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2016. 02. 19  
日を追うごとに後味の悪い体験の残り香が強くなり、このまま書かずにおきたいという思いが強まる一方、最初の投稿で1と書いてしまったのは2を書きたくなくなるのを見越した神の計らいだったのかもなどと思えてしまい、やっぱり続きを書きます。トレーニングのつけで今週はものすごく忙しくて疲れているし、ホメオパシーの臨床に向けた準備でそれどころではない・・でもこれはたぶん今整理しておく必要があるのかもしれない。


今回のトレーニングの内容は、人生を決定づけるような深刻なテーマについてでした。突発事故、性的虐待、出生前と出生直後の体験など、回避不可能だった出来事によってもたらされたトラウマです。このトラウマは多くの場合、根源的な無力感、自己卑下、恥、罪の意識と結びついていて、顕在意識ではシャットダウン(記憶を封じ込め、なかったこと)にしていますが、潜在部分ではこの感覚が知覚のベースになっていて、すべての経験をこのトラウマと結びつけ(overcoupling)塗り替え、トラウマを増強しています。

たとえば母が苦しい妊婦生活を送り胎児を愛おしく思えなかったとします。生まれた子は絶え間ない分離感や不安感、愛情の欠乏感に苛まれ、体験する出来事をこの分離感や不安感に結びつけて解釈し、やっぱり私は望まれない人間だ、私は愛される価値がない、人生は空虚だ・・、と結論づけるなど。(あくまでも、たとえです。)

このトピックは膨大なので、ここでは受胎時から出生前後期に体内で受けたトラウマ(Pre and Peri-natal=PPN trauma)、それに続く幼少期のトラウマに絞って紹介します。

かなり内容が衝撃的なので、どうしようかためらったのですが、これが救いのないトラウマではない、手当て可能、ということを知っていただきたいから、あえて率直に紹介することにします。胎生学、発達心理学については専門書や専門教育機関が山ほどあるので、ここではその内容の一部をざっとご紹介するだけにとどめます。

胎児での体験が生涯にわたって影響を与えるのは容易に想像出来ます。子宮という密室で、母とのライフラインだけが頼りに命をつなぐ胎児は、このトラウマ体験を通して、人生は自分の力ではどうしようもない、選ぶことができない、逃げることができない、という思いを植え付けられます。これはのちの行動パターンにつながります。

"Children are not born resilient. Children are born malleable." (子供は回復力が強いのではない、順応性が高いのだ。)というのはBruce Perryの言葉ですが、これは私たちの誤解をよく表しています。出生直後、子供はあまり痛みを感じないからと麻酔なしで手術したり、子供はすぐ忘れるから多少のことは大丈夫などと配慮のない扱いをしたり・・多くの引き金がありますが、これらはその後本人に自覚のない深いトラウマになったりする。自覚がないので本人はこれが PPNだとは知らずに苦しみます。

まずはPPNと幼少期の範囲:
  • 受胎
  • 着床
  • 胎生
  • 出産
  • へその緒の切断
  • 最初の絆:おっぱいとの出会い
  • 神経組織の調整
  • 手を延ばす、寝返りをうつ、はいはいする、歩き始める・・


この一連のどこかで何かが妨げられると、それは刷り込みとなって生涯に影響を与えます。

  • 罪の意識
  • ああ、そうか・・・
  • 焦がれ
  • 失望
  • 後悔
  • 憤り
  • インスピレーション
  • 畏れ
  • 興奮
  • 自責
  • 嘆き
  • 不信


こういう馴染みの感覚は、もしかして刷り込みかもしれません。

この感覚は本当に自分のものか?
この感覚は母のものではないか・・?
あるいは私に影響を与えた祖先や世話人のものではないのか・・?


子供は生まれてからものすごい勢いで神経システムを構築していきます。この時期最も大事なのが感情を発達させること。子供は、自分の表現するやる気や喜びというものを見てもらいたい、分かち合いたい、という気持ちがものすごく強く、ここでしっかり両親に見守られると「自己」を構築していきます。ここで自分の価値というものを確立する。これが自律神経の構築に影響を与えます。

子供の見て見て!という絶え間ない要求にその都度応じる、というこのリズミカルな応答によって子供の自律神経、行動パターン、神経組織、内分泌系が発達します。この時期、子供は喜びや興奮を体験する、というのはものすごく大事。ここに必須なのがリズム。

現代社会は、何もかもが早過ぎる。急ぎすぎる。神経組織の構築に必要な時間を待てない。結果として大人になってから、自分と繋がれない、自分の体が感じられない、自分が何なのかよくわからない、といった感覚に陥りやすい。

現代に生きる私たちは、本能、直感を信じ、体の感覚を信頼し体に聞く、ということを封じてしまっています。 SEではこの本能の部分を引き出し再構築を手助けします。

PPNのトラウマだと思える症状:
  • GHIA* (Glova High Intensity Activation)
  • 目の動き
  • 皮膚疾患
  • 喘息
  • 過敏性腸症候群、消化不良
  • コリック
  • 慢性疲労症候群
  • ADHD, OCDほか各種人格障害
  • 統合失調症
  • 免疫疾患、環境に対する過敏さ
  • 関係構築に関する問題
  • 過剰な性的衝動
  • 学習障害、行動障害、運動機能の障害
  • 衝動の抑制がきかない、別のものにあたる
 *GHIAというのは体全体に影響を及ぼす、もう自分ではどうにもならない激しい反応のこと)

胎児は丸い子宮内で丸まり、ゆりかごのように行ったり来たり揺れていますが、再三にわたるエコーや検査による注射針などの侵入により動きが妨げられると(というのは胎児はこういう侵入者に明らかに反応するのは映像で確認されていて、中には凍りつく胎児もいる)のちに脊柱側彎症に繋がることもあるとも言われています。

体内でストレスになるものはまだあって
  • 投薬
  • 喫煙
  • 飲酒
  • 食物アレルギー
  • 妊婦のストレス
  • 血液型不適合
  • 無痛分娩による麻酔
これらは胎児によってサバイバルジレンマです。自分を養ってくれるはずのものが同時に危険で自分の生命を脅かすものでもある、というジレンマ。胎児はここでぎゅーっと体を縮め、流れを妨げて生命力を下げ、迫り来る毒に備え、そしてシャットダウンします。

こういう体験をトラウマとしてもつと、その後その人は自分の体の少しの変化にたいしても過敏になります。(ホルモンの変化、食物、薬、ビタミン、ウィルス、感情の起伏、天候、すべてがストレッサーで、過剰に反応する。)

ホメオパシーでも出生の様子を探るのはかなり重要なキーで、困難な妊娠をしている妊婦さんに処方する重要なレメディはいくつかあり、またそういう妊娠を経て生まれた子供にも同じレメディを処方したりします。大人になっていろいろな精神疾患に見舞われた時、PPNと思われる記憶をたどることが処方の決め手になることも少なくありません。

ホメオパシーでも処方の決め手になるキーワードの中にPPNだなと思えるものは多く、たとえば
  • 頭が体と離れている、自分の体に統一感がない、足が地につかない
  • 消えて無くなってしまいたい
  • 絶え間ない恐怖、特定のものに対する、制御不能な恐ろしさ
  • パニックアタック
  • 分離感
  • 罪の感覚
  • 恥の感覚、etc.


さてここからは実際の手当てです。 SEではトラウマは神経組織がこれを受け取るにはキャパ越えだとしてハイパーになった状態だと定義し、神経組織を調整することで解決を図ります。キーワードを見つけたら、それをすこしずつすこしずつ、受容のキャパ内に収まるように導いていく。施述者は繰り返し繰り返し、いかに安全に導くかということを念頭に置きながら、注意深くそのプロセスに付き添います。

私の場合、トレーニング直後からSEのテクニックはほぼほとんどすべてのロルフィング及びムーブメントセッションに取り入れています。自律神経系の微細な変化をすかさずとらえて調整すると、秩序に導くのがうんと効率的だというのは、このトレーニングを始めてすぐに感じたことでした。私自身が身を持ってトラウマ形成の一部始終を体験してきたから、神経系がハイパーになった時のどうにもならない絶望感や焦り、それに続くトラウマパターンの繰り返しに、なるほどその通りだと実感しました。アプローチの違いこそあれ、着目点はホメオパシーとかぶるところも多く、中にはSEから始めた方が近いとかホメオパシーを併用した方がいいと思える人もいて、こうなるとセッションは今後ますますロルフィングとSEとホメオパシーのフュージョンになっていくと思います。
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2016. 02. 18  
先日の投稿で、世代区分について不正確なところを指摘していただいたので、訂正します。ちょうど今週の週刊ダイヤモンドが「逃げ切り世代」という特集を組んでいて、世代をわかりやすく区分していました。以下抜粋します。

団塊世代:(1947−51年生まれ=64−68歳)
ポスト団塊世代:52−60年生まれ=55−63歳)
新人類世代(61−65年生まれ=50−54歳)
バブル世代(66−70年生まれ=45−49歳)
団塊ジュニア世代(71−82年生まれ=33−44歳)
さとり世代(83−94年生まれ=21−32歳)

それぞれの特徴が
団塊世代:数が多いので競争意識が強い。前世代の封建制とそれを打ち砕く革新性という相いれないものを整理のつかぬまま持つ。

ポスト団塊世代:団塊世代の反動でクール、シラケ世代。

新人類世代:(団塊世代が捕らわれた)右派や左派、革新といった思想から解き放たれた、自由な世代。ブランド好き、消費好き。

バブル世代:貯蓄よりも消費を優先する唯一の世代、苦労なく正社員になれた世代で、右肩上がり思考、ブランド思考、大風呂敷を広げる傾向が強く、万能感を持つ。

団塊ジュニア世代:就職氷河期を経験し、上の世代のツケを払わされたとの不満を抱える。格差も広がり被害者意識が強い。自己啓発や自分探しが好き。

さとり世代:幼少期から景気が悪いため、不安定な時代を生きる心の体制は強い。目標を意図的に下げているため他世代より満足度は高い。ただ将来に対する不安感は最も強く、超安定思考。

私が「今の若者」と言っていたのはさとり世代を指します。
私の感覚では団塊世代は特別にカラーが強くて、それ以降はとりたてて特徴がなく、新人類とバブル世代を合わせたGeneration Xがまた別のカラーを作った、という意識が強いです。私は自分を新人類兼バブル世代だと思ってました。実際50代前半の方々とは嗜好が似ていて、同類だと思う。実際は違ったのですね。こういう風に分類するものだったのか、と面白く思いました。

この分類によると私間違いなくバブルです。消費得意で、いつもなんの考えもなく先行投資。本人すごく真面目に生きているつもりでいるのですが、計画性とか安定志向というものが欠けているので他世代の信頼を得られない。

日本人て死ぬ時点が一番お金持ちだそうで。我慢に我慢を重ねて貯めたお金を使う機会もなく死の床について初めて人生振り返って後悔・・・ってどういう人生なんでしょう。

お金使うのが唯一得意なバブル世代だそうですが、ブランド嗜好だけが消費内容ではないです。10年くらい同じ服を着て同じ鞄をもつのは平気ですが、どうしても譲れないのが、この人に会いたい、この内容を学びたい、と思った時に即座に地球の裏側にでも出かけていけるだけの経済的余裕をもつこと。それから、そういう時に自由の利く体であること。

この半年、この社会の搾取のシステムを実体験で学ばせていただき、弱者から搾取する人たちとたくさん関わりました。あえて何にも言わずに搾取されるままに任せました。社会システムはこういう人たちにたくさん払って、私を本当に助けてくれる人には十分お礼ができない仕組みになっているんだなぁ、と思いました。で、これで学んだから自分もルールを掲げて搾取し返すか、自分も勝ち組になりたいかと問われたら、やっぱりノーです。このシステムそのものがノー。

話が逸れましたが、ポイントはいずれにしても、元気を失った世代に対する応援歌。

「死と再生」は痛みを伴うけれども、
終わりの中に新たな始まりが胎動している


というのは、作者の方の言葉。

今、まさに、この言葉がしみじみ心に沁みます。




2016. 02. 17  
東京メトロが詩や短歌を公募して、入選するとポスターにして車内や駅構内に飾ってくれるそうなのですが、先日知り合いの方がふと応募した作品が入選してポスターになりました。実は原稿用紙の手書きの文字を見せていただいたときに胸をえぐられるものがあって、なんて元気の出る詩なんだろう、みなさんに紹介したいからポスターになったら見せてくださいとお願いしていました。ご本人の承諾を得て、ここにご紹介させていただきます。

2015年のペッパー警部

詩ってすごいなぁ・・・私って言葉が多すぎる、うるさい。

50代は人生の「新たな始まり」だと
決めつけてしまおう
なぜなら
「私たちこれからいいところ」なのだから


最後の
決めつけてしまおう
というフレーズがものすごく好きです。

私は高度経済成長期後期に子供時代を過ごしバブル時代に青春を謳歌したガチのバブル世代で、あの頃世間にはピンクレディとか松田聖子とか爆発的に売れたスターがいて、玉置浩二やカールスモーキー石井みたいなギラギラした男性がゴロゴロいました。「私たちこれからいいところ」っていうのは何かものすごく生な感覚でした。

いまちょうど働き盛りが、数にものを言わせてイケイケドンドンのノリだけでやって失敗した軽薄なバブル世代の轍を踏みたくない守りの強い就職氷河期世代で、それに続くのがさらに希望を失った草食&お一人様世代。ここはもう一度、軽薄な我々が年甲斐もなくもう一花咲かせるといいのかも。求む・カールスモーキー石井みたいな若者。
2016. 02. 13  
昨年末の直傳靈氣講習会にご参加くださった30代の男性が、唐突ですが、という前置きで体験談を書いてくださいました。「よかったらブログにアップしていただいて、孝美さんの集客(?)に寄与できたら、と思うのと同時に、直傳靈氣が必要な方にもっと広がってほしい、と思って・・・というのも、書いた経緯として、頭を改めて落ち着かせる中で、『自分はこれまで与えてもらうばかりだった。これからは自分から与える側にならないと。』と思うに至ったからです。」という添え書きとともに。転機を前に自分のことで頭がいっぱいであろう状況で私の集客にまで心遣いをくださっているあたりがいかにも彼の人柄を表していて、敢えて添え書きから引用させていただきます。

昨年末の講習会は、受講者がお二人とも年末の繁忙期に遠方から新幹線でいらしてホテルに滞在して通ってくださったのですが、このお二人との出会いは私にとっては神様が与えてくださったご褒美だったと思っています。それくらい嬉しかった。このお二人とはなにか深いご縁があるんだろうとは予感していたのですが、やっぱりというか、なんだかムキになる部分が酷似しているというか・・いや性格も年齢もバックグラウンドも全く違うし、側から見たら一見全く接点が無いように見えるでしょうが、メイト、という言葉がとてもピンと来るお二人でした。長い付き合いになるんだろうな、と思っています。その後もFBグループで、大マジメに日々精進して得た気づきをマメにシェアし合っていて、思わず噴き出すような質問をいただいたりしています。

お二人ともこのブログを通してのご縁です。こういう素敵なことがあるから、ブログ書くの悪くないな、と思っています。

書いていただいた体験談は、淡々としていますが誠意にあふれ、決意の滲み出た強い文章で、とても心強く思いました。以下、体験談です。

+++++++++++++++

・私が参加した講習会の概要
2015年12月25〜27日に東京で開催された講習会に参加いたしました。
初参加組は私を含め2名でしたが、毎回およそ5〜10名程度の方がご参加されているとのことで、今回はそれらに比べてとても少ない中での開催だったと伺っています。また、今回再受講で来られた方は2名でした。


・受講の経緯
私は30代前半の男性なのですが、常日頃から不器用でストレスに弱く、学生の時分から社会人になってからも何度かうつ病でダウンしてしまうという人生を送っておりました。
その中で、いわゆる心療内科での治療に対して、症状をある程度ラクにしてくれる部分はあると感じながらも根治にはつながっていないという感覚が根強く、結果としていくつかの代替医療を試すようになりました。具体的にはヨガやロルフィングやホメオパシーなどを試しましたが、その中で孝美さんのブログから直傳靈氣というものを知り、「何か効果があるのではないか」、もっというと「自分のこの人生を変えたい」と考えて受講することに決めました。この動機は間違ってなかったと感じています。


・受講当日の流れ
1日目は午後から半日のみで、直傳靈氣の基礎的な内容をさっと振り返るのみだったのですが、最後の靈授とその後の練習(靈氣まわし)は全くさっぱりピンとこず、頭に「?????」が並びっぱなしでした。ですが、今思うにその霊授によって自分が今まで全く使ってなかった脳の部分が知らぬうちに動き始めていたようで、その日はホテルに帰ったらすぐさま眠り込んでしまうほど頭が疲れていました。いつも私は分析的な脳で考えようとするところがあったので、普段使わない感覚的な脳を使ったことによる疲れだった、と今振り返って思います。

その後の2日目・3日目は、1日目に感覚的な脳を使うことを覚えた(許した?)せいか、靈氣が感じられるようになってきました。頭の状態も、分析脳の「この講習会から学んで帰らなければ!」という真面目な気分から、今・現在に意識が向いている感覚的な素直な気分で講習に臨むようになりました。
内容としては、色々な技術や仕組みを知識面で学んで、霊授をして、靈氣まわしで練習をする、というシンプルな繰り返しでしたが、だんだんと靈氣が実感できるようになってきました。また、孝美さんはロルフィングやホメオパシーなどの知識もお持ちのため、人間の治癒についてなど色々な角度から解説いただくことができました。


・受講その後
受講を終えてからの生活は、エネルギーが強まって活動的になれるかなと期待していましたが、期待に反して、かつてない眠気とだるさに襲われました。不安になって孝美さんに伺ったところ、
「眠いのは身体が必要としているから。不要な思考が活力を奪っているので、今はとにかく休息してください。休息が終わったらイヤでも活動したくなります!」
とのことでしたので、そのまま数週間は眠れるだけ眠ることにしました。靈氣を頭にあてるとだるさも取れてすぐ眠れるのでそれを数週間続けていたところ、1ヶ月ほどたったあたりから快活になってきました。また、この頃からかねてからの悩みでもあった低体温が解消され、日によっては冬場でも半袖で過ごせるくらい、しっかり発熱する身体になりました。

また、できるだけ眠るのと並行して、心配性の性格を治すべく自身に性癖治療を続けましたが、効果が出るにつれて、今まで気にしたこともなかったテーマを考えられるようになっていきました。
それまでは「心配性」や「貧乏性」などの性癖を治療していましたが、「自分に甘い性格」などを治すようになってきており、どこか自分に対して積極的になってきたのを感じています。こんなことは今までの自分の、自己憐憫に満ちて自信のない性格からは考えられませんでした。


・おわりに
直傳靈氣講習会を受講してみて、その後どんどん自分の中でのエネルギーのようなものが高まっているのを日々感じています。これは、100%振り切ったように一気に元気になるのではなく、日進月歩の中で日々よくなっていっている、という感触です。
これまでの自分は、世の中になじめずなんとかして世の中や他人に合わせておこぼれをもらうような感覚で生きていました。しかしエネルギーが強まった今は、人生の主役は自分であり、自ら人や社会に与えていこう、という気分を持てています。これは、自分を憐れむ今までの性格と比べると大きな変化だと感じています。これまでは自分を甘やかさなければ自分を保てませんでしたが、今は少しずつ自分に厳しくすることもできるようになってきています。

以上、私自身の体験談を率直に書かせていただきました。この記事によって誰か一人でもご自分の人生をよくすることができたら、本当に嬉しく思います。


+++++++++

ちなみに、眠気についてのFBグループでの彼とのやりとりはこのようなものでした。

Q:「眠気」というのはどういうものなのでしょうか?ここのコメントを見てだるさ解消のためと思って頭に靈氣使ってると、活動的になるかと思いきや、かなり眠くなってしまいます。ちょっと困るレベルで眠い。寝ちゃうほどはやらない方がよいか、寝るのも浄化のプロセスと考えるか、眠くなるとまずいときは控えるか・・、どう考えたものでしょうか・・?

A:靈氣療法は最終的に心身爽快になります。眠いのは、身体がそれを必要としているからです。休息が必要なのです。休息ばっかりしているって?いらない思考によって脳は一時も休めていなかったりする。よけいな思考がそもそも全体の活力を奪っているのです。まずは本来のエネルギーの周り方に戻してあげる必要がある。たとえばお腹いっぱいの時には消化に集中するため眠くなりますが、それを振り切ってがむしゃらにがんばっても大して能率上がらないでしょう。諦めて消化に徹してください。しっかり休息がとれたら後は、いやでも寝てられなくなって、活動したくなります!!
2016. 02. 12  
それ自体が確実にトラウマになったと思えるSomatic Experiencing Intermediate Module Iのトレーニングから生還し、戦争帰還兵の気分がすこしだけわかった気分です。創始者のPeterは明確に定義しているのですが、トラウマというのは神経組織の問題。出来事そのものに原因があるのではなくて、出来事に対して自分の神経がどういう反応をするかにかかっている。

いままではどちらかというとレスキュー側だったのですが、今回はトレーニングの途中で自分が危険区域に達したのを自覚しました。終始アクティベートしていて、過剰な反応をしてしまうし眠れない。我々誰もが多かれ少なかれトラウマを抱えていますが、集まると増長しあうのです。特にpredator(捕食者=テイカー)とprey(獲物=giver)が組んだりするともうお互いが人生を投影しあい、たかが数分で感情の爆発が起こったりする。参加者はセラピストが多く、なまじっかNLPやEFTやファミリーコンステレーションやらに詳しく操作するので、裏の読み合いで疲れ切りました。

改めてこのトレーニングは大嫌い、なんで大金を払ってこんなことしてるのか全くわからない、と、トレーニング中はひたすら不機嫌オーラを飛ばして人を遠ざけ、そういう自分の心の微細な動きを人は見逃さず敏感に反応するのを観察しつづけ、ああこの世界というのは自我の投影だ、としみじみ実感しました。この世はお互いがお互いの信念を投影しあっているだけ。

最初オーガナイザーがどうしてもハリポタのドローレス・アンブリッジに似てると気になってどうしようもなくて、そうなるとあの最悪のイメージの諸々が全部くっついてきて(overcoupling)困っていたのですが、本人と話した直後ドローレス・アンブリッジの幻影はすっかりどこかに姿を消してびっくりしました。自分の信念なんて全くあてにならない。事実は別にある。

同僚と帰宅後スカイプチャットしたら、Intermediate Module3を先日終えた彼女が全く似たような経験をしてきたと知って笑った。一緒だったBeginningで過剰に思えた彼女の感情の起伏や怒りや不安定さを自分がもろに体験するなんて思ってもいなかったので、ああこういうことだったのかと思いつつ。二人で大声で叫びあいました:大っ嫌い、なんでこんなことしているのかわからない、なんでこんなこと3年もやらなきゃいけないんだ、もう最小限、最速で終えたい!!

といいながら知っているのですお互い。このツールは使える。いやこの言い方は不正確。このツールは必須。このツールを持たずにセラピストでいるのは危険すぎると断言できるくらい、あまりにも大事な前提。この知識体系とこの技術は、すべてに応用できる。

Intermediate Module 1の主な内容はGlobal High Intensity Activation(GHIA)(広域高強度のトラウマ活性化)、High Impact/Failure of Physical Defense(高衝撃・防御の失敗によるトラウマ)、Inescapable Attack(不可避の攻撃によるトラウマ)で、この中には出生前に胎内で受けたトラウマや出生直後の手術などによるトラウマ、性的虐待なども含まれます。これらは生涯に影響を及ぼす深刻なトラウマです。

内容の紹介は次項に譲るとして、今回私がしみじみ感じた事。

行き届いた配慮で最高の設備のはずの会場に入ってしばらく、いいようのない違和感がどうしても拭えないのは何故なんだろうとずっと探っていたのですが、それがどうも参加者の質によるものなのかもしれないと思えてきました。

イギリスの時はイギリス人7割と世界各国から来た外人3割くらいの構成だったのが、今回は9割がたドイツ人の構成だったので、似てるようで似ていないイギリス人とドイツ人の違いをまざまざ知る事になりました。お互いお行儀がいいのは共通なのですが、元の性質が違う。

イメージとしては、非常に失礼な言い方をすると犬のケージに入れられた気分だったのです。犬の原型は狼なのです。飼いならされて屈辱に慣れてしまった犬ですが、彼らには本来抑えがたい野生と衝動がある。放っておけば噛みつき喧嘩し、そこらでそそうをする生き物。でも一方で犬は一匹では生きていけず、グループ(社会)に所属したいという意識が強い。でも野生まるだしじゃ秩序がなくて社会が機能しないので、ルールをたくさんこしらえてそれに追従するように監視しあっています。以前フロイトが法というのは暴力だと言っていた、と教えていただいたのですが、ドイツ人は自分たちの暴力に対する衝動を法という別の暴力で封じてるのかもしれない、と妙に納得しました。

といいながら、これも自覚しているのです。これもまた私の自我の投影。ドイツ人の国民性とまとめて他人事のように問題をすり替えているだけですが、確実に自分のなかにもある獣性。こういうものの存在を自覚できたのはありがたかった。

日本人もいまはちょっと刺激すると過剰になって噛み付かんばかりとなるかフリーズ・シャットダウンして現実逃避する人が増えてきましたが、これを西洋社会の影響とか自分の至らなさによるものとかという思考で抑圧していくと救いようのないトラウマボルテックスに入っていきます。救助が必要です。無自覚のループにいる時は、なおさら問題は根深い。

ミャンマーに旅行に行ってきたという方に、仏教国ミャンマーの人々の優しさや親切さに感動した、と教えてもらいました。娘にこの間ブータンを取り上げたバラエティを見せてもらったのですが、それと似てるのかもしれないと感じました。懐かしい、暖かく包み込んでくれるような景観、しんとした静けさを持った人々。バラエティの内容より、画面に映る景色と人々の佇まいに一瞬で持って行かれたのを思い出します。

ミャンマー語は日本語とかなり似ているらしく、メンタリティも日本人と似ているのかもしれない。ふと、子供の頃には周りに満ち満ちていた空気を思い出しました。今の世界のようになにか大事なものとは切り離されたどうしようもない孤独感がない。周りがみんな暖かく見守ってくれているような安心感があった。自分が無防備であることで人生ものすごく失敗してきたけれど、あの無防備さを身体感覚として持っているのはギフトだといまは思えます。

西洋人も日本人も、精神的充足を希求し、マインドフルネスとかヴィッパーサナ瞑想とかを実践している人は多く、頭で理解している人はたくさんいます。私も色々なマスターや実践者に会いましたが、どの人にも違和感を感じ続けてきました。まだあなたは体現していない。私と同様、自我がある。なんのタイトルも持っていない、おばあちゃんや農家のおじさんたちには感じた、風通しのいい、なんともいえない空気感が、あなたには見えない。

もう一瞬で見えてしまいます。そういうものを超えてしまった人は、しんとしている。なにか言いようのない静けさがある。

もがいていることが悪いんじゃない、と思います。苦しんでもがいている不都合さを封じて、都合よくまとめるのが苦しみの元。だって魂は本当は救われていないのを知っている。

私はここにいてこれらを経験できることをありがたく思っています。これらをまるごと経験したくてここにいるのだから。



プロフィール

rolfertakami

Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

・・・・・・・・
ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

・・・・・・・・

内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

・・・・・・・・

・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式ロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

・・・・・・・・

<セッションのお申し込み&お問い合わせ>

rolfertakami@gmail.com


・・・・・・・・・
2017年夏 東京セッション
6月27日(火)〜7月9日(日)


2017年 直傳靈氣講習会(東京):

前期6月30日(金)18:00〜21:00(日中への変更可)
  7月1日(土) 9:30〜12:30
       14:00〜17:00 
後期7月2日(日)9:30〜12:30
       14:00〜17:00 
      

直傳靈氣交流会(フランクフルト)

3月11日(土)16:00〜18:00


直傳靈氣交流会(東京)
7月9日(日) (予定)

参加お申し込みを受け付けております。
.................

Profile:

Takami Kamata

Certified Rolfer®
Certified Rolf Movement®Practitioner
Jikiden Reiki® Shihan
Registered Yoga Teacher
SourcePoint Therapy® Practitioner

Contact me at:

rolfertakami@gmail.com


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