人に対して有効なのだからすごい。

聞ける、ことも同じですか?
ニュースでも立ち話でも、何について話しているのはなんとなく分かるけど、結局何なのか結論が分からないのが常で、質問してもコレなので結局答えをつかむことができない。
この結局なんだか分からない、っていうのがイヤなのですー。
理由を根掘り葉掘り聞きたい性格が満たされないのがたぶんストレスなんじゃないか、って気がしてきて、そんな性質が自分にあったのかとちょっと驚くのですが。
質問は結構相手が組んでくれて聞きたい質問に到達することができるのですが、せっかくの答えが聞き取れない(涙)。
そしてなぜ!英語で聞く読むをすると頭に残らないのですか?!
聞いてる時は一文一文何言ってるかちゃんと分かる時もあるのに、全部の話を聞き終わった時には頭にほとんど残っていない。。。
ぜんぜん身にならない。
しゃべれる練習をするとおのずと聞けてくる、のかしら。
しゃべれなくてもいいから聞けるといいのだけど。
日本語でもなんだかだんだんしゃべるのがおっくうになってきて、しゃべれば後悔するし、根本的に”英語しゃべりたい”ってのが間違っている気がしています。


なんだかその聞く、ていうのは、腑に落ちる、に聞こえる。
あなたの聞き取り能力の問題というより、知りたいことに対して、腑に落ちる回答をしてくれる人がいないから鬱憤溜まってるんじゃない?

それを置くとまずやっぱり語彙の問題。
ドイツ語だと私も全くもって似た状況です。
ドイツ語はフランス語や英語ほどリエゾンがないから聞き取りやすいはずなのに、聞き取れないのは語彙がないからだと思ってます。

あとは耳の問題。
相手になんども言い直してもらってもドイツ語の発音の違いが聞き取れないし、自分で再現できない。
判別できない音を言われても、どうにもならないのよね〜


英語でいうと、
完全に聞き取れる人と何言ってるかわからない人がいます。
興味がバシーっとあう人間だと
100パーセント聞き取れて
何も考えなくても反射的に返してます。

何言ってるかわからない人は、
最近私だけの問題じゃない気がしてきました。
相手がそもそも何が言いたいかわかってない時もある。
英語が母国語じゃない人がたどたどしくいう方がうんと入ってくるのは、言いたいことがはっきりしてるからかも。

本質を言おうとするとどんどん詩になり、最後は沈黙になります。
英語は何でもかんでも説明しようとする文化だから、
うっとおしいのかも。
ちょっとだまれ、と思う人います。うるさい。
一流の人って、なんとも言えない静かさがあるって
聞きました。
私もどちらかというと何かをうまく表現する人を認めるというより
その人が背負っているもの、
言葉に出さない部分を読み取ってる気がします。
吉本隆明は終始、しゃべりが苦手と言っていました。
講演きくとなるほどこの人喋るの苦手だとわかります。
それでいいんじゃないかなぁ。
糸井氏の沈黙の発見は本当に面白かった。

英語はとにかく直線的にきれいにまとめる練習をします。
余白や矛盾に価値を認めない。
だから表層的で奥行きがない。
英語の量産の記事なんて読むと、
だから?so whatの世界です。

アメリカの表層的な量産文化に合わせる必要ないんじゃない?アメリカはスタンダードじゃない。いろいろ見えてくると、気の毒な教育だと思えるところもある。

「人に言わないで発している言葉」が、
   人間のいちばん幹となる部分で、
   いちばん重要なところ -吉本隆明


これを最近、しみじみ、まじまじ、感じる機会がありました。

本当は私たちいつもやっています。どれだけ矛盾なくきれいにまとまってるかなんかで人は動かされるんじゃない、そこに魂が入っているかどうかを見ている。そのものになっている人の言葉は強いです。原稿を読んでいるだけ、借り物の言葉を言っているだけの人は、上滑っているのですぐわかる。声だけでもその人がどういう人かわかってしまうのは、そういうところにあるのだと思います。

きちんと言葉に向き合ったら、最後には自分のあり方そのものがむき出しになる。その先にあるものは沈黙しかないな、と思います。
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2015. 08. 15  
断捨離で執着を断ち切れないのが本と書いたあと、ふと情報もそうだなと思いました。Less is more. 耳の痛い言葉です。これを誤るとどうなるかをこれだけ痛感してもまだ失敗する。私は与えすぎてしまう。受け取る情報を割愛する作業のほうが情報を拾う作業よりもうんとうんと難しくて、そここそがあなたの前にいる私に求められる資質なのに。いま目の前にいるあなたが受け入れようと開いた扉を尊重するのが大事。

というような話をしていて、この割愛という言葉が意外と通じないということがわかりました。私は断捨離と同義で使っていたのだけど、必要ないからカット、みたいな軽い意味でとらえている人が多い。断捨離も割愛も、めちゃくちゃ執着しているものを手放すところに意味があるのであって、必要ないものを捨てるのは当たり前でしょう?

ちょうどタイムリーに、文化庁がこういう語法の誤りを集めてドラマにしたもの(文化庁の言葉食堂へようこそ!)を日経が8月11日に紹介していました。いかにも官僚主導のドラマですが、それも含めてすごく面白いです。

全20話が一つ一つショートクリップになっていますが、ショックだったのは結構私自身が語法を勘違いしていた言葉が多いこと!!
役不足

敷居が高い

煮詰まる

御の字


勘違いの方で使ってました。解説聞いて納得。

気が置けない、枯れ木も山のにぎわい、他山の石、情けは人の為ならずなどは、受験勉強中や社会人の一般常識を勉強する時に一度は目にする勘違いの代表例なのでまあわかるとして、新鮮だったのが:
耳障り
琴線に触れる
失笑
世間ずれ
奇特
これらが若者には本来と全然違う意味で使われていることに驚きました。

たぶん娘はこの言い回しそのものを全く知らないので、この文化庁ビデオで教育します。勘違い例の方を喜んで覚えてしまいそうな気も無きにしも非ず・・・。
2015. 01. 27  
「ヨーロッパに住む私たちの話す言葉は元が同じ(インドヨーロッパ語族)なのだから数カ国語以上しゃべれて当然、日本語て難しそう、私はとても無理」と慰めてくれるドイツ人に対し、日本語はオリジンが定かでなくて成り立ちがユニークだから他言語を学ぶのが大変なの、と自分の怠慢さを棚に上げ図々しく言い訳を続ける私ですが、一方、仲間であるばっかりに多少は解り合ってしまう(特にドイツ語とオランダ語はよく似ている)英語、ドイツ語、フランス語を話す人たちには微妙な均衡があります。

ドイツ人は服装や食文化同様、自分の話す言葉がイケてないと自覚している人が多く、そういう人は必ずフランス語を意識していて、粗野に聞こえる巻き舌の代わりに、フランス語のrやhを意識してエレガントに発音しようと試みているのが解り痛々しい。

英語で同じものを指す単語が二つ以上あるのは珍しくないですよね。例えばpigはswineとかporkとも言いますが、swineはドイツ語のSchwein、porkはフランス語のporcから来ています。swineを使うのはyou swine!(このブタやろう)みたいなひどい侮蔑をするときで、porkはご存知豚をエレガントに表現するとき。同じ豚肉でもpig meatというと下品だけどpork meatといえば美味しそうに聞こえる。要するに粗野な印象を与えるのがドイツ語由来でエレガントな印象を与えるのがフランス語由来です。ヨーロッパ語族はざっくり分けるとゲルマン系、ラテン系、ロシア系、の3種類になりますが、その中でゲルマン系(ドイツ語)は粗野な農民、ラテン系(フランス語)は上流階級の使う言語として認知されているので、意識して使い分けるのです。calf(Kalb独)とveal(veau仏)の関係もそう。だからドイツ人は意識してnapkinのかわりにServiette(serviette仏)を使ったりします。

粗野なドイツ語というのは西洋ではよく物笑いの種になっていて、ドイツ語=オオカミの遠吠え、フランス語=天使のささやきとも言われますが、ドイツ語のイケてなさを紹介しているのがこちら↓


だからこんなにイケてなくてガチガチに難しいドイツ語を覚えようと熱が入るわけもなく・・・・。



2014. 08. 23  
街全体が巨大サウナで一歩動くだけで汗が吹き出す日本を去ったら、今度はまだ暖房はつけるまいとフリースを着てブランケットにくるまり我慢する生活に戻ってしまいました。外気温10度で反応する暖房がもうついている。日本はまだあの灼熱が続いているようですね。

今回日本でお会いしたみなさまへ。本当は一人一人の方ともっとゆっくりお話ししたかったです。本当に。最終日に直傳靈氣講習会でお会い出来た方々とは夜遅くまでお互い思いのたけぶちまけ、その後もお付き合いさせていただいていますが、それ以外でご縁を頂いた方々もどうぞ、今後も引き続き近況をお知らせくださいね。

今回お会いした方から口々にブログのまんまの人なんですね、と言われ、そりゃそうよ本人だもん、と最初は軽く受け流していたのですが、あまりに何度も言われるので次第に気づいた驚愕の事実。人は別人格で書けるのか??しかもそうしている人がたくさんいるのか??

そうだった、日本人は本音と建前を使い分けるのでしたね。慇懃無礼で有名なイギリス人と京都人はまあ本音を口にしませんが、そうでなくてもだれでも持っている二枚舌(ドイツ語だと裂けた舌、といういい方をする。)べつに日本人でなくても、ビジネスや政治外交現場はおろか日常全般、今の世界はほとんどそれでまわってる。最近苦手なネゴの場に立つことが多くて思い知りました。

世間に受け入れられる私。私が決めた、あるべき私。これに従って、朝身体にむち打ってやっとの思いで起き上がり、殺気だった満員電車に乗り込み、オフは「ここだけの話」と悪口で盛り上がる。頂くお金は我慢代。これが社会ってもんだ、こんな捨て駒になるのがイヤなら人を蹴落としてこの社会を動かす側にのし上がれ、と教育されましたが、そもそもこんな社会が機能していること自体がおかしい。

それでも私もこの社会で受け入れられやすい肩書きを一通り揃え、体裁が整うように頑張ったのです。でも自分の本当にやりたいことは制度にない、逆にものすごく制度に邪魔されていると思い知り、世間的にも制度的にも冷たい扱いの自営業でしかもドイツでやっていこうと決めた、というか、そういうことになってしまい、面白いことに、ここまで失うものはなんにもない状態になると、肩書きとか世間体て、そもそもたいしたものではないと知る。前例がない、無謀だ、無理だ、大それた、などと言われ続けることに慣れた頃、気が付けばいまは応援しているから頑張って、と言ってくれる人の方が圧倒的に多い。世間に受け入れられる私、というのをかなぐり捨てて開き直ったら、逆にその方が世間から受け入れられるって、皮肉です。

(教訓:中途半端なうちは批判を浴びる。あまりにもブラックですが、一人殺せば殺人で、大量に殺せば英雄だ、という感覚に近い気がする。)

日本語には本当にいい語彙がたくさんあって、知足という言葉があります(中国語から来てますが)。自然災害が多い土地柄なのに、よりによって地震や火事にめっぽう弱いつくりの家に住み、何度災害にあってもそれを粛々と受け止めてきた私たちの祖先。古い、ひなびた、ささやかなものに愛着をもち、多くを持たないのにそれに精神的充足を感じられるという国民性。

本当に色々な人に助けてもらって、生かされている、という気持ちとともに、いろんなものを削ぎ落としてシンプルになった今、いちばんピンと来る言葉が、知足。




2014. 08. 09  
日本滞在も残りわずかになって、10シリーズ卒業生やいったん統合の方が続いています。
そんな中で今日統合を終えた方からすばらしい言葉をいただいて、あまりにも感動したので書いておきます。

その方がセッション後にぽつっとおっしゃった「自立」ということば。

経済的自立というニュアンスで使われることの多い自立。そこには、人の世話にはならん・なってはいかん、という厳しさがこめられていて、どこか肩肘張った響きがあるのだけど、本来「立」は、立春や立秋に表現される「立ち現れる」という美しい含みがあるとのこと。

つまり、自立とは、本来の自分が自然に立ち現れる、ということ。

これには心打たれました。自立という言葉は本来こんなに美しい言葉だったのか、と。最近とみに日本語の言霊の威力と、日本語の文字の持つ深遠さに唸ることが多いので、よけいだったかもしれません。UnabhängigkeitとかIndependenceに、この奥深さはない。

自立はまさにロルフィングのゴールです。キーワードだと思います。
何かにすがらなくても楽に立てる、自分で立てる、
というのを身体が再発見したとき。
当たり前のように最初からあった支えに気づいたとき。
そのとき自然に立ち現れる本来の私というものを、私はロルフィングを通して経験したし、みなさんにも経験していただきたくて、私はこうしているんだ・・キーワードをもらって、目の前がぱあっと照らされた気がしました。

今回お会いした方々とは短期間での集中セッションが大半で、2週間に1度というスタンダードとは全然違うスケジュールですすめたのですが、結果を振り返ると、それで正解だった、と思える方々ばかりでした。やっぱり重要なのは本人の選んだタイミング、というのが私の結論。

この方もその例にもれず、短期間でみごとな大変身をとげました。ロルフィングでハード(魂の器である肉体)を整えて自然に楽に立てるようになると、それに伴いソフト(内面)が否応なく変わる。今が心身とも転換期、という自覚がご本人に大いにあったにもかかわらず、その本人が想像も超えた世界にダイブしてしまい、急速な変化にすすめたパートナーの方がめちゃくちゃ慌てていました。

いみじくも昨日は立秋でしたね。クライアントさんから「風の丘」と命名いただいたセッションルームには、確かに秋の風が入り込むようになりました。空が高くて、秋の気配。

「○○才にしてはじめて自立したかな」

今日頂いた、とても心に響く言葉でした。
プロフィール

rolfertakami

Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

・・・・・・・・
ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

・・・・・・・・

内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

・・・・・・・・

・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

・・・・・・・・

<セッションのお申し込み&お問い合わせ>

rolfertakami@gmail.com
+49(0)6171 279 0088

・・・・・・・・・
2017年冬 東京セッション
12月27日(水)〜1月3日(水)


2017年 直傳靈氣講習会(フランクフルト):

前期10月20日(金)14:30〜18:30
  10月21日(土)9:30〜12:30
       14:00〜17:00 
後期10月20日(日)9:30〜16:00
        
      
直傳靈氣交流会(フランクフルト)
10月23日(月)16:00〜18:00

ホメオパシーについて語る会
10月18日(水)14:00-17:00
内容
ホメオパシーとの付き合い方:
ーファーストエイド
ーミニコンサルテーション
Abby Takarabe, Peggy Bideホメオパスを
聖地スワジランド、オーストラリアから
講師にお招きします。

参加費用:
50ユーロ

タロット講座

10月23日(月)
13:00−16:00

講師:大塚英文さん
受講料:60ユーロ


参加お申し込みを受け付けております。
.................

Profile:

Takami Kamata

Certified Advanced Rolfer®
Certified Rolf Movement®Practitioner
Jikiden Reiki® Shihan
Registered Yoga Teacher
SourcePoint Therapy® Practitioner

Contact me at:

rolfertakami@gmail.com


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