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2016. 01. 31  
先日の続き。
安冨 歩氏の東大話法というのも教えていただきました。

  1. 自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。
  2. 自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する。
  3. 都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする。
  4. 都合のよいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す。
  5. どんなにいい加減でつじつまの合わないことでも自信満々で話す。
  6. 自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する。
  7. その場で自分が立派な人だと思われることを言う。
  8. 自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。
  9. 「誤解を恐れずに言えば」と言って、嘘をつく。
  10. スケープゴートを侮蔑することで、読者・聞き手を恫喝し、迎合的な態度を取らせる。
  11. 相手の知識が自分より低いと見たら、なりふり構わず、自信満々で難しそうな概念を持ち出す。
  12. 自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する。
  13. 自分の立場に沿って、都合のよい話を集める。
  14. 羊頭狗肉。
  15. わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する。
  16. わけのわからない理屈を使って相手をケムに巻き、自分の主張を正当化する。
  17. ああでもない、こうでもない、と自分がいろいろ知っていることを並べて、賢いところを見せる。
  18. ああでもない、こうでもない、と引っ張っておいて、自分の言いたいところに突然落とす。
  19. 全体のバランスを常に考えて発言せよ。
  20. 「もし◯◯◯であるとしたら、お詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける。


うまいキャッチコピー。不正確だけど人の注意を引きやすい。まるで東大がこういう話法を教育する機関みたいに響いて、卒業生や関係者はいい迷惑でしょうが。

この東大話法というのは、うまくサイコパス/テイカーを表現していますね。多くの人が感じるように、これ別に東大関係者に限らず誰もがもつメンタリティの一つで、特に1−5、7、14はまわりにゴロゴロいます。社会は基本危険だから保身をしろと教育される。

無防備な言動で痛い目に会った人は無縁の世界に逃れ、他山の石を冷静に観察し上手に立ち回る「頭のいい」人が作り上げた成功する話法というものがこんな風に叩かれるというのは皮肉。成功者はさぞ心外でしょう。日本はとくに建前を子供の時から徹底的に仕込む。日本は正面向かい合わせで戦わず根回しで追い詰める手法をとるので、こういうゆがんだ表現になる。日本流テイカー/サイコパスは、西洋よりかなりややこしい。ちなみに「もし◯◯◯であるとしたら、お詫びします」と西洋人に言われたら額面どおりに取るけれど、日本人に言われたら非難されていると取ります。

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2016. 01. 29  
日本でいま流行っているようなのですが、女性装の東大教授が明かす、この国の「病理の正体」 というリンクをT氏に教えていただきました。現代社会は軍国主義をひきずっているホモマゾ世界、戦後それは立場主義に形を変えただけ、という安冨歩氏の主張はなるほど、と思いました。

軍国主義によって構築された「ホモマゾ社会」。それは、第二次世界大戦以降、日本が温存し続けている「立場主義」システムの一部だ。

「立場っていう単語は、他の言語に翻訳できません。日本独特のもの。それが日本人をがちがちに縛り付けて”自分でないもの”にしている」

立場を失くす、立場を守る、立場上できない……何の疑問も持たずに、私たちが普段使っている言い回しだ。しかし、「立場」とは何か、いざ考えてみると、上手く説明できないことに気づく。立場にいる“私”は“私”ではないのか?立場って、一体、なんだろう?

「『立場主義』システムは明治維新後に『家制度』に変わるシステムとして形成されたと私は考えている。それ以前は家単位で動員されたものが、徴兵制で個人単位になった。

「日本の男社会がこんなにも苦しいのはね、タテマエは自由、でも、腹ん中では未だに戦争やってるようなもんだからだよ。表面上は戦後民主主義を装いつつ、精神面では戦時中の靖国精神から脱していない。徴兵制から生まれた『立場主義』と、『ホモマゾ社会』が日本の男を死に追い込んでいる」


立場って、確かに翻訳できないなと改めて思いました。「お家」とか「お上」とかは死語になったと思っていましたが、なんのことはない、「立場」に形を変えただけだったのかと。

自我を前面に押し出して戦う西洋人に対し、良くも悪くもあなたあっての私である日本人。これはおそらくもうDNAに刷り込まれていて、ぬぐい去ることはできないものなんだなと。これで死に追い込まれる男性、というのは絶望的に明快な論理。

性差で私がよく感じるのは、男性は女性と違って、危険区域に達すると自動的に浮き上がる制御装置(ブレーカー)がうまく働かない。女性は(私だけか?)どんなに落ち込んだり体調崩したりしても、ある程度まで落ちるとお腹すいたとむくっと起き上がって台所で何かいそいそ作り始めたりする。男性はこれ以上いくとヤバイのボーダーが見えないのか、あるいは見えても、そのまま落ち続ける。

それからセーフティーネットの存在。女性はよくもう死にたい、と言いますが、多くの場合それは本当に死にたいとは思っていなくて、かまってほしい、という意味。こうしてもうだめとか死にたいとか、そこまでの域に達していないうちからアピールを始め、これを本気で言っていないとわかっている友達なり家族なりケアギバーに手当をしてもらう。手当といってもお互い明確な解決策がないと知っている場合が多いので、単に悪口や愚痴で延々と時間を費やす。女性はこういうことが許される。男性はこういう「無駄」をもつことが許されていない。弱みを晒し助けを求めるということが「立場」上できない。

安冨歩氏が女性装をしはじめたのは『女の子だから、戦争にいかなくっていいんだもん!』という解放感を得るため、自分でないもの”になろうとすることによるストレスと抑圧から解放されるためだったそうですが、その結果、マツコデラックスと同じように社会のピラミッドからはずれた「無縁」の世界に飛び出したことによって、社会から逆に賞賛された。うまい成功例だと思います。私たちの多くは所属願望がものすごく強くて、無縁の世界に飛び出す勇気はない。

彼の華麗な成功に魅せられて、よくこの苦しみを言い当ててくれた、自分も無縁の世界に飛び出そう!と思ってしまう無邪気な人がいるかもしれない。でもここにはトリックがあります。マツコも安冨氏も、無縁の世界は方便として利用している。2人ともそんなイロモノに頼らなくても本当はやっていけるだけの実力がある。中身があるからイロモノを利用できるのです。中身がないのにフリをしたって、蔑まれるだけです。

このサイトをちらっと読んだだけですが、この安冨氏というのはホメオパシーのレメディでいうAurumを連想します。
エリート意識、責任感、強迫観念、絶え間ないトップへ向かって走り続ける焦燥感、孤独感、あげくの自殺願望(飛び降り)・・

「東大教授なんて、高い高い断崖絶壁の上を走るレールを、ひたすら一人で登り続けているようなもの。レールを太くて頑丈にすればするほど、どんどんそこから外れることができなくなる。“レール”って、何のことか分かる? それは、『男らしくあれ』っていう強迫観念。東大教授の大半は男だからね」

「エリートにありがちだけど、高い目標を掲げて全力で取り組み、それが達成できたら“やれやれ失敗せずに済んだ”とホッとすることの繰り返し。達成の瞬間にホッとしても、喜びは感じられない。かといって、挑戦することをやめると気が狂いそうになるので、やめられない」

耐えられないほどの焦燥感。それは、子供のころから両親の教育によって植え付けられたものだった。

どんなに登り続けてもゴールの見えない断崖絶壁を、一人、延々と登り続ける孤独と不安。


Aurumの人は、あえてこういう無縁の原理を利用すると蘇生できるんだ!というのはおおきな発見。

今年はホメオパシーのユニットを1ヶ月に1ユニット進める予定で勉強に集中しています。来月早々Somatic Experiencingのトレーニングのためにカーニバル初日でごった返すケルンに飛び込みます。引っ張られて仮装させられないために奇抜な格好をして会場に向かうか。トレーニング直後からはいよいよホメオパシーの臨床に入ります。
2016. 01. 17  
先日紹介したギバーやテイカーは、他者との関係における相対的役割について述べたもので、いかにもアメリカ人らしい分析でした。根本に他者の存在がある。人間は他者との関係の中で生きる、という前提がある。いかにも競争社会に生きる動物的本能をもった人たちだなと思います。

他者と関係する、ということが前提にない人たちがいます。自閉症とかアスペルガー症候群とか名付けて特別視する人たち以外にも。他人との比較や競争に興味がなく自分のあり方にすべての関心を注ぐ自己完結型の人(職人、求道者)や、私たちが人格障害と呼ぶ人たちもそうです。

良心をもたない人たちー25人にひとりという恐怖(草思社文庫)という本を紹介していただきました。心理学用語でいうサイコパシー(精神病質)の特徴を紹介しているものです。反社会性人格障害とも呼ばれるこの特殊人格者はサイコパスと呼ばれ、いろいろなサイトで紹介されています。著者マーサ・スタウトはハーバード・メディカル・スクールの心理学講師で、25年の臨床経験をもとに書いています。

草思社の立ち読みコーナーによると、サイコパスの特徴は:

 一、社会的規範に順応できない
 二、人をだます、操作する
 三、衝動的である、計画性がない
 四、カッとしやすい、攻撃的である
 五、自分や他人の身の安全をまったく考えない
 六、一貫した無責任さ
 七、ほかの人を傷つけたり虐待したり、ものを盗んだりしたあとで、良心の呵責かしゃくを感じない

アメリカで25人に一人、ニューヨークではその割合はもっと高く、職業によっても偏りがあります。ケビン・ダットン氏による統計によれば、サイコパスの多い職業トップ10は:

1位CEO(最高経営責任者)
2位弁護士
3位芸能人
4位営業マン
5位外科医
6位ジャーナリスト
7位警官
8位聖職者
9位料理人
10位公務員

個人的なことをいうと、私の場合は「共感」というのがセンサーの大部分を占めているので、この個人的感覚を相手との関係に期待してしまって、さんざん失敗してきました。共感を持ち合わせない、もっというと関係性に興味がない、という人たちが存在する、という事実を知らなかったから。私は私の価値観を世界に投影しているだけ。あなたの価値観と私の価値観は違う。

西洋では例によってこれを遺伝的なものとしてまとめる傾向があり、それによるとサイコパスに特徴的な顔つきまである。すぐ近くにあるゲーテ大学での研究によると、(どちらかというとアジア系に多い)横広の顔がそれにあたります。最近まさにこの人サイコパスだな、と感じる人と関わる機会があり、職業も顔つきも偶然上記に当てはまっていて、おもいこみとは思うものの妙に納得しました。

こういうのを反社会性人格障害と呼ぶのにも遺伝的なものだと結論づけるにもかなりの違和感がありますが、こういう人がいる、しかもかなりの確率で、という事実は知っておいたほうがいいと思いました。

2016. 01. 09  
今回の日本では2年前の集中セッションで10シリーズを終えた方はじめ、過去に短期集中セッションを受けた方のフォローアップができて本当に良かったです。日本でのロルフィングセッションは9割以上が以前いらしてくださった方で、一度お別れした方がその後、ピカピカのお顔でまた来てくださるのがなによりの喜びです。(疲れ切っていてボロボロ〜とおっしゃっていても、やっぱり以前とは何かが大きく違う。)2週間を置く、という大原則からはずれても当初のテーマはきちんと達成されていてその効果は持続するのが確かめられるのがまずなによりほっとするし、人によっては集中セッションで一気に変わる必要があったんだなという方も多い。

ここドイツでも集中セッションはかなりやっています。遠方から飛行機や特急で泊まりがけでいらっしゃる場合などは、やはり金銭的なものも考慮して集中セッションをおすすめします。留学している若者が里帰りの機会にまとめて数回ずつというのもよくあります。若者などはとくに結果が顕著に出ます。集中セッションの後しばらく間をおいた方との再会は最近のもっとも楽しみにしていることのひとつ。

ロルフィングセッションは本当に濃いお付き合いになるので、10シリーズ終えたからはいさようなら、という気にはとてもなれず、実はいつもいつもその後が気にかかります。フォローアップのご連絡をひたすら待ち続けています。また10シリーズは私の持つツールの中でもっとも強力ではありますが、10シリーズで完璧に開ききらなかった人、トラウマが浮上したり心理的ブロックの存在が顕在化したもののここから先は別のツールが必要という人がいるのも事実で、そういう方へのその後のケアは一層気になる。

直傳靈氣を教えはじめたのは実は、ある卒業生の方の、ロルフィングで開いてしまったがその後ロルフィングでは扱えない部分の手当てをできるようにするため、との思いからでした。めでたくすっきり卒業した方とその後定期的にお会いすることができるようになるのと、身体が整った後の心身のトータルのメンテナンスにとても役立つのでそれもとてもいい。蓋を開けたら最近は講習会にのみ参加というかたが増えてきて、たった3日間だけですがこの講習会でのお付き合いも本当に面白く、みなさん優しくてみなさんとの時間があまりにも楽しくて、講師の立場を忘れかけてしまいます。

大塚さんが直近のブログで、セッションの成功に必要な非常に本質的なことを書いてらっしゃったので引用します。

1クライアントと信頼関係が築かれていること
2自分の心が開く準備ができている人
3深層の部分で対話の準備ができている人

エネルギーワークの効果がある人とない人、というコンテキストで書かれているのですが、これエネルギーワークに限らずセッションそのものの前提だなと感じました。要するに、信頼関係。信頼してもらえるためのこちら側の準備がまず必要なのはいうまでもなく。

とはいっても最後まで信用してくれない人もいるもので、そういう方々に対してはエネルギーワークはもっとも不信感を抱かせやすく、言葉を介さず問答無用で肉体的変化をもたらすロルフィング10シリーズは、もっともすっきり使える。

人智を超えた力を持つロルフィング10シリーズに比べ、単発セッションの威力はたかがしれています。やっぱり人間の技だと感じる。10シリーズはやっぱりIdaの残した人類への大きなギフトだと思います。

2週間をあけて定期的10シリーズを、というのがロルフィングの前提になってはいるのですが、このようなスケジュールが組めない方も多くいらっしゃると思います。単発を何回も受け続けるよりは、ぜひ集中でも、間が空いても、シリーズで受けた方が結果はいいようだ、ということをぜひお知りおきください。おすすめは123、4567、8910の塊を作ることです。間が数ヶ月以上開く場合は、3の後、7の後にブレイクをおくのがふさわしいです。

今後は、どこにいても収まりきらない私の、その収まりきらなさを逆に応用のきく私だと自信もって言えるようになりたい。ベーシック10シリーズをあくまで基礎におきますが、ベーシック10シリーズで扱いきれない方、遠方の方など、いままで諦めざるを得なかった方への対応をもっと充実させていきたいと思います。


2016. 01. 09  
去年から今年にかけて、ホメオパシーについて質問をうける機会が多かったです。今年は否が応でも待ったなしで真剣勝負せざるをえない状況ゆえ、私にとってのホメオパシーというのを改めて書いておきます。

ホメオパシーは同種療法と言われる波動治療です。日本ではとりわけ批判が多く、イギリスでも現在保険治療からはずす流れになっています。批判する側の常套句は、科学的根拠がない、というもの。これは面白いのですが、水や量子物理の研究に携わる人は実験の過程でホメオパシーの科学的根拠を証明する方向に行くのですが、きまってあと一歩というところでその研究は中止となっています。

日本ではかつて朝日新聞が一面で、助産師がK2シロップを与える義務を怠り代わりにホメオパシーという砂糖玉をあたえて新生児を死亡させた、という記事を記載していましたが、死亡した新生児の遺伝的素質と母親の希望についての記載をしませんでした。助産師を訴えたはずの母はまもなくその後の取材に一切応じず本国に帰ったことも伏せられています。この記者はホメオパシーはインチキだという立場を貫いていて、ホメオパシーを試したこともなければそれが有用だったという側面の取材も一切していません。

なぜプラシボであり、インチキであるホメオパシーをこれほどまでに叩かなければならないのか。

薬学博士であり製薬会社のマーケターとして長年活躍してこられた大塚さんがつい先日私と同じ学校に入学しました。彼のブログにはとても重要なことが書かれています。彼はホメオパシーを学ぼうと決意した理由を「批判が多いにもかかわらず、世界でこれほどまで使われている理由について知りたいのと(欧州で3,000万人、イギリスで7人に1人、ドイツ27%、フランス40%)、医療コストを抑制することができることについても何かわかるかもしれないからだ」としていますが、私はこれについて即答してしまいます。

効くから。
効くという事実があるのです。娘はまもなく16歳ですが、生まれてから一度も医者にかかったことがありません。本人曰く「呆れるほど効く」ホメオパシーで、精神的な問題、風邪の諸症状、嘔吐に乗り物酔い、魚の目に至るまで、母の「黒魔術」一粒でありえないくらい色々なことが治ってしまい、学校も休ませてもらえず医者にも行かせてもらえない。

ドイツではノーマルドクターがホメオパシーを併用して処方したり、MDをとってからホメオパスになったり、医学生が専門課程で自然療法をえらぶということも少なくありません。イギリスは市民からホメオパシーを遠ざけようとする一方で、王室では代々ホメオパシーによる治療が行われています。

ホメオパシーはフリーエネルギーです。コストは限りなく低く、実はきちんと学べばだれでも作ることができてしまう。これは石油由来の有機合成で作られる薬を主流に置きたい側にとって非常に都合が悪い。

「石油で財をなしたロックフェラー財閥及び財団が主導で、石油由来の有機合成で作られる薬を推し進めるため、対処療法以外の選択肢(特にホメオパシー)を排除していく歴史」について大塚さんはこれからも各方面で発信していくはずですが、これはかなり面白い展開になると思います。

Ida Rolfはスイス滞在中、スウェデンボルグと交流したりホメオパシーのマテリアメディカ(個々のレメディの辞典)をむさぼり読んだということはあまり知られていませんが、これは私がIdaに親近感をもつおおきな要素の一つ。

ホメオパシーの世界は完全無欠で美しい。全てが矛盾なくきちんと収まる。

以前も書きましたが、ホメオパシーは精神疾患へのもっとも安全な治療に結びつく可能性がある。患者の消し去りたい過去を根掘り葉掘り引き出してリトラウマタイズさせる必要がなく、こういうことについて語ることに抵抗のある日本人に向いている。なんだかまったく狐につつまれたような話をしているうちに変な砂糖玉を処方され、それで苦しみが和らいでしまい、以後再発もしない、というような信じられない話が、ホメオパシーが定着しているここではゴロゴロあります。

ホメオパシーとの出会いは15年前。なんだか測り知れない深遠さと可能性と真実の匂いを感じ取りつつそこそこの付き合いにとどまり、あらためて真剣に学ぼうとイギリスのSchool of Homeopathyの通信教育に申し込んだのが7年前。実はロルフィングよりも長い付き合いです。蓋を開けたらこの学校は世界屈指の難関で、今現在第一線で活躍するホメオパスはだいたいここの関係者か卒業生ということがわかりました。私はせはたたかよさんで有名なサンカランメソッドを極めたい、と、もはや関係者以外だれも価値を知らないアドバンスプラクティショナーのコースにいて、ワークロードの重さに後悔雨嵐のなかを溺死寸前でいます。途中でよそ見をして始めたロルフィングがあまりにも楽しく、またそれによってあまりにも忙しくなってしまい、去年は1年で一単元を進めるにとどまりました。

もうやめたほうがいい、と心ある人から何回も言われてきました。理由はわかります。そもそも適正に問題がある。学んでいるうちにしみじみ実感してきているのが以下の資質。

ホメオパスに求められる資質とは:

1)言語センス。英語力。(200年前の英語に対する感性と、現在目の前の人の言語をホメオパシー用語に翻訳する能力)
2)洞察力
3)冷静さ
4)整理整頓能力
5)俯瞰視力(大局で物事を捉える力)

逆に必要ないもの、妨げとなる資質:

−1)直観力
−2)共感力
−3)人情

これでいうと私はマイナス要素しかない。直感力というのは偏見につながる、もっとも邪魔な要素です。西洋人よりは物事を大局で捉える日本人ゆえ上げ底されていて、お人よしの日本人の典型というのはドイツ人には受けがよく、変なエネルギーを使うがこれも東洋の神秘みたいに大目に見てもらって、ロルフィングでは今の所こういうことはプラスに働いているようですが、共感力、人情などというのはホメオパシーでは逆に不利に働く。コンサルティングでクライアントの話に感情移入などしては失格。

じゃあなんでやるのか。

自分のためです。それでもやりたいのです。こういういかにも不適正という人間が焦がれ焦がれて必死にやった先に見えるものもあるかもしれないから。安定したセラピストになるため2から5は必要不可欠ですが、この勉強を通してすでに私は、この知識体系なくしては陥っていたはずの罠を幾度となく回避したし、人と接するにあたって拠り所になる基礎をもらっている。以前からあなたがやってることは本当にロルフィングかと聞かれることが多かったのですが、私はたぶん何にも収まりきらないものを持っていて、これを表現するためにロルフィングとホメオパシーと、それを結ぶSomatic Experiencingを使い分けられるようになりたいのかもしれない。







2016. 01. 09  
今回の日本滞在中、面白い本をいただきました。あまりにも軽薄なタイトル、しかも著者が世界最強のビジネススクールウォートンスクールの教授、となると、「情けは人のためならず」ということでしょ、日本人なら当たり前、こういうのを今更鬼の首を取ったように「発見」するアメリカ人はこれだから、と鼻で笑ってスルーしたいが何か無視できない吸引力があって、一気読みしてしまいました。とてもクリアでわかりやすく、即使える実用性があり、しかも人間の真髄に触れていて、表向きの軽薄さと全然違う面白さでした。

著者のアダム・グラントによると人間は3つに分けられます。

ギバー(人に惜しみなく与える人)
テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)
マッチャー(損得のバランスを考える人)

それぞれの成功に対する捉え方は:

テイカー:成功は人を出し抜いて優れた成果を達成すること
マッチャー:成功は個人の業績と他人の業績を構成に釣り合わせること
ギバー:成功は他人にプラスの影響をもたらす個人的なもの

アメリカ人サクセスモデルから言ったら、成功するのはテイカー、負け犬はギバーだろうと推察します。実際負け犬は搾取されつづけるギバー。でもなんと最も成功するのもギバーだった、という事実がある。この理論を実例を交えて展開します。

もちろん人はどれか一つに固定されるわけでなく、シーンによって自動的に変わるし意識して変えられる。まあアメリカ人は総じてテイカー、日本人は総じて自己犠牲的ギバーだから、お国柄によって読者がどの章に飛びつくか差があるだろうなと想像するのも面白い。

夫がアメリカのビジネススクールに留学していた時代、ウォートンスクールは不動の一位を走り続け、2位だった夫の学校に大きく水をあけていました。トップエリートでない夫の学校のクラスメートたちはみんなやさしくて協力的で和気藹々だったのでこの内容は自然に入りますが、あそこは違う。だからこの意外性で手に取った人も多かったかもしれない。

このタイミングでこれいただくか、と苦笑してしまった私が真っ先に読んでしまったのがパート7の「気遣いが報われる人、人に利用されるだけの人:いい人だけでは絶対に成功できない」

ノーといえない日本人ゆえ搾取され続け、エンパス体質が拍車をかけ、燃え尽き寸前でした。本書の言葉にもうどれだけ蘇生させられたか。

以下ノートです。


自己犠牲型ギバー:
=燃え尽き症候群予備軍
「支援を受けることに居心地の悪さを感じる。(中略)彼らは助ける側の役割に徹しているので、他人に負担や迷惑をかけたがらない。自己犠牲タイプのギバーは他者思考のギバーより助けを受けることがはるかに少ないのを発見しており、そしてそれは、精神的にも肉体的にもダメージをおよぼすことがわかっている。(中略)社会的支援の欠如が燃え尽きにつながる。周囲からサポートを受けることこそ、燃え尽き防止の強力な特効薬」P277

克服方法:

自己犠牲から楽しみへと変える。

ボランティア活動の100時間ルールを決めておく。
このラインを限度に設定しておけば、大きなパワーが得られ、疲労感がもっとも少ない。

人助けはまとめてやる。
他人のことだけでなく自分自身のこともおもいやりながら、他者思考的に与えれば、心身の健康を犠牲にすることはなくなる。=相手に求められるままその都度バラバラ与えると、気が散る上疲労感も大きく、注意力と気力が失われる。

気づかいが報われる人、人に利用されるだけの人
男女を問わず多くのギバーを悩ませている3つの罠:
信用しすぎること
相手に共感しすぎること
臆病になりすぎること

共感によって踏みつけにされる。
→気持ちを想像するのではなく、考えていることを推察する
=相手の心ではなく頭の中に注目する
=人の視点でものを見る

誰かの代弁者になり関係説明をする。
チームに対しての責任を表現して、ノーという。

ギバーが人間の第一の転生であったとしても、成功できるか否かは、マッチャーを自分の第2の転生にできるかどうかにかかっている。

人との絆とは他者志向性
「共感の時代へ」フランス・ドゥ・ヴァール(紀伊國屋書店)
「利己的か利他的かで分けることは、根本の問題から注意をそらすためのものかもしれない。なぜ自己を他者から、あるいは自己から他者を引き離そうとするのだろう。この2つを一体化することが、人間の共同性に隠された秘密であるというのに。」


共感=ワンネスを、不都合とはとらえない生き方をしたいと思ってきました。相手の感情に入り込むんじゃなくて思考につながるんだ、というのはまさに天啓。まだまだ道の途中・・。

2016. 01. 07  
明けましておめでとうございます。今年が皆様にとりまして、すばらしい「跳躍」の年になりますように!

振り返ると2014年、2015年というのは人生で最も大きな変化があった年だったのかと思います。とくに2015年後半はもういま思うと試練続きで、なんとか乗り切ったつもりがげっそりしていたのが誰の目にも明らかだったのかもしれません。10年来の友達から、こんなに疲れ切ってるのは初めて見た、と言われるまで自覚はまるでなかったのですが。でも今回は本当にしみじみ、人との関わりで私は養われていると感じました。今回お会いしたすべての方に心から感謝します。お会いできてよかった。本当に今回日本に帰れてよかった、これでまたやっていける。

ひさしぶりに行った冬の日本は、連日日焼けしそうな日差しと燃えるような朝焼けと夕焼け、刻々と姿を変える富士山が迎えてくれて、毎日窓の外を眺めながらこの国は優しいなあとしみじみ感じました。なにか以前と空気が変わった。夏はもっと絶望的なものが満ちていて、人々にもっと殺気立ったものを感じた気がするのだけど。TPPはじめ、状況は夏よりさらに絶望的なはずなのに、なにかが違う。もしかして今後日本はよくなるんじゃないか、と何の根拠もなく思いました。

今回は思ったとおり、直傳靈氣講習会が最も濃い出来事でした。新幹線で遠方からいらしてくださったお2人のために行った講習会は、結果的にいままでやったどの講習会よりお互い全力という感じで、修了証をお渡しする時は感無量でした。受け取ってくれる人がいるから私は与えられる。いえ私は仲介ですが。

ペッターさんも言っていますが、エゴが退くと靈氣はもっとよく周るというのを、実体験しました。私自身がチョロQモードだったから、脱力したときに靈氣がどう働いてくれるかがよくわかった。エネルギーの世界では自分が退いた方がいいとは頭では知っていたけれど、それが実際はこういうことだったんだとわかったのは嬉しい。初心者のいない交流会ではとくに顕著に感じました。

今回の交流会は成り行きで部屋でご飯を食べながらということになり、ご飯から始まったら当然脱線続きで、蓋を開けたら最終的には私のケアばっかりみなさんにしていただいただけじゃないかと・・・お金いただいておきながらすみません・・参加者の方々の手当で、本当に救われました。とくにのっけにタロットで急所を暴いてくださって、いつのまにか靈氣がロルフィングミニセッションになっていた大塚さん、おかげさまで本当に久しぶりに蘇生!!させていただきました。3時間睡眠だったお正月を経て、それぞれが終電で帰った交流会お開きのあと、残った一人とそのまま3時まで話し込んで次の日また2時間半睡眠のあと仕事して片付けて走って空港に向かって飛行機に乗って今日からまためでたく通常稼働というのが可能なのも、間違いなくあの蘇生があったからだと思います。改めまして、交流会に来てくださったみなさま、本当にありがとうございました。

表向き私は施術あるいは講習の対価でお金をいただいているわけですが、こうじゃないよなと感じました。お金だけでなくさらにたくさんのものを頂いている。プレゼントやまさに今の私に必要なメッセージ、そして手当までしていただいて。

2015年夏、セッションルームが変わってからどうもなんだかよくわからないことばかり起きて、いやエネルギーははるかにこちらの方がいいはずなのに、何がいけないんだろう、こんなはずじゃなかった、と混乱していたのですが、この状況についてタロットをしてもらったら:
・部屋のエネルギーは強い
・この部屋に馴染むのには時間がかかる
・部屋の方は待っているが私が追いついていない
・今までのやり方は捨てないといけない

などという結果が出ました。

ちょうど直前にブリッジズ氏のトランジション理論というものを教えてもらったところでした。

第1段階:何かが終わる
第2段階:ニュートラルゾーン
第3段階:何かが始まる

引っ越し後は前の住人のエネルギーが残っているので、いつも馴染むのに半年ほど時間が必要なのですが、私側でもしっかり離脱、アイデンティティの喪失、覚醒、方向感覚の喪失、そしてぼーっとした空白の期間を持つ、というのをやるときだったんだ、と膝を叩いたところでした。

まず失う、まずしっかり終わらせる。

これができなくてジタバタしていた。そして方向感覚を失ってさらにジタバタしていた。チョロQの法則などと言っておきながら、自分が渦中にいると性懲りもなくまた全然見えなくなってしまう・・。

吉本隆明が晩年「仕事で大事なのは空間と立地。内容はあとでいい。」と弟子の方に話していたと教えていただき、これも偶然とは思えない示唆だなと感じました。

2015年は後半以降、なんだか本当にわからない展開になっていて、まだまだジタバタ続くようですが、肚が据わったのを感じます。新年の抱負などを唱える余裕もなく、お参りに行っても頭空白で何をお願いしていいかわからない状況でしたが、元旦の深夜に近所の神社にお参りして、早朝に改めてしんとした境内で初詣して、さらにお寺で観音様の前に座って、富士山にご挨拶して、改めて私のルーツはここにある、と安心しました。

今年は予定していたシャロンのクラニオセイクラルもBorn workも受講できず、アドバンストレーニングはヨーロッパで未開催、ということで楽しみは一切おあずけ、いよいよ王手のホメオパシーの勉強とSomatic Experiencingの再開をします。今年を前にしてかなりの洗礼を受け続けてきたので覚悟はできていますが、今年は試練の年なんだなと感じます。いつになく弱気な新年のご挨拶ですが、今年もどうぞ宜しくお願い致します。

プロフィール

rolfertakami

Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

・・・・・・・・

内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

・・・・・・・・

・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式ロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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<セッションのお申し込み&お問い合わせ>

rolfertakami@gmail.com


・・・・・・・・・
2017年冬 東京セッション
12月27日(水)〜1月3日(水)


2017年 直傳靈氣講習会(東京):

前期12月29日(金)18:00〜21:00
  12月30日(土) 9:30〜12:30
       14:00〜17:00 
後期12月31日(日)9:30〜16:00
        
      

直傳靈氣交流会(フランクフルト)




直傳靈氣交流会(東京)


参加お申し込みを受け付けております。
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Profile:

Takami Kamata

Certified Rolfer®
Certified Rolf Movement®Practitioner
Jikiden Reiki® Shihan
Registered Yoga Teacher
SourcePoint Therapy® Practitioner

Contact me at:

rolfertakami@gmail.com


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