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2015. 06. 27  
直傳靈氣とほかのヒーリングはどう違うんでしょう、という質問をいただいてそれにお答えしたので、その内容をまとめたものをここでもシェアします。

まず私は直傳靈氣をヒーリングと捉えることに違和感があります。医師法に触れることで言えませんが、昔は靈氣治療として知られていました。それは気のせいかもしれないけど癒されたかも、という類のものではありません。

創始者の臼井先生ご自身は2度に渡る脳溢血をご自分の靈氣で復活なさったし、関東大震災で大やけどを負った人々を、靈氣で大量に救いました。現在の直傳靈氣研究会の代表を務める山口忠夫先生のお母様千代子先生は、シベリア抑留中に頭蓋骨陥没という瀕死の重傷を負ったご主人を連日の遠隔治療で救いました。

日本ではほとんど忘れ去られた靈氣療法ですが、西洋に渡ったことで広がったレイキは海外では認知度が高く、特にドイツではかなり一般に知られていて、レイキのティーチャーがオリジナルを学び直したい、と直傳靈氣の門をたたくことも多く、その流れで今非常に注目されています。一般に知られているのは9割発展系の西洋レイキと言われていますが。

昨年フランクフルトの師範セミナーで出会ったある施術者は、癌治療を手がけていると聞きました。ヨーロッパでは直傳靈氣を受講した外科医が手術後に靈氣をすると予後がいいと喜んだり、自然療法士がそれまで使っていたツールを全部捨て直傳靈氣による治療だけにしてしまったりと、日本とはかなり温度差があります。

This is Reikiという本を是非読んでいただきたいのですが、そこには本来の靈氣がどのようなものであり、どのような使われ方をしていたのかが、著者の何十年にもわたる地道なリサーチの裏付けを持って、記されています。西洋に広まる過程で、政治的な絡みがあって治療に関わる所は取り除かれ、文化的にそぐわないところは取り除かれ、一方いろいろなものが後から付け加えられそれぞれ独自の発展をし、いまレイキの中にはオリジナルのエッセンスを失ったものもありますが、でもそれらはすべてレイキヒーリングと一括りにされています。


ここドイツでは、伝統医療(いわゆる代替医療)は日本ほど地位が低くなく、伝統医療だけを行う自然療法士は国家資格です。薬局の中には自然のものだけを扱う店も多く、利用者も多数で、一般の薬局でもたいてい代表的なホメオパシーやハーブなどは置いてあります。効くから常備薬にしている「薬」がホメオパシーだと知らなかった利用者もいるくらい、伝統医療は一般に浸透しています。

ロルフィングも、国際筋膜学会の中心的存在で筋膜についてのリサーチで世界をリードするウルム大学のDr. Robert Schreibがロルファーであることもあり、ロルフィングの存在はおそらく日本より一般に知られていて、保険内治療にしないのはおかしい、と以前から政府に働きかけが続いています。

こういう事情もあり、私のところにはクライアントさんは治療を求めていらっしゃるのです。医師の資格を持たない、保険外治療をする怪しい外人のところに医師の分厚い診断書やMRI、レントゲンの束を持って、何年も、誰にかかっても結果がでなかった、もうあなたしかいないんです、とうなだれて。医師は診断をくれるけど治してくれない、気がすすまないけれど勧められたから、と。もちろんシンプルに姿勢改善を目的とする方、美しくなりたい、リラックスしたい、という方もいらっしゃいますが。

だから、私は癒しとかヒーリングという意識ではセッションしていません。すべてのツールを、ヒーリングではなく使っています。求められることに対してきちんと結果を出したい、一般の治療より高い保険外セッションに、本当に絞るようにして捻出したお金を払って来てくださる方に対して、結果でお返ししたい、という意識があるから。もちろんロルフィングは体の再教育、オイルセッションはヒーリングですが。

だからセッションは解剖生理学で扱える症状や筋骨格系の症状だけに限定するものでなく、すべての症状は治癒へのとっかかりとして利用し、それらの上位にあたる生体反応に常に照準を合わせています。どんな症状に対してもベースとして使える直傳靈氣の知識は支えになっていて、ダウジングとして使える直傳靈氣がないと私のセッションは不可能です。

面白いことに屍体にはロルフィングできないのです。生命の流れがないと、導いてもらえないから。靈氣もおなじです。千代子先生はいつも戦地でのご主人に遠隔靈氣を行うことで安否を確認してらしたそうですが、生命が消えると病腺が消えるので、死亡がわかります。先日娘の飼っていたハムスターが私の手の中で亡くなったのですが、生命が消えゆく時、生体反応がなくなる時の靈氣の流れがよくわかりました。


時々魔法使いのような誤解を受けたり何か特別な能力を持った人みたいに思われてしまうこともあり、自分自身が勘違いして逸脱しないようにするために、心に留めている言葉があります。

私は特別じゃない、これはだれでもできることなんです

ここにいられるのは直傳靈氣のおかげです。
それを今は直傳靈氣の講習会を通してお伝えしてます。


直傳靈氣の講習会は、従来受け継がれてきた治療方法を正確にお渡しすることを至上命題としますがが、臨床の実感、病気とは、治癒とは、健康とは、幸せに生きるとは、という、直傳靈氣の趣旨と切っても切れないことを、私が勉強してきたことすべてを交え多方面から切り込んでお渡ししています。前期2日間は体の症状の扱い方、後期1日はそれらの根底にある心のありかたヘ切り込みます。

講習会はとても3日ではお渡しできない濃い内容で、本来だったら最低1週間は必要な内容を強引に押し込んでいます。もともと靈氣の学びは何年も何十年もかけて行うものでした。靈授をうけたら即みな霊能者で、臼井先生と同じ靈氣エネルギを使えるようになる、というのが靈氣の売りで、実際にそれなりのことが即できるようになるのですが、間口が広い世界はたいてい、その後が果てしなく大変だというのは本来だれもが知っているはずのこと。臼井先生の靈氣がすぐ使えるようになるのか???

参加者も私も毎回白熱してしまって休み時間もとれないほどで時間は押せ押せになり、多くの方が再受講や交流会に繰り返し参加してくださいます。

引き続き学び続けたいという声にお応えすべくFBでグループをつくっていて、よろず質問やディスカッションを講習会修了後もずっと引き続きお受けしてます。講習会でご一緒された方々はその後個人的にすごく仲良くなることが多く、一緒に旅行に行くまで仲良くなった方々もいらっしゃいます。

参加者はプロのセラピストが多いですが、一般の方もいらっしゃいます。誰もが絶対に関心のある核心にあたるところでの学びは本当に面白く、立場などはまったく関係なく、みなさん本当におなじ土俵で和気藹々と楽しんでくださいます。

講習会参加ご検討中の方はどうぞ参考になさってください。

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2015. 06. 10  
Zürichから帰って2日。何もかもがすごい体験だったけれど、私は夢を見ていない、あれは現実で、いまも現実が続いている、と思いの外淡々としていることに気づきます。

帰ったらこの2日で、予約のキャンセルと新規予約が同時にダダダダっと起こりました。2日でこの動き方、もう見事としかいいようがない。しかも、この2日にいらした新規の方々は、まるでこのワークショップを私が受けてくることを知っていたとしか思えない・・・。

今年の夏、日本で私にとって大事な予定があります。それが決まった途端、お試しが続きました。捨てて捨てて、それでも捨てられないもの、しがみついているものは何か、とことん試されました。まさかと思うようなことばかり続き、自我で行った決断という決断が全部裏目に出ました。

迷いに迷った結果、日本滞在を短縮することを決意し、もう買ってしまった返金不可の航空券を、新たに買い直しました。完全にショートした直感に、しっかり考えないとまた決断が裏目に出ると囁く自我の理性。この迷走で決断を一日見送ったら4ヶ月動かなかった航空券が一日で200ユーロ以上跳ね上がってしまい、もう観念、もう十分、とこの時点で高くなった航空券を買い直しました。ボンドトレーダーの才能は皆無。

ということで、今回の東京セッションは期間が変わります。変更を快く受け入れてくださった方々、本当にありがとうございました。やむなくお断わりさせていただいた方々、本当に申し訳ありませんでした。ご縁があれば、またいつかお会いしましょう。東京セッションにご興味おありの方は東京セッションのお知らせをごらんください。若干まだ可能です。

とにかく最近いろいろなことに振り回されながら、繰り返し繰り返し学ばされたのが、枝葉に振り回されるな、コアを捕らえよ、ということでした。ホメオパシーでもう泣きながら格闘しているこれ。体の症状は、表面に現れた手がかりの一つ。手がかりは、利用するもの、利用されてはいけない、それを起こしている真の原因に踏み込め。

シャロンのワークは、シャロンを通して垣間見たアイダのワークは、それでした。こういうことだったのか。

もうテクニックなんていらない、そんなものじゃない、今まで何やってきたんだろう、何勘違いしてきたんだろう、と自分を恥じました。こんなセッションがしたい、これをつかみたい。必死になって、もう恥も外聞もなく追いかけて教えてもらいました。最後の2日間はお昼ご飯も休憩時間もなし。

シャロン自身が最後2日間、お昼ご飯も休憩時間も取らなかったのです。ひっついてまわっていた私が見た限り、最終日には朝8時半から4時まで、何も食べず何も飲まず、トイレに行ったのも1回だけ。しかもその8時間、ずっとしゃべり通し。こんなことって可能なの。

生徒たちの方が三々五々自主休憩に入って、ダイニングで果物やパンをかじったりしている間も、シャロンはずっと誰かにワークしているかしゃべっているか、あるいは両方をしているかでした。単なる雑談さえ、何もかもが貴重な情報なので、私はそこから離れることができない。お腹が空いて喉が渇いて、集中力が切れて気絶しそうでした。

人にこれだけのエネルギーを注ぎ続けられるシャロンに、感動しました。ここまで教えてくれる、与えてくれる。感謝しました。それも、ただ好きでやってんのよ、というスタンス。本当に普通のおばちゃん。世間はトラウマを過大評価しすぎてる、そんなの生きてりゃいくらでもあるわよ、とか、私のセッションで感情的になる人はいない、それは私の問題か相手の問題かと何十年も注意深く観察してきたけれど、どうやら相手の問題だと分かった、とか、ポロっという爆弾発言が面白くて、ああ、ヒーラーってこういう普通のおばちゃんがいちばんいい、と思いました。彼女のセッションのもつ最高の安心感て、間違いなく彼女のこういうところにあります。

ついでに聞いてみたのです。アイダのワークは全然痛くなかった、という人がいるんですが本当ですか?と。それに対してシャロンは、一体全体誰がそんなこと言ったの!?と目を丸くして、
ー痛かったわよ!アイダがいつも座っているふかふかの椅子から立ち上がってまっすぐこちらに向かってくると、もう気配で感じる、その時がくると。めちゃめちゃ構えた。
でも痛みの質が違ったと思う。
私たち痛みについていい語彙をもってない。
どうも痛いというとネガティブに聞こえてしまう。

知りたかったことがわかってよかった。


シャロンのものすごいワークを受けて、目の前で次々繰り広げられる奇跡を見て、人が人にこれだけのことをできるということを知って、しかもそれが伝えられるものなのだとわかって、つかみたかったものが形になってやってきてくれたのを感じました。これは人としての技。特別な神がかった能力ではない、淡々と、コツコツと、積み上げた先にあるもの。

帰って初のセッションを恐る恐るしたら、大きく変わったのがわかりました。焦点が合う。うんとやりやすい。まるで横にシャロンがいるみたいに感じました。守護霊として来てくれたみたい。

普段は授業のノートや録音はほとんどそのまま保管するだけなのに、今回は荷物を片付けて部屋の掃除が終わって真っ先にしたのが、撮ったビデオを見ること。何度見ても飽きない。次に会える時まで、ずっとこの位置から学び続けようと思います。そしてアドバンストレーニングも、シャロンのおすすめコースにしてしまうかもしれない。

2015. 06. 06  
3日目が終わりました。今日は濃かった。

初日2日はシャロンの観察と人へのワークで忙しくて自分がやってもらうことはなかったのだけど、今日は昼休み返上でシャロンのワークを受けさせていただきました。何十センチもある傷跡を持つ人たちに比べれば私のは地味でやってもらうほどでもないと思っていたのが、毎日忘れていたことが出てくる出てくる、私の頭蓋骨はトラウマの塊だったということが判明し、結果massive 7th hourをうけることに。

頭蓋骨はいろんな人に習ってきたけれど、シャロンのワークが今までで一番すごかった。頭蓋骨もパン生地と同じように扱うのか・・・。小学生で矯正のために何本も抜歯し、失敗した矯正のために噛み合わせがおかしくなった結果26年後に矯正をやり直し、その過程でまた歯を何本も抜かれ、その後埋め込んだインプラントがうまく着床せず、さらにドリルで穴を開けることを繰り返し、顎のサイズに合わないインプラントを何本も埋め込まれ・・・・ゆうに一軒家がたつ人生かけた大掛かりな治療の結果、得たものはさらにこじらせた顎関節症でした。口内のひどい縫合がなかなか癒えず、その後前歯ばかりが虫歯になるというおまけつき。

度重なる歯科治療の失敗により今やマウスピースがないと一日も眠ることができなくなった私は、権威の先生方から離れることを決意し、数え切れないレントゲン、MRI,カルテ類を全て回収し、自分でケアする道を選びました。だから頭蓋骨ワークは、その効果と危険を人生かけて実体験してきた強みがあります。なにが効果があり、なにがないか、私自身の身体が知っている。

シャロンのワークは、本当に深かった。今まで誰もこの強さと深さと緻密さでやってくれなかった。それがどこだかわかっていたけれど自分では決してできない部分にがっつりアプローチが入った時に、思わず親指たてて合図しました。身体中がそれ!!と叫んで泡立った。本当はネックワークがもっと必要だったのをシャロンも私も知っていたけど時間が許さず、そこで終わりました。でもそれでもそのあと背骨が捩れるようなウェーブが何度も訪れ、痙攣がつづき、午後のクラスが始まってもしばらく起き上がれませんでした。その後起き上がると、顎が緩んでいる。いつも、歯がかみ合わないように無意識に努力しているのに、今は気がつくと口が半開きになっている。首がこんなに自由になったのは何年ぶりだろう・・。

あれから9時間たった今も、触られた箇所すべてが今でも彼女のタッチをしっかり覚えている。あんなに幸せな瞬間は人生でなかった、と思えるくらい・・。今でも触られているみたいです。脳脊髄液の脈動が、彼女の手をまだ感じている。


ホテルに帰ってから、散歩に出ました。ホテルの裏がもうすばらしいワンダリングコースで、旅行客が楽しんでいる。自転車専用コースがあり、マウンテンバイクで疾走するシリアスライダーがすれ違う。マウンテンバイクって、こういうところで使うものだったのね。

ふらふら歩いていたらいつのまにか獣道に入ってしまい、最後は四つ這いになってジーンズを泥だらけにして、滑り落ち木の根にしがみつきながら必死で崖を這い登るはめになりました。まるで私の人生みたい。

もっと遠くに行きたい、そこに開けるであろうすばらしい世界を見てみたい、そう思って、足元の花や一瞬一瞬の景色をみすごしていないか。人生にゴールなんてないのに。山歩きそのものが人生なのに。何を頑張ってるの。何を目指しているの。

立ち止まって周りを眺めてみよう、そして引き返そう、それを学ぶのは大事。・・・という声に従えば何か学んだかもしれませんが、頂上の眺めのいいところにいってみたい誘惑に勝てず、登りきってしまいました。頂上まで行って、すばらしい街並みと川を見下ろしたら、涙が出てきました。

一歩先に何があるかわからない獣道に迷い込んだような、でも、振り返るとなんだか全部きちんと辻褄が合っている人生。いまも、この瞬間も、この先なにがあるのかわからない不安に焦点を合わせたら、もうすぐここから飛び降りてしまいたい衝動にかられるかもしれない。でも、ただなすがままにいることを選ぶこともできる。結局今回も、何もかも段取りが悪かったのに、結局何もかも全部いろんな人にお世話になって、結果ありえないくらい快適に過ごせているじゃない。

毎日私を送ってくれたスイス人のクラスメートと、今回なにを学んだかを話していたのですが、つくづくシャロンそのものから学んだと思います。彼女なんといまでも1セッションに2、3時間かけてしまうそうです。一枠3時間。だから一日2、3人しかとれない。時間でセッションができないという彼女。いちいち本気になってしまうからだと思います。だってちょっとしたデモや見本でいちいち本気でがっつり来る。本当は見立てだってワークだって、ものすごく速い。速くやろうと思えば、実際にできるのに。納得いくセッションにしたいのでしょう。とにかくセッションに時間がかかる彼女に、アイダはいいのよシャロンはあれで何かやってるんだから、といっていたそう。実は私、自分がこのタイプなのでよくわかります。トレーニングで速くできるようになりましたが、本当は時間に縛られず、一時間2時間でも、それが起こるまでただじっと聴いていたい。

「お金じゃない、私は人を助けたい。」これを、本当に彼女そのものから感じました。もう、本当にこの仕事が好きなんだなと。持って生まれたギフトを自分のために使う気はさらさらなくて、本当に純粋にギフトで人に与えることを楽しんでいるよう。自分がやっていることがよくわからない、わからないけど、それが起こる、という彼女。こんな風に正直に言ってしまうところは、エミリーコンラッドとも似ている。彼女はきれいごとは全然言わない。もうどうしようもなく正直な人で、もう一眼見た時からこの服装といい、佇まいといい、喋り方といい、似たものを感じてしまっていたのです。ああ私こういうおばあちゃんになりそう、と。ワークそのものは素早くできるけど、あまり時間に興味がなく、ワーク中も話がどんどん飛ぶしエサレンの話になったりエドガーケイシーの話になったり、いまの自分のやっていることがたのしくて夢中になっているうちに時間が経ってしまっていたというパターンを繰り返している気がする。・・・これ43年やってまだ変わらないのか。自分の行く末を見るよう・・・。

本人曰くロルフィング協会のメインストリームにはいないし、彼女が何をしているかを知らないロルファーさえたくさんいるというスカーワークですが、私からいったらシャロンからはもっともアイダを感じる。彼女のすぐ横にアイダがいるみたいに、気配を感じます。生のアイダの言葉を聞いたと感じたのは初めてです。

今回のワークショップは、いろいろな自分自身の転機とも重なっていて、やっぱり来るべくして来たのだなと感じます。そして、本当は優先順位のもっとうんと高いものを投げ出してこんなに長々と書いていることも、何か必要なことなのかもしれない。









2015. 06. 05  
Sharon Wheelerのチューリヒでのスカーワークショップの2日目が終わりました。

スイスは真夏で、照りつける日差しにドイツの感覚で用意してきた服がまるで役に立たず、クラスメートに半袖とタンクトップを貸してもらう毎日。

シャロンのワークショップは本当に面白い。こちらがアザ(とくに外傷跡と手術跡)の修復

こちらが骨の修復

以前から研究していて、こんなもんかなと思ってやっていたら思いの外うまくいくので、こんな簡単なわけないだろ、本人に直接習いたい、と思っていたので、待ちに待っていました。

今回私が出ているのは傷跡の方ですが、骨のテクニックも見せてもらっています。彼女いわく、骨もtissueのひとつだから同じことだそう。確かに同じです。

シャロンは故Ida Rolfから直接習った第一世代ロルファーの一人で、アイダから解剖学書をとりあげられ、手だけですべてを知るように訓練されたロルファーです。私より小柄で160センチあるかないかの体はふわふわしているのに、手だけがびっくりするくらい大きくてゴツゴツしている。男性労働者の手。こういう手をもつ女性を見て、なんだかほっとしてとても嬉しくなりました。(ちなみにアイダはさらにうんと小柄なのに手はさらにその1、5倍はあったという、巨大な手の持ち主だったそうです。)

エサレンに20年いて、アイダともとても近かったシャロンは、ボディワークというものを熟知しています。簡単、早い、そして効果が永続する、ということを言葉通りにやってみせる。集まったモデルクライアントたちは、たとえばバイパス手術、交通事故による複雑骨折、落馬による顔面崩壊、一部の半身麻痺、出産後の不調、繰り返した帝王切開、関節置き換え手術etc.の経験者たちで、そのモデルにワークする私たちにアドバイスを与えて回るという形式です。

初日にささっとテクニックを教えてくれたらあとはやってごらん、それだけ。予想通り彼女があまりにも簡単そうにやるので、なんだか気楽にやってみると確かにすごくうまくいく。2日目はクラスメートのワークもかなり板についてきて、何年も何十年も解決しなかった痛みや痺れがわずか1時間そこらでなくなって人生が大きくかわる現場に立ち会うことになり、なんだかすごい経験をさせていただいています。

実はアイダはロルフィングでは傷跡に直接ワークすることは避けていたようで、だからシャロンも傷跡のワークにロルフィングは役に立たない、とはっきり言い切っています。確かに、はがす、取り除く、というより、呼び起こす、というタッチ。毛糸が絡まってできた結び目を解いていく作業と似ている。格闘しているうちにますます絡ませてしまい、最後はイライラしてざくっと全部切りたくなる、あれ。

傷跡とかケロイドは、普通の皮膚とはまったく違う質感で、普通の刃物では刃が折れてしまうくらい組織が硬く厚くなっているのですが、これはもう修復不可能だから切り捨てるしかない、というのが現代医療。癌の治療もこの流れです。でもシャロンは違う。ちょっと事情があってひねくれているだけ、他の組織となんら変わらない、という姿勢で、更生施設の指導員のように彼らの本当のニーズを察して、本当に行きたいところに導いてくれる。

アイダは繰り返し、正しい角度で、正しいスピードで、ということを言っていたそうです。彼女を見ていると、それを体現しているのがわかる。私もやってもらいましたが、触られて間もなく、どういう事情でそれがおこって、いま内部組織がどうなっているかをささっと説明されたら、すぐにまさにそういう風に触ってもらいたかったの!そこそこ!!!!というタッチがきて、うぅ〜〜〜〜っそれそれ〜〜〜!!!という感じで解放が起こりました。ものの数分。

大きな傷や複雑な傷は1時間くらい独立して数回やったりもするけれど、大抵はロルフィングセッション中にささっと加えて、それで終わりという。無痛分娩の注射の後遺症でその後何十年も苦しんだ人の、ドクターは絶対に認めないつながりが彼女によってするすると解き明かされ、解放されたのを見たのは本当に感動しました。

彼女は無駄な休み時間を取らずに早く終える主義なようで、ろくに休憩時間もなくて水飲む暇もないくらいだけれど、終わるのはいつも4時で、今日はクラスメートに車でホテルまで送ってもらう道すがら、AC/DCのコンサートを横目に見ながら照りつける日差しの中を早々に帰ってきました。これくらいの消化時間があると、すこし余裕がある。

面白いことに、彼女の今回のワークショップでは、質問するひとがいない。全員ロルファーだから??質問は、と言われると、ロルフィング以外のワークショプではだいたいしょうもない理屈っぽい質問をいつまでもし続ける勘違いが一人や二人はいるもので、こういう見当違いの質問につきあう時間も考慮しての時間配分なのですが、今回はそういう時間がないから早く終わっているのかも。

シャロンは、見ればわかる。理屈じゃない。そして、自分もやってみて、やってもらって掴む、というやり方がいい。彼女は直感のワークですが、頭を使わないという意味では全然なくて、アナトミーを知らないわけでは全くなくて、知識はすごくあります。医療関係者とタグを組んでいて手術の形式にはとても明るく、国際筋膜学会で発表し、自分のやっていることにスーパークリアで、何がどうなっているからこうする、ということをクリアに説明できる。でも説明をしながら、そして多くの場合ワークと全く関係ない話をしながら、それを行っている手は別の生き物のように正確な動きを独自にさっさと進めていて、正確なタイミングでワークは終わります。もうこれは熟練以外の何物でもない。クラニオバイオダイナミクスやソースポイントでは、雑念が入らないように、ニュートラルでいるように、とかなりの準備と集中力を発動させますが、スカーワークは、勝手に手が動いて勝手に起こる、そのお任せ感が大事なようです。書きながら、直傳靈氣と似ていると思いました。



このワークが有効な例:
手術あと
外傷あと

手術や外傷跡の手当ては、だいたい2週間から6週間あけて、傷跡がふさがってから行います。不思議なのは、おなじケロイドでも、火傷あとはあまり効果がないようです。皮膚の組織がたぶん変わっているのでしょう。直傳靈氣は手当てが早ければ早い方がいいのと対照的。(靈氣の日本での地名度を一気に上げるきっかけになったのが、関東大震災の後の火災でやけどを負った人たちの手当てでした。)

このワークが即有効だと思い浮かぶクライアントさんがたくさんいます。彼らも私のアップデートをすごく楽しみにしているので、期待に沿えそうでとても嬉しい。スカーワークだけで一時間ロルフィングセッションとは独立してできる感じです。あと2日だけなのは本当に残念。4日だけは短すぎる。できれば40日、できれば40年、習いたい。シャロンからは本当に学ぶことが多い。彼女のワークショップにはこれから繰り返し参加しよう、と思います。





プロフィール

rolfertakami

Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式ロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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<セッションのお申し込み&お問い合わせ>

rolfertakami@gmail.com


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2017年夏 東京セッション
6月27日(火)〜7月9日(日)


2017年 直傳靈氣講習会(東京):

前期6月30日(金)18:00〜21:00
  7月1日(土) 9:30〜12:30
       14:00〜17:00 
後期7月2日(日)9:30〜12:30
       14:00〜17:00 
      

直傳靈氣交流会(フランクフルト)




直傳靈氣交流会(東京)


参加お申し込みを受け付けております。
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Profile:

Takami Kamata

Certified Rolfer®
Certified Rolf Movement®Practitioner
Jikiden Reiki® Shihan
Registered Yoga Teacher
SourcePoint Therapy® Practitioner

Contact me at:

rolfertakami@gmail.com


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