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2016. 06. 29  
Session 5

<セッション前>

4時起き、雨、気分もじめじめ。肌寒い。Oberurselに着き、いろいろ食べていろいろ考え、少し落ち着く。 食べたもの:コーヒーx2、ジャスミン茶、ウーロン茶、ジュース、ミネストローネ、作ってきたパスタ、チキンバゲット。

<セッション中>

まず、4方向から観られる。そして、第一に右脚のハムストリングから始まる。ビンゴ。弱点わしづかみ。なんせ心臓が明らかに恐縮 している。!と、とくっ、とくっ、、、
言い換えると、心拍が不規則になり、心音が弱まった。

前腿、内腿、ハムストリング、とにかく繊維が絡まっているのか、痛い。左脚の時は心臓は普通にもどった。

恥骨からへその方向へ肉を伸ばす。アイスクリームのスクープ/ケバブのスライシングのような感じがしてならない。おなかの中心に手のひらを添えられた時は、孝美さんの手がまるで磁石のような、掃除機のような感じがして(もちろん、つかまれ た、持ち上げられたとかでは全くない)、ハラワタすべてぽよーんと手のひらにくっついて上に行くのではないかと思ってしまった。 その後、ハラワタを右からかき寄せたり左からかき寄せたりされるうちに、ぼんやりしてくる。 一瞬、あ、今いびきかいたかも?!と思い、はっとするが、起きていたような気もする。おそらくその間は、ダイコン(S2,S4参照) とBBQ(S4参照)をやってくれていた気がするが、いかんせん、記憶が薄い。

<セッション直後>

「私、寝てましたよね?」と思わず質問。孝美さん曰く「んー、別の所に脳波が行ってた。θに行ってた。」 シータ!??ってどういう事だ?そういうことなのか?

身体の感覚は、水の入ったビニール袋か水風船。一歩踏み出すたびに、体全体が内側から、ぼよよん、ぼよよんと不規則に波打って関連している。臓器って水分量多いのね!と思う。
そういえば今日は、そもそも水分沢山とっていた。

<セッション後翌日以降>

踊っている時の軸が整う。どっしりのびのび。 おなかが開いたね、と言われる。 肘と膝の裏からあせも/アトピーが噴出。


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2016. 06. 29  
さてYSさんが体験談の続きを書いてくださいました。コアに入り、コアシリーズならではのテーマも浮上してきました。ここにはご本人にさしつかえない部分を公開させていただきます。

冒頭にもあるように、思わぬ開始時間の勘違いのあった4セッション目。こちらが何があったんだろうと心配して連絡を入れまくり始めたタイミングで YSさんは携帯から遠ざかったようで、いやあさすがコアセッション、結果的になんとか収まって本当によかったです!

Session 4

<セッション前>

コンディションは、鼻水、のどのイガイガ、あごのリンパの腫れ少し、寝不足(1ー2時間)、目のかわき、あせも/アトピー 朝食:オレンジマンゴージュース、玄米塩おにぎり、緑ウーロン。 ICEの冷房が効きすぎている。腎臓冷えそう、、。6月にして軽いダウンジャケットを着る。 隣の席は丁度空いていたので、丸くなって寝ようと試みる。数十分ごとに体制をちまちま変えてみる。近くの席の人に微笑まれながら、たまに話しかけら れながら4時間が過ぎる。 前回のセッション前に発生したアジアインビス食による胃もたれに懲りて、玄米塩おにぎりを用意してきたものの、、いかんせん血糖値が上がってこない 気がする。結局、別のインビスで作り立てgözleme(トルコのおやき的なパン)をがっつり頂き、再び胃もたれになる始末。消化の助けにならないかなと思 い、いつもの小さなカフェに入る。

カフェは混雑していた。相席になったおじちゃんとぽつぽつと話し始める。日本語、韓国語、中国語は似てるのかという、よくありがちな導入部から会話 は始まり、なんと彼は25年前に日本に行った事が有り、当時は首都圏のタクシーすら英語断固拒否するような感じで、運良く持参していたホテルの名刺 でどうにか会議に遅れなかったとか何とか。今でもそのちいさな紙切れは大事にとってあるんだ、と何やら嬉しそう。 おそらく彼も私同様に、"ゆるやかな時間"を過ごしにカフェに来ているので、お互いに話しかけ過ぎたり、かけなさ過ぎたりしない。パーソナルスペース の共有のための暗黙の了解とでもいうのか。心の平和と言ってあまりシャットダウンしすぎるとかえってパーソナルスペースを守る事にエネルギーを使っ て本末転倒だからね。牧草地にひょんと羊さんが入ってきて、ひとくちふたくち草を食み、またねー、といなくなる感じ。 カフェの店主はひっきりなしに、じゃらじゃらと豆を焙煎マシーンに入れ、豆はぱちぱちとはじけ出て来て、それをまたじゃらじゃらとホーローのバケツ に入れて持っていく。 以前何かの記事で読んだのは、コーヒー豆が煎られる時や、熱湯をくぐる時に出る湯気に含まれるオイル成分は、がん細胞を消してくれるとか何とか。 は~最高、とぼんやりしていると、相席のおじちゃんはTschus!と言って、彼の1日は続いていく。 体調は完全に回復。フォーカスが別の所に向くと、胃もたれの事なんか忘れるから、私っておめでたい。

<セッション中>

セッションルームに着き、たいへんな事態が発覚。16時からと思っていたアポは14時半からだった!がーんがーんがーん。ばか以外の何者でもない。10 時にはフランクフルト入りしてたのに、、。メールもチェックしていたのに、、。何て事だ。何がゆるやか時間だ。羊だ。一気に現実に戻る。それでもな んと急遽、他の人のセッションとセッションの合間に2回に分けてやってくれる事に。こんな事態も含めて色々起こるのがセッションのうちだから、とスー パーやさしい孝美さんが菩薩に見えてくる。

左脚内側ひざ上まで来た所でタイムアップ。すごく変な感じするかもしれないけれど、じゃあちょっと待っててね、ということで待合室へ。感覚としては 作りかけのレゴ?という感じ。 一見して、土踏まずから上へ上へとひざ辺りまで筋繊維をほぐされていっただけの様だが、しばらくして、はい来ました、”すごく変な感じ”。作りかけの レゴなんて、そんなカワイイ感じではもはやなくなり、なにかアメーバのでっかいやつのような流動体のようなものが、ぐわんぐわん伸び縮みしたくて仕 方が無い(けどできない)感じ。キモチわるい。まもなくして立っているのがつらくなり(逆脚ふくらはぎが凝って来た)、椅子に座る。それもつらくなり、 床の上に長座。明らかに左脚の方が長い。

そして後半戦。左腿内側に心臓発見。置かれた手の下で波打っている。右腿内側のAdductorをなぞられると、切れるのではないかというくらい痛くて、そ ういえば5年前くらいに怪我をした場所だと思い出した。ただのpulled muscleだったので私は忘れていたが、身体にとっては未解決の出来事なようだ。 よく思い出してみれば、その後立て続けに、右の背中だけ盛り上がったり、右肩脱臼したりした。

肩甲骨と肩の上のポイントを両サイドから挟まれる。セッション1~3までのような、目がビンビン言うとか、金色の菌糸が生えていくとか、金属が溶けていくとかいうことは、全くなく、今回の感じは、ああわたくし、バーベキューだ。そしてくしの通りが悪い。すじ肉。

背中の下に両手が入っていた時、Erector Spinaeが扉のように開いた気がした。中世ヨーロッパの重い扉がギギギと30cmくらい。もちろんその反対側か らはまばゆい光がもれてくる映画のような感じ。

そして今回の"ダイコン"は、いつもより細長い様だった。SkullからCoxycsまで。もちろん、その全部をタッチされたわけでは全くないのにだ。ひとつな がりなんだ、と思った。骨がというのか、神経系がというのか、身体がというのか。からだは不思議。

施術後半からいつの間にか、背面と施術台がぽかぽかしてくる。ふわ~とお風呂上がりのような気分でもある。もちろん施術台にはそんな仕掛けは無い事をたしかめてから、歩くゆたんぽになった事を感じる。

<セッション直後>

「どんな感じですか?」と聞かれるが、ベッドの上にふかふかと頭をすりつけたい猫の気分的な衝動を抑えながら(次の人が待ってる!)、ん~~なんか、 ん~~とニコニコしていると、人間は骨盤までしか身体の中心に骨がついてないでしょ?で、脚の内側に働きかけたので、歩く時にどんどん股の距離が広 がって、腰が落ちないように気をつけて下さい、(注1)というような事を言われた。 とにかく耳と脳が交信していない状態なので、ん、はい~、んふふふ~と上の空感満載の私。おそらくそれも孝美さんは承知済みなので、再度、今どうい う感覚かを聞かれた。「クリスマスツリーの天使のオーナメントの気分(?)」と回答。Aラインワンピース、材質は紙。ふっと吹かれたら喜んで飛んでい く。身体はSkullからつり上げられて、以下はふわっとくっついてぶら下がっているだけ、という感覚。

<セッション後翌日以降>

肘と膝の裏からあせも/アトピーが噴出。 日常生活における匂いと音にさらに過敏になる。


注1)結論はこうではなかったのですが、こういう受け止め方なさったのがやっぱりYSさんの感性というか、面白いのでそのままにしておきます!

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2016. 06. 27  
今年はいつになったら夏が来るんだろうと思ううちに夏至を過ぎてしまいました。あとはどんどん冬に向かうだなんて。もう一つの冬なんていらない。毎日の雷と豪雨で、青空の日が数えるほど。

今月妙にブログの更新回数が多いのは、一旦気晴らしモードに入ってしまったら元に戻れなくなってしまったからで。ロルフィングトレーニングを見送り、ありがたいお誘いを次々断り、夏休みに入った娘を早々に日本に送り出し、晴れて本来はホメオパシー最後の追い込みを予定していました。今の時期はもう積み上げたら1メートルくらいの分量を読み終わり、4000ワード書き終わっている状態のはずでした。もう6月27日。どうしてくれる、真っ白。

イギリスの国民投票でまさかのイギリスEU離脱が確定し、しばらくテレビにかじりついてわかりもしないドイツ語の解説に耳を澄まし、この世界情勢でイギリスまでこんな内向きなことやりはじめたらこの先どうなるんだ、ドイツだけじゃとても無理、今はなんとか回ってるけれど移民問題で市民生活が脅かされているのはドイツも全く同じ、現に身近で明らかに移民の大量流入による問題や事件が頻発しているのはこちらも全く同じなのだから、ここはぐっとエゴを抑えて世界平和に向けた責任ある態度をとってほしかった、などとつぶやきながらその端で、毎月のポンドの支払いに汲々としている身としてはポンド下がったらすこし嬉しいなどと矛盾する計算をしている。

やり始めないとやる気出ないんだったっけ、と思いだしながら、やり始めたくない時のやり始めの儀式に着手しました。アドレナリンを分泌させるため、気合の入る曲を大音量で聴く。

1 Red Zeppelin Immigrant Song 絶対トップバッターはこれっ!!
・・・本当はBlack Dogと行きたいところだがこらえて
2 Jigsaw Sky High
3 Eric Crapton Layla
4 Billy Joel All for Leyna
Laylaを聴くとどうしてもこれを続けて聴きたくなる
・・いかん、また好きな方向に向かってしまう
5 Guns and Roses Welcome to the Jungle 仕切り直し
6クリスタルキング 大都会
7ウィリアムテル序曲

「恋に溺れたあと大都会に向かう移民」をBOSEホームシアターで大音量で。

白状すると、最初に買ったレコードというのがクリスタルキングの大都会でした。いろいろな悲劇があったようですが今でも田中昌之氏大好きです。Deep purpleとかZeppelinとかヘビメタ以外でこんな声出せた人知らない。大都会のB面の時流というのがまたものすごく良くて、こういう曲は今はないなあとしみじみ思います。

実はドイツのi Tuneからは日本の懐メロことごとく買えなくて、まとめ買いは日本に行った時の任務のひとつ。面白いことに、ドイツに松田聖子はまずないのですが中島みゆきはけっこうあるのです。なぜ中島みゆき。ここから中島みゆき考察に入るとまたさらに遊んでしまうのでこの辺で。いい加減勉強に戻ります。

2016. 06. 24  
FacebookでNHKスペシャルの内容がシェアされていました。とてもわかりやすくまとまっているのでご紹介します。医学的見地に立って脳や数値で示すのはとても説得力があります。



以下はノート

キラーストレス

ストレス
扁桃体(恐怖、不安を感じる部位)が活動、
副腎からストレスホルモン(コルチゾール)分泌
心拍数を増やし、血圧を上げる(ストレス反応)

コルチゾール(脳にたどりつき吸収されるが、一定の量を超えて増え続けると脳の一部を破壊する)
海馬(記憶、感情)を構成する神経細胞(の突起)の減少
海馬の損傷がうつ病につながる可能性が指摘(認知症にも関係)
本来はサバイバル(生命の危機に直面した時)の自然な反応
緊急事態が去るとストレスホルモンの分泌は止まる。
天敵がいなくなった現在、現代のストレス(人間関係等)が
絶え間なく、立て続けに精神的な負担をかける。

長時間労働、睡眠時間の減少
慢性的にストレスホルモンが過剰に分泌

過去の記憶、未来の心配ーー>ストレス反応

目の前の現実でなく過去と未来について想いを馳せる=マインドワンダリング(こころの迷走)
これが止まらなくなると過ぎてしまったことを繰り返し思い返しだんだん落ち込んでいく。

インターネットが普及してから危なくなった。特にメール。
テキスト=思考。過去や未来に行ってしまう。

マインドワンダリングが生活時間の47%を占める(ハーバード大学調査)

2種類のストレス
頑張るストレス(心臓血管系など、体の反応)アドレナリン
我慢するストレス(落ち込み、不安など、こころの反応)コルチゾール


ストレスに強い人、弱い人

生まれ育った環境
ハーバード大学調査

子供の頃から強いストレスを受けた人の扁桃体は、大人になると大きくなる。
=小さなストレスにも反応するようになってしまう

幼少期の強いストレスは将来に影響する。
大人になってからのストレスの感じ方、受け止め方に影響を与える

ストレスに強いvs弱い

遺伝
生育環境
生活環境
考え方のくせ

ストレス対策

coping
あらかじめなるべく多くの気晴らしを用意する
質より量(100個!)
行動、妄想(=認知するcoping=時間かからない、タダ、迷惑かからない)
書き出すことが大事
ストレスの観察、対策を意識的、徹底的に繰り返す


広島大学
閾値下うつに対する対策
気分と行動を数値化する。数値の高いものを意識的に繰り返す。

ミシガン大学
ストレスを数値化
扁桃体の活動(古い脳)とともに、前頭葉(新しい脳)の活性化
前頭葉が活性化して扁桃体の活動を抑制(アクセルとブレーキ)

ストレスを減らすトレーニング
マインドフルネス ストレス低減法 瞑想の医学的効果に注目(8週間プログラム)

体の力を抜き背筋を伸ばし、体と呼吸に意識を向け、ただ感じる。
様々な雑念は考えない
今に注意を向ける
今の瞬間の体や呼吸の感覚に
毎日10分程度から始める
マインドワンダリング(こころの迷走)
コルチゾールの過剰な分泌
今に注目することにより、この連鎖を断つ。
海馬の灰白率が5%回復
扁桃体が5%減少(ストレスへの過敏な反応がおさえられる)

日本文化には昔からある
武道、芸道(お茶お花、禅)
日本文化を思い出そう

coping、マインドフルネス、両方を生活にうまく生活に組み込む
意識革命
2016. 06. 19  
先にもちらっと紹介したJeremy Sheerは, ホメオパシーの金字塔になる人物の一人で、現在はアフリカで現代医療と協力(*1)してエイズ最先端の治療を行っています。先日30分そこらで慢性病のコアを引き出し分析、区別、確認作業を終え、コンサル終了とともにレメディを差し出すなどということをするホメオパスがいると言いましたが、それはジェレミーのことです。頭の回転が早く行動力のある人なのですが、なにより彼の膨大な臨床経験による賜物で、芸当の領域です。通常慢性病のケースはこんな風には決して行きません。

今も日々臨床や講師業で多忙な彼ですが、その傍ら非常に重要なレメディを次々とプルービング(*2)しています。ミーシャがSOHでプルービングしたFalco-p(はやぶさ)のレメディは現代では臨床によく登場する重要なレメディの一つになりましたが、ジェレミーは他にもチョコレート、ダイヤモンド、ネオン、ハイドロジェン、ゲルマニウム、ヘリウム、プルトニウム、さそり、ひきがえる、ポラリス、オゾンなど、ものすごく魅力的なレメディたちを次々と世に送り出してきました。これらのレメディたちはものすごく面白いのでいつか一つづつ紹介していこうとおもいます。

*1)ホメオパシーは現代医療と共存協力可能です。喘息はステロイドで完全に制御できているからお腹の不調だけをホメオパシーで治療してくれと言われたら、そういう処方はできます。現実問題、そういう患者さんは多く、いちいち現代医療の瑕疵についてとうとうと説明し改宗を迫るなどということはしません。たとえばドイツでは現代医療とホメオパシーは一般の人が気づかないくらい融合しています。ただし、前にも説明したように、この場合の治癒は根治ではなく一時的な緩和にとどまります。でも、一時的な緩和でもってもそのバランスがその時その人にとっては最も心地いいものであれば、それで治療は終了です。

*2)新しいレメディを作り出すために、治験作業を行うこと。大勢の人間が関わることや色々な条件が必要なことがあって、組織力と政治力が必要な作業。

ジェレミーの講義はもう本当に芸術で大好きで、私にとっては全部永久保存版ですが、その中でちらっとホメオパシーは陰の仕事と言っていたのがとても面白かったので、そのことについて。

先にホメオパシーは異端と書きましたが、それは実は正確ではないと自分でもわかっていて、陰と言ったジェレミーの方が正確。

「アロパシー(対処医療)は陽の力。病院、お金、薬局、保険会社、戦術、政治家、侵襲、全部陽です。

ホメオパシーはすべて陰。ただ座って何もせず話を聞いて、待って、人にボトルを渡すだけでしょう?ケースについて聞いている時も何をするわけでなく、ただことが起こる任せ、それぞれがそれぞれの役割を演じるに任せ、好転反応を受け入れる。すべてが受容です。すべてを受け入れ、聴き、委ねる、というのがホメオパシーのすべて。同種のものが同種を癒すというのも、これもゆだねることの一つ。立ち向かって叩き壊す姿勢ではない。これがなぜホメオパシーに力があるか、なぜホメオパシーは見えないかの理由です。だからアロパシー(現代医療)はホメオパシーを引き継ぎ、ホメオパシーを隠し、その力を盗んだ。でもそれは長くは続かない。なぜならこの陰の力は強いから。ホメオパスが組織力を持ち、病院をもち、学校や大学、ファンドを持ち始めたら、次第にまた力をつけることになる。

受容は弱い、という幻想があります。実際受容は弱くない。受容には力がある。太極拳というのは最も強力な武道の一つですが、あれは全部受容(受け身)。陰には陰の、独立した力がある。」


物事をいいわるいでなくて陰と陽で捉える考え方は、もともとアジア人の私たちの得意とするところでした。いつのまにか禅とか陰陽とか、こういう概念が西洋から逆輸入されていますが。私たちはいつから受け身が弱いと思うようになったのでしょう。たまたまホメオパシーを陰として語っていたけれど、ホメオパシーのところを別の単語に置き換えれば、本当にたくさんのところで応用のできる捉え方。私の力は受け身にある、陰には独立した力がある、という捉え方は本当に支えになる。
2016. 06. 19  
ホメオパシーを学んでよかったなと思うのは、物事の捉え方の尺度になるものをたくさんもらったから。ご存知ホメオパシーは西洋の概念なので、どんどん簡潔になり最後は極限までシンプルになる日本式と逆の発達の仕方をしていて、その意味ではやっぱり西洋人向けかもしれなくて、日本人は本当は靈氣だけを極めればいいという気もしますが、でもこれだけ国際化が進んだ今は、純血思想にとらわれるのも現実的じゃない。


私はコンピューターのなかった時代にホメオパスになった人たちから習ってきて、だから教材の内容も時代遅れ(基礎の基礎をながーくやるのでホットな話題を取り上げない)、課題一つ一つがものすごく考えないと書けないことばかり、私の場合他のことをかなぐり捨てて全力で取り組まないと仕上げられないので時間がかかってしかたないし、側からもそもそも語学力に問題があるとかますます肩書きが怪しくなるとかこれだけ時間がかかるのは適性がないからやめたほうがいいとか随分言われ、その途中で日本でホメオパシーバッシング事件が起こりますます肩身は狭くなり、やめるチャンスは本当に何度もあったのですが、やめなかったわずかな理由が私を支えてくれました。

コンピューターのなかった時代にこの膨大な知識体系を身につけ、それを実践している人たちに憧れてきました。ホメオパス30年選手、たとえばthe College of Homeopathyを首席で卒業しSOHの教壇に長く立つDavid Mundyなどは、もう頭の中全部コンピューターです。(日本を砒素の国と言ったのは彼。)もはや現代では芸当の域。

昔はネットがなかったから情報が少なかったはずなのに、昔の人は本当になんでも知っていた。もう亡くなってしまった方には直接会えないので、そういう古典的な系統を引き継いでいる人、そういうものを体現している人に憧れていました。りんごが落ちるのを見て万有引力の法則を引き出したニュートンとか、遠ざかる船が下の方から消えていくのを見て地球は丸いと発見したガリレオとか、こういう人たちに共通する、何かひとつの事象から普遍の法則を引き出す素質を磨いてくれるような、そういう学びがしたかった。私はここで何をしているのか、何をしたいのか、どこに行こうとしているのか、本当はいつも気にかかっているのに、気にかけないように目を背けているこういう質問に対して、道標が欲しかった。

たぶん私たち一人一人に、そういう大発見をする要素が均等に眠っているはずなのです。疑問を持たないと答えはやってこない。問いかけないと、答えはやってこないです。問いかけても、受け取る準備ができるまで答えはやってこないですが。

何を選ぶかはそれぞれのご縁なのでしょうが、たまたま私にとってはそれがホメオパシーでした。最初から「道」にすんなり入っていける人もいるのですが、私はどうもそういうタイプではなくて、うようよ迷ってとっちらかって、最後にやっと収束するタイプのようです。

Davidの言葉で心に残っているのが、本は片っ端から読んで混乱すればいい、それもケントのような超詳細な古典(ケントは医者だったので、身体症状に対する記述が詳細)から入って現代のもっと洗練されたサンカランやショルテンに向かえばいいと言っていたところ。普通は入門書から入ってだんだん専門書に向かうものですが。私は昔から厚かましくも超古典、原書にすぐに飛びつきたいところがあって、わかりもしないのにとびこんで勝手な解釈をしてとんでもない誤解をして失敗して散々回り道して、結果きれいに入門書から入るよりうんと時間がかかるというアホな経緯をたどるのですが、なんだかこの悪癖を肯定されたような。その回り道で無駄につけた知識も、いずれ芸の肥やしになるかもしれないと思える勇気付けられる言葉。これは講義の終わりでちらっと口走っただけの、彼にとってはどうでもいい内容のはずですが、私にとってはすごく大事な支えになりました。




2016. 06. 17  
SOHの学長ミーシャノーランドは世界的に知られる著名なホメオパスですが、現在世界の一線で活躍するホメオパスを多数育て上げた功績でも知られ、いまも世界中のホメオパスから慕われ尊敬されています。

彼は世界大戦の最中である1943年に、アーティストの両親の元で生まれました。(いまでもお父さんの描いた絵がミーシャの家に飾ってあります。)お父さんはボヘミアのユダヤ人で、お母さんはドイツ人で、大戦前にイギリスに逃れた二人の間に生まれたのですが、ユダヤ人レフュジーでしかもドイツ人の母を持つミーシャの少年時代は、世間の冷たい眼差しに晒されたものでした。少年時代からアーティストぶりを発揮し、その後プラトー、ピタゴラス、フロイト、ライヒ、ユングなどに親しみ、詩を書き、ヨガや瞑想を行い、ドラマの脚本を書き、病院のラボでリサーチアシスタントをし、映画作りに携わり、その過程で家庭を設けましたが、生活のために自分のアートを切り売りするような人生に嫌気がさして、人生の方向転換を探している時にホメオパシーに出会いました。

彼が師事したのはJohn Damonteで、ミーシャは彼によってかねてからあった心理学に対する興味を呼び起こされ、錬金術師やギリシャ哲学者の叡智を現代医療につなげることを学びました。Damonteの教えは占星術、神智学、ユング、4大元素、チャクラと現代の内分泌系の関係に及び、ミーシャが魂、精神、感情、肉体の統合をしていく過程で大きな支えとなりました。

ミーシャは1975年に北ロンドンのヒッピー地区で駆け出しのホメオパスとして治療に乗り出したあとは数々の奇跡的な治癒や慢性病の治癒をもたらし、一躍有名になりました。その時の多くの臨床の経験が彼のホメオパシーに対する屋台骨となったそうです。1978年にはThe Society of Homeopathを設立し、1979年にはThe College of Homeopathyの教壇に立ち、1980年に今の奥さんと再婚し、1981年にThe School of Homeopathyを設立し、1984年に現在の自宅兼サマースクールの会場となるYondercott Houseを設立しました。ここに移り住んだ時に空にかかった虹のことを、今でも鮮明に覚えているそうです。2008年には校舎をより大きなHawkwood Collegeに移しました。

ミーシャはイギリスの大学入学制度であるGCEのAレベルで6科目合格したという秀才ですが、経歴はご覧の通りかなり自由というか、アーティストの血が全面に出ている感じで、理路整然としたものの言い方はしません。いつもトリッキーで煙に巻かれてしまう。彼の言っていることは入学してしばらくは右から左に抜けていき頭に定着してくれず、コンサルもあまりにも高度で見ていても何が起こっているのかさっぱりわからず、ものすごいワークロードをこなしながらも実践的なスキルがとても身についたとは思えない数年、私は一体全体こんなに苦労をして何をやっているんだろう、とんでもない回り道をしている、この人についたのは大変な失敗だったのではないかと後悔し続けていました。ただ、彼の著書、彼の世界観、彼の繰り広げるコンサルは他の誰にも真似できない魅力があり、それに辞めようと決めるたびにみごとなタイミングで「お働き」があり、そうこうしているうちに7年もここに居座りアドバンスまで来てしまいました。

コースでも何かこう、常に右脳を使うよう促されるというか、錆び付いた能力を引き出されている感じです。なんでこんなに時間のかかることをさせるんだ!と発狂したくなることも何度もありました。日本の教育に慣れてきた私は、教師は生徒に答えを与えるもの、正解をくれ〜!とつい思ってしまうのですが、決して正解をパッケージにして渡してもらうことはありません。これはもう何年もフラストレーションの塊でしたが、ふとこの最悪の期間が何より大事だったのかもしれないと今は思います。

私は何かを選ぶときに念入りな下調べをすることはなく、ロルフィングもホメオパシーも例の根拠により衝動的に始めてしまったのですが、後になって今更のようにIda Rolfやミーシャの経歴を読んで、何故ご縁をいただいたかがわかって唖然とします。どうりでこんなに魅力を感じたわけだ。私の知りたかった世界に同じく惹かれ、追求してきた人たち。ロルフィングを通じて私は開かせてもらったし、ミーシャがジョンに開かされたように、私もミーシャによって開かされました。人が変わるときというのは、こういう経緯をたどるのか、というのを彼らを通して経験させていただきました。

ミーシャは人の治癒を助けるにはどうすればいいのかを深いところで熟知していて、でもそれをはいこれだよ、とは決して教えてくれず、このフラストレーションは何かに似ていると思ったらロルファーで私の先生であるジョヴァンニによく似ているのだと気付きました。いい教師というのは本当に答えをくれない・・。自分でしかたなく見つけに行くまでただ待っている。

ミーシャのコピーになることはできない、と早い段階で打ちのめされるのが功を奏すのか、卒業生は本当に個性的なホメオパスになります。ミーシャのレパートライゼーション(分析)は確かにケンティアンのものですが、そして私もそれを真似してきましたが、ミーシャ自身も必ずしもそれだけを使うわけではなく、時にはセンセーション、時には・・と色々ツールを使い分けて見せるので、私たちも自然に使い分けるようになっていきます。卒業生がミーシャと同じケンティアンになることはありません。

教壇にたつのは学校卒業生が多いですが、それぞれの個性が際立っていて本当に面白い。とくに卒業後すぐにDynamisという学校を立ち上げ今も世界の一線で活躍するJeremy Sheerの講義は群を抜いて面白くて、彼は本当に天才だと思います。こうやって世界の巨人たちを早い段階で学び、縦横無尽に取り入れるやり方に慣れてきたのは、今になってよかったと思っています。

こういう風にホメオパシーと付き合ってきて、なんだか結局ロルフィングと似た学びをしてきたんだなと改めて感じています。ジョヴァンニも確かロルファーはアーティストだよと言っていた気がするのですが、ミーシャからも改めて、アーティストでいるんだよ、と言われているように思います。
2016. 06. 16  
ホメオパシーという医療体系は元々は原理原則を医療の王道ヒポクラテスから引っ張ってきているのですが、どうも創始者ハーネマン自身の性格というかカルマがずっと引き継がれているのか、「異端」の運命にあるようです。彼は200年前当時の「現代医療」に対する殴り込みのような姿勢を崩さなかったので、奇跡的な治癒率をもたらした実績を持ちつつも生涯にわたって異端児扱いされ、本来治癒の原理原則に則ったはずの彼のこの渾身の仕事が時代の主流になることはついにありませんでした。

彼の渾身の著書「オルガノン」は、一言でいうと全編爆発的なエネルギーが燃えたぎっている。芸術は爆発だ!の岡本太郎みたいです。扇動的な言い回しが多く、行間から彼の性格や感情がにじみ出ていて、科学的根拠に基づいた事柄を注意深く並べたお行儀のいい一般の医学書とまるで違う。私はオルガノンは医学書や学術書を読むときのモードとは違うモードで読んでいます。すごく生。これほど面白い本はないと思う。

ホメオパシーというのは、既成に縛られるとできない仕事だなとつくづく感じています。職業には、消防士とか警察官、弁護士など、やるべき任務がきちんと体系化されている仕事と、ミュージシャンとかアーティスト、科学者、医者など創造性が必要とされる仕事があって、ロルファーもホメオパスも後者です。そうなのです、本来医者という職業も、アーティストや科学者と同様、日々未知の世界を探求する飽くなき好奇心に駆り立てられる仕事のはず。だってこの世界はわからないことだらけ。時代の英知を結集したはずの医療で解決できないことがどれだけあるか。どう弁解したってこれが事実です。科学的根拠が必要?科学に求められるのは測定可能なこと。再現できること。でもこの測定、再現の仕方そのものが今現在どこまで信用できるものなのでしょう。慣れ親しんだから、慣例だから、というところに向かったらその時点で、そこから先はデッドエンド。

私が何かを信じるときに根拠にするものは、ぱっと全体像を掴もうとしたとき、今見えているものは氷山の一角で、その背後には完全無欠に美しい法則が潜んでいる、という印象を受けるものです。言葉にしようとするとなんだかこれこそ根拠に欠ける言い回しですが。なにか表面はとてもシンプルでしんとしていて、でもその奥に決然とした、凛とした存在を感じる、でもこの感覚は私には大事。

2016. 06. 16  
ホメオパシーにはプラクティカルホメオパシーとクラシカルホメオパシーという流派があります。創始者ハーネマンの著書オルガノンに関する解釈の違いにより、処方が違います。

日本は9割以上がプラクティカル、世界は9割がクラシカルです。ホメオパシーが盛んな国はイギリス、ドイツ、アメリカ、インドで、現在世界の第一線で活躍する著名なホメオパスはクラシカルの処方をします。

クラシカルの処方の特徴は、コンサルテーションを重視すること。一人の人の問題の核心にどこまで踏み込めるかということを意図していて、やり方は様々ですが通常は初回のコンサルテーションに2時間くらいかけ、そのコンサルテーションではとにかくその人の身体症状、精神状態、今の状況すべてに波及した問題の核心を探しあてることに集中します。核心を掴む速さはひとえに経験で、熟達したホメオパスだと30分以内で全部引き出し、区別と確認作業を終え、コンサル終了とともにレメディを差し出すなどということもありますが、一般にはそのようなことはなく、通常はコンサル終了後、ホメオパスは改めて時間をとって確認あるいは検索作業を行い、現在4000種類ほどあるレメディの中からその核心に対するシミリマム(最近似)を一つ選び、処方します。処方は一回につき1粒で、一粒を摂取させたあとそのまま1ヶ月ほど経過観察します。

たとえばアトピーでお悩みの方がいるとします。クラシカルホメオパシーでは、アトピー用レメディというものはありません。その人がどうしてこの状態になったかを、何がきっかけだったか、物事にどう反応するかなどの事象を一つ一つ取り出して分析した後、その根底にある共通したパターンを見つけ出し、その人の生体反応に最も近い波動を持つレメディを一つ選びます。だから同じアトピーという病名もつ人がコンサルを受けると、処方されるレメディは三者三様となります。

一方プラクティカルの処方の特徴は、最初から一度にたくさんのレメディを多角的に処方することです。1つの病気に対して1つのレメディという方針で、複数の底ポテンシーを掛け合わせたコンビネーションレメディ(oo用レメディというパッケージ)やサプリメントなども同時に処方するため、一回につき20種類くらいが処方されることもあるようです。通常は一日数回、一回につき複数の種類、それを何週間か続けて摂取させるというものが多いです。通常コンサルテーション時間は30分から一時間ほどで、コンサルテーションで確認する事項、質問なども、アジェンダに沿って行われることが多いようです。(これは私自身の経験ではなく、経験者から聞いた話です。)

クラシカルホメオパスが状況に応じて複数のレメディを短時間に続けて処方することはあるのですが、プラクティカルホメオパスが一つだけレメディを処方して1ヶ月待ち続ける、ということはありません。


ドイツではホメオパスがどちらの流派で習ったかということはあまり問題にはならないのですが、日本は事情が違う。

私が最初にホメオパシーに出会ったのは14年前で、しばらく独学した後改めて7年前にイギリスのSchool of Homeopathyに入学しました。最初に出会ったのはプラクティカルホメオパシーで、実際に勉強してきたのはクラシカルホメオパシーです。学長ミーシャ自身は自称ケンティアン(精神に働きかける高ポテンシーのレメディを一つ処方し、長期間待つという立場をとる人)ですが、実際は多彩な処方をします。私自身体験しました。彼自身はxx流とかooメソッドという看板には関心がなく、むしろそれぞれが持ち味を活かせばいい、好きなやり方を選べばいい、本質を捉えれば結局同じところに導かれるから、という立場です。従ってプラクティカルvsクラシカルという議論にも関心がない。どんなものでも、例えばクラシカルホメオパスなら真っ向反対するはずの、ドイツで盛んなコンビネーションレメディでさえ、大いに使えばいい、要は効けばいいんだよ、と。

彼に最初に会った6年前にプラクティカルvsクラシカルについて意見を求めた自分が、なにか本質的でないところで囚われてるとハッとしたのは、彼から答えをもらった直後ではなくさらに4年後の今、というのが我ながら情けないですが、さすがにここまで囚われてきたのにも理由があって、いい学びになりました。日本では立場主義というものがあって、派閥を縦横無尽に行き来しながら「要は効けばいいんだよ〜」などと声高々に言ってはいけないところがある。ただでさえニッチな職業なのだし、こんな変わった職業を選んだ者同士仲良くやろうよ、と言いたかったのだけど。

本当は今でもどちらかの流派に属そうとは思っていないのです。プラクティカルホメオパスの、クラシカルのやりかたでは医原病が絡み合った現代人には効かない、日本人には日本人特異の処方が必要、という主張には説得力があるので。その国や環境、風土に応じた独自の方法が発達して当然です。でも自分で実際にクラシカルの処方をするようになった今、現代人に有効でなかったはずのこのやり方でも十分通用することがわかり、プラクティカルの主張がすべてに当てはまるわけではないとわかりました。一方、クラシカルがプラクティカルを批判する際の、質でなく数で勝負するやり方だとバイタルフォースは混乱し、この治療が長期に渡った場合は熟達したホメオパスでもこの患者を治癒に導くことはできなくなる事態が発生する、という主張は、実際に生きた例を見てしまい、本当だったのだと知りました。

こういったバックグラウンドから、私はクラシカル(世界標準)の立場をとると思います。私がこれだけ時間をかけて準備してきたのも、それだけ時間をかける価値のあるものを掴みたかったから。安易なパッケージではない、とことんマニアックな技術が欲しかったから。ロルフィングのその先の、もっというとロルフィングでは解決できない人に対しての王手になる技術が欲しかったから。ひとりの人間を閉じ込めているその芯の部分に、もっともダイレクトに到達する、もっとも早く、もっとも効果的なツールが欲しかったから。

でも、実際にこのツールを使うようになって、このツールも万人に向いたものではないとわかりました。当然ですが。私は相当絡み合った複雑なケースに対して準備してきましたが、これほどの処方をしなくても、もっと簡単な処方で解決できる人はいるし、相性もある。ホメオパシーがおそらく初期の段階で必要な人も、ホメオパシーは必要でない人もいる。ロルフィングは結果が出るのが比較的早く効果がわかりやすいのですが、ホメオパシーはシミリマムにヒットするまで時間がかかることも多く、慢性病、がんなどは1年以上の長期にわたる治療が必要な場合が多いです。(ただしヒットするとロルフィング以上に短時間で驚くようなことが起こるのは事実。)

今後ホメオパシーをどういう位置づけで提供していこうかと考えていますが、当面コンサルティングはすでにご縁をいただいている方を対象とさせていただくこととして、いずれ気軽にお越しいただける健康相談会を設け、そこではプラクティカルなホメオパシーとの付き合い方を、家庭の薬箱代わりの靈氣や精油、バッチフラワーとの付き合い方も含めてお話しさせていただこうと思っています。

2016. 06. 14  
先日、日本は植物界(plant kingdom)の人が多いだろうなということを書いたのですが、これはあくまでも日本人である私の印象です。外人から見ると全然違います。ホメオパシーは自分では自分や家族に処方できない、第3者が必要、というのはこういうところを言っています。

あるイギリス人ホメオパスが日本に行った時、日本は砒素(As、レメディだとArsenicum album=三酸化二砒素)の国だと思ったと言っていました。ホメオパスというのは旅行に行ったらその土地の人々をレメディ分析してしまう。職業病です。映画などは分析の格好の題材で、登場人物の中には見事にあるレメディの典型的な像が現れている時がある。この人物は実在だな、と思う瞬間。

砒素。
記憶に新しい(?)ところでは17年前の和歌山毒物カレー事件でしょうが、それ以前も森永砒素ミルク事件など毒殺の定番アイテムで、ヨーロッパでも遡って16世紀から亜砒酸による殺人事件が多発していました。フランスでは遺産相続を狙って使われたので、別名遺産相続薬と呼ばれていました。ナポレオンも砒素中毒で死んだという説があります。

砒素はメラニン色素の生成を妨げる作用があるため、昔の中国華中、華南では色白肌の美人になるために女の子に幼い頃より間日微量の亜砒酸を飲ませる習慣がありました。16世紀半ばのイタリアでは、南イタリアの老女トファーニャの作った貴婦人用の美白美顔化粧水「トファナ水」に亜砒酸が入れられていました。(もっともこれは美顔だけでなく夫の暗殺にも使われたため、大量の未亡人がいたとのこと。)

18世紀になると砒素は医療の現場で用いられるようになり、英国の外科医ファウラーが亜砒酸カリウム溶液「ファウラー液」を作り、医薬品として結核、マラリア、喘息、糖尿病、関節リウマチなどに対して使用されました。日本では梅毒の治療薬としてサルバサンがあり、これはペニシリンに先立つ最初の化学療法剤として有名です。歯科の分野では歯髄失活材に三酸化二砒素を使います。(「臨床家のためのホメオパシーマテリアメディカ」森井啓二著より一部引用)

人体には微妙に砒素化合物が存在していて、微量必須元素と言われてはいますが、ほとんどの砒素及び砒素化合物は猛毒です。急性症状としては、嘔吐、下痢、吐血、胃痙攣、肝機能障害、全身けいれん、心臓麻痺など。

さてこれがArsenicum albumというレメディになるとどうなるか・・

ほっそりとしていて、非常に外見を気にするので身だしなみがきちんとしている。完璧主義で、異常なほどに細かいところを気にする(meticulous)。潔癖性。落ち着くことができない。ケチで金銭に対する執着が強く、将来に備えてどんなものでも節約する。非常に悲観的で、従って注意深い。落ち込むと胃に負担がかかる。不安と恐怖、特に死(特にガン)に対する異常なまでの恐怖を持っており、病気になると医者にかけつけ、症状を大げさに訴え、すぐ治るかしつこく確認する。盗難、貧困、一人になることを過剰に恐れているので仲間を欲しがるが、それは自分の都合のいい時に限る。本当は他人は「人の振り見て我が振り直せ」のため、こうはなりたくない見本として必要。(実際周期表でいうと、Asは仲間の欲しいステージではなく、むしろ人を本質的にはねのけたいところがある。YSさんのところでご紹介したバフバフお辞儀する日本人にもつながる。)

書いていて相当落ち込む内容なのですが、これはあくまでも「レメディ状態」に陥った時をわかりやすく劇化したため。いい素質はたくさんあります!!!

彼が日本を砒素と思ったのは、日本人の魚好きにピンときたようで(魚は砒素と水銀に汚染されている)だから中毒になっているのではないかということでした。

「銀座を歩いたら歩道がディナーできそうな清潔さ。全く一部の隙もなくきれい。トイレにマニュアル必要。ずらっと並んだウォシュレットのボタンの操作に呆然とする。便器を覗き込んだ状態でトライアンドエラーに勤しむとえらいことになる。どうしてここまで細部にこだわるのか。」

こちらは皆が気持ちよく過ごせるための配慮と思っているのに。行き届いた気配り、親切のつもりなのに・・・。
2016. 06. 11  
Jan Scholtenホメオパシーとエレメントの著者で、この本は高いのですがSOHの2年生のときからかじりついて読んでいた本の一つです。周期表がこんなに生きた面白い世界だったんだ!というのを教えてくれた本。サンカランとはアプローチが違うものの2人は仲が良くて、ずっとお互いに刺激しあいながらそれぞれのメソッドを深め合ってきました。

実は私がサンカラン以上にこんなに重たい本にかじりついてきたのは、この本に描かれるレメディたちの描かれ方が本当に魅力的だったから。何か他の本には書かれていない実体があって、処方するレメディを確認するときには最後にもう一度この本を開きます。これを開けば必ず確かなものを掴めるので。SOHの記念祭のときにミーシャがショルテンにしたインタビューは私にとって珠玉の内容で、実はやっぱりホメオパスになろうと思ったのはこのインタビューがきっかけだったと言っても過言ではありません。

まず、彼の佇まいだったのです。彼の眼差しと、その静かさと、その笑顔。一声を聞いて、その笑顔を見た瞬間にその目から目が離せなくなって、恋に落ちたというか、もうひきこまれてボーッとしてしまいました。ああこの人はヒーラーだ。人を根治に導く。目指す世界に憧れる人がいるかというのは、私にとってはものすごく大事な要素なのです。恋に落ちて、焦がれて、追いかける。動機はこれで十分。

彼はこの途方もない大業を成し遂げる過程について、最初の5年はただ先生たちから習ったことに没頭していたけれど、5年経ってふと何か自分のやりかたをやり始めたことや、彼がとても大事にしていることについて語っていました。それまで何か自分の適性とか、本当にこの学校でいいのかとか、未だにグズグズ悩んでいた私にとっては脳天を直撃する内容でした。

それはどんなメソッドでもいい、(ケースをとるとき)大事なことは3つだ、と言っていたこと。

ひとつは、共感

2つめは、好奇心
(というより、君がどういう人なのか知りたいんだ、という気持ち)

3つめは、そこにいること

ああ、やっぱりこれでいいんだ、と思いました。色々な治療家を見てきて、その後自分がそれらしきことをするようになってから、どんなセッションでも、それがロルフィングでも、Somatic Experiencingでも、私はいずれここが着地点になる気がしていました。ありふれた3つなのかもしれないけれど、本当に色々躓いて悩んだから実感を持ってこれでいいんだと思えたのは良かった。私はこれならできる、いや今出来ているなどとはとても言えないけれど、これなら常に、本能で、やろうとしている。

ショルテンも言っていましたが、治癒には2種類あります。
ひとつは(一時的でいいから)この痛み(不快)から逃れること
もう一つは本当に問題の根底にまで行って、それを捉えること

クラシカルホメオパシーでは、緊急時やリクエストがなければ主に2つめにアプローチします。コンサルテーションでは普段患者が自分では決して向き合いたくない、怖いから、痛いから、避けて通ってきた部分に向かって降りていきます。村上春樹流にいうと2人で一緒に「井戸を降りて」いきます。そしてその根底に一緒に到達した時は(そのペインボディに出会った瞬間は)、ミーシャは恋に落ちるような感じだと言ってました。ショルテンも、毎回起こることではないけれどやっぱりそれを目指している、と。ショルテンはそれを神聖なこと、と表現していました。

これは別にホメオパシーコンサルテーションでなくてもいいのです。サイコセラピーでも、ヒプノセラピーでも、できるはずです。でもそこに到達するには、安全な空間があって、導く人と導かれる人の間に確かな信頼関係があって、そして導く側の技術や知識はもちろんですが何かそれ以外の何かが働いて、それらが全部上手く重なった時にそれが起こる。ミーシャはその感覚を彼からイメージで引き出そうとしていましたが、ショルテンはなにかバイブレーションだ、バイブレーションとしか言いようがない、と言っていたのが印象的でした。

私は人生で何回かそういう神聖な瞬間に立ち会ったことがあります。ラッキーだったと思います。ただ意図してできることではないので、運任せでした。これを技術として身に付けたいと思い始めてから、悩みに悩んで、最後にはまた同じところに着地したのかと思うと笑えますが、でもこれが原点だと思えて良かった。こういうことをしている人が揃って口にするのが、表現はすこし違うけれどだいたい同じだというのはとても面白いです。これを口だけで言っている人と、本当に体現している人は、恐ろしいくらいはっきり分かれてしまいますが。

井戸の底でそれに出会った時。そこで見るものは、あるいはバイブレーションとして感じるものは、

そこには何もなかった

という事実。これだけ私の人生に影響してきたと思ってきたものは、私でなかった。私をこれだけ苦しめてきたもの、これだけ痛めつけてきたものは存在しなかった、ただのイメージだった、ということ。

ホメオパシーはこれを「直接」知る体験です。

それがコンサルテーションの中で起こるか、レメディを摂取した後に起こるかは、わかりません。ただ、ホメオパシーがめざしているのはそこだということ。

2016. 06. 11  
今週前半まではもう体力の限界を感じる大変さが続いて、後半はもう完全に伸びきりました。今月はホメオパシーに全力投球のつもりだったので本当はこの時間もケース分析とレポートの作成に費やしている予定だったのですが・・・ダメ、休息必要。

今せっせとハーブや野菜を育てていて感じるのですが、植物育てようと思うと本当に難しい。気候や土地に合ったものだと放っておいても雑草のようにぐんぐん育つのに、自分の食べたいものを食べたいように育てようと思うともうそれはそれは手がかかるし、やっと出来上がっても何か強さが足りず、味も本来と違ったりする。

紫蘇が大好きなのでちりめんしその種を蒔いて、一ヶ月それはそれはたのしみに発芽を待っていたのですが、2ヶ月近く経って全くひとつも芽を出さず、そのままそこはシソのお墓になりました。昨日傷心のままその上にミントとメリッサとシナモンの苗を植えました。冷奴の薬味にペパーミント。身土不二ってこういうこと・・。

本当は昨日オーガニックのワサビの苗も見つけたので、手にとってしばらく悩んだのです。これをシソのお墓に植えたい。でもどんなに手をかけてもどんどんカラカラに干からびて小さくしぼんでいく姿が目に浮かび、寂しく棚に戻しました。

逆に街を歩いていて感じるのです。いまそこここで満開に咲き誇るバラの強さ。日本では病気に弱くて手のかかる植物の代表であるあのバラ。手をかけられているバラもありますが、家の持ち主が変わって野生化したバラもあって、これを見るのが本当に面白い。コンクリートの裂け目から不屈に這い上がり、不自然に茎をねじらせながら日当たり最高の位置を確保した暁には、毎年大輪の花を咲かせ続けるこの生命力、この王者の主張。ちなみにもちろんホメオパシーでもバッチフラワーでも古くからレメディになっています。

ホメオパシーだとHelleborus niger(Christmas rose) :
ハーネマン時代から使われている、最重要レメディの一つ。脳脊髄、中枢神経系の疾患、つまり髄膜炎、脳炎、脳震盪、昏睡、といった非常に重篤危篤な症状から、無反応、ぼーっとしている、痴呆などに対して処方されます。

バッチフラワーだとWild rose :
一言で言うと、幸せになることを諦めている人。何があっても不平不満を言わず、でも改善させようなどという意欲は持たず、起こるままに、されるがままに、ただ漂っている人。

精油でもローズはダントツ1位の周波数で、用途は広く、高価なブレンドには必ず入っています。本来これだけの力(一次作用)を持つものが、その逆に振れたときの状態(二次作用)は相当だなというのは容易に想像がつきます。


血液型にお国柄があるように、ホメオパシーレメディでも地域性やお国柄があるなとは以前から思っていました。たとえば中国、インド、メキシコはB型の国、アメリカとアフリカはO型の国、日本とドイツはA型の国です。なんだかよくわからない人が多いと思っていたフランスはAB型、側からは似ているように思われるけれどこの唐突な距離の詰め方は無理、その言動は痛い、と思うことが多い韓国はO型の国。これはホメオパシーでも言えるなと思っていました。

レメディは大きく分けて鉱物、植物、動物に分けられます。これを本当に乱暴に一言でいうと、鉱物は文字通りかたぶつ、植物は流されすく、動物は他人vs私。これが最も一般的な紹介の仕方。それぞれについて話し出したら一晩じゃきかないので、今は本当に一言だけ。

たとえば動物レメディの人は少ないのですが、動物の人は目立つ。自分が動物であることをアピールするからです。目力が強く、主張が強く、アニマル柄を好んで着たりして、他人をおおーっと思わせることが好きです。動物(病原菌や細菌類もこれに入れます)は、コンサルの時にもっとも面白い反応をします。

日本は植物のレメディが仕事する人が多いなと感じます。植物の大きな特徴は、動物のようなgo getter(やり手=自ら資源を獲得しにいくタイプ)ではないので、周りの環境に順応する、しなければいけない。植物は環境にどう順応するかということが死活問題なので、環境に振り回されやすい人は植物の可能性があります。

植物って一見弱そうですよね。なすすべもなく踏みにじられるだけの私、私自身は何もできず、太陽に、水に命を委ねる私、みたいな。でも実はそう見えて結構しぶといのが植物。実はかなり生息の範囲が広い。泥水からこの世のものとは思えない花を咲かす蓮とか、まったくほとんど水のない不毛の土地で風に吹かれ、倒れるようにゆすられながらも結構そのまま生き続けるプルサティーラ、ジメジメした湿地帯で他の追従を許さず繁殖しつづけるコケ類、etc、みかけによらずしぶとく強いのが植物の特徴。

日本の野菜類をうまく育てられずに傷心の日々を送りつつ、日本人の処方のことを考えていました。今の日本人の多くは、本来自分が住む土地じゃないところで無理やり育てられている外来種の種みたいな人が多い気がします。本来一人一人には持ち場というものがあって、適材適所にうまく収まるとものすごく力を発揮する。本来超しぶといからです。でも無理やり自分の持ち場じゃないところで一生懸命仕事をしても、エネルギーが発揮できずにどんどん空回りしていきます。A型に癌が多いのは偶然じゃなくて、他人の土俵でも頑張ってしまうその完璧主義とか自己否定が癌のエネルギーを増強している。求められた、あるいは「あるべき型」に無理やり自分を当てはめようと「真面目に」頑張る、この真面目な頑張りこそが命取りなのですが。

日本は植物かもしれないけれど、A型かもしれないけれど、住む私たちは動物です。私には足があって、自分で資源を獲得しに行けるし、自分のことを主張することができるし、自分に合ったものを自分で選ぶことができる。私はノーと言える。こういうところから始めればいいかもしれません。
2016. 06. 10  
大学受験に向けて非常に重要な学年末試験中も変わらず長寝を貪り夕食に2時間もかけ、家だと集中できないから学校で勉強してくると週末学校に出かけて行ったかと思ったら、私の部屋片付けておいて!という緊急連絡で私を慌てさせておいて友達を連れてピザとコーラを抱えて帰ってきて、その後も引き続き楽しくみんなで夜遅くまで恋バナに花を咲かせ、試験勉強は現代は手分けしてやるものと役割分担したグループでの共同作業に終始し、ついにちゃんと勉強している様子を一度も私に見せなかった娘は、昨日試験期間を終えました。昨日も明日も「試験終了後の解放」をお祝いしてカラオケ&ディナー。

つかの間の休憩、という厚かましいことを言って私の部屋にやってきては人の邪魔ばかりしてきた娘は(こちらは本当に勉強している)、お母さんのブログは長すぎて読む気にならない、ブログっていうものは頭を使いたくない時に読むもの、内容なんていらない、こんなもの誰も読まないよ、と妙に説得力のあることを言っていて、そんなことより、と忙しく立ち回る私の腕をつかんでは動画を見るよう強要してきました。恐るべしYouTuber。こっちはそんなものに時間潰してるヒマないと眉間に縦皺寄せて激昂しながらも、つい彼女の思いのまま反応してしまう。彼女の方が一枚上手である。

娘は進路相談の時もカウンセラーとかセラピストという仕事は真っ先に却下していました。「こういうめんどくさい人たちには関わり合いたくない。」


私と同じくシリアスに眉間に縦皺寄せてる方。この動画を見て同じ顔でいられるか勝負してみてください。

Facercise
美を追求するあなたに


My Heart Will Go On
ご存知世界で最も悲しい曲と言われているタイタニックのあの主題歌。このリンクのコメント欄に、僕の葬式にはこれをかけてくれと書き込んでいる人がいました。

後半やりすぎですが・・・

娘の目に映る私は、なるほどこういう感じな訳ね。
2016. 06. 09  
だいたいにおいて、失敗例は都合が悪いので関係者は口をつぐみ、公になることはありません。ホメオパシーの売りは、アロパシー(一般の対処療法)の薬と違って副作用がないから誰でも気軽に手軽に大量に摂れること、ということになっていますが、実はあります。それをホメオパシー的抑圧といえばいいのでしょうか。

ホメオパシー的抑圧と検索してもヒットする記事はないし、英語で検索しても私はネットでは見つけられませんでした。私の所属する学校の学長ミーシャがケンティアン(精神に働きかけるレメディを一つだけ処方して長く待つ手法をうちたてたアメリカ人ケントの処方を継承する人)で、一年生のときにケントやロバート(Thte Principle of Art of Cure by Homeopathyの著者)をさんざん読まされ脅され震え上がったから大量投与に抵抗があるのだ、現代にそぐわない古臭い処方に縛り付けられているのだ、と長年悩み、ここを卒業したら日本人に処方できるようにプラクティカルの学校に入り直そうとずっと考えていたのですが、アドバンスに進み、本当に芯をとらえる練習を続けてきた今、古臭く時代遅れのはずのクラシカルホメオパシーのコンサルティングそのものに、人を開かせるキーが潜んでいることに気づきました。ただただ、ひたすら、話を聴いているだけなのです。こちらのやることはただ場を保持し、五感をフルに活動させて、それが起こるのを待つだけ。

とくにセンセーションメソッドにおいては、変な質問をされてただしゃべらされている人の中には、怒って途中で席を立つ人もいると聞きました。誰に対してもできる手法ではありません。でも、多分いろいろなものが組み合わさってその時その場で起こるダイナミズムにより何かが動くと、そこからすでに治癒は始まります。レメディが処方されるよりも前に、すでに。私の眼の前でそれが何回か起こりました。

その時、そのわずかに始まった胎動を尊重せずに複数のレメディを処方したときのその後は、一般の学校では教えられないし、そんなことをされる人もまずいないし、いてもそれほど影響を受けない方がほとんどなので、ホメオパシー的抑圧というのは幻想、過去の遺物、古臭い人たちのパラノイア、という記憶に塗り替えようとしていた時でした。

実際にその抑圧を経験した方に出会ってしまいました。その人は本当に魅入られたというか、一般には何の問題もない、むしろ非常に評価の高いメソッドによる治療をうけた結果、エネルギー的に壊滅的な絡まり方をして、ホメオパシー的antidoteがすでに効かない状態になっていました。現代にこういう人がいるということに本当に驚きました。

ホメオパシーは100パーセント誰にでも効くものではないし、100パーセント安全なものでもありません。現代医療に幻滅した人を惹きつける魅力がたくさんあって、今後ホメオパシーのポテンシャルは計り知れないものがある、ともう何年も前から確信して勉強を続けてきました。本当はロルフィングよりうんと早く出会っていたしプロになるための勉強もロルフィング以前に始めていた。それなのにこれだけ時間をかけているのは、ホメオパシーはそんなに簡単なものではないと実感しているからです。背負う責任はロルフィングの比ではないし、失敗した時の影響もロルフィングの比ではない。今まで一度も使ったことのない医療保険を使う事態に陥るかもしれない。

もうやめようかなとも思ったのですが、その一方で、これはもうやれと言われているとしか思えない「お働き」というか「お導き」が、やめようと思うたびに起こるのです。これはペイしないし、大変すぎる。その一方で他の何にも代え難い魅力を感じるし、やれと言われている気もする。ホメオパスという看板を出す前に、知っておかなければいけないレアなケースにばかり出会うのはやっぱり偶然ではないとも思います。

今後もこの影響力と私のキャパの問題もあり、ホメオパシーを広く一般に知ってもらいたいとは思いつつ新規クライアントは取りませんというスタンスは続けると思います。じゃあ何でホメオパシーのことについて書いているんだろうと我ながら不思議ですが、きっとご縁をいただいた方に対し、ロルフィングその後、靈氣その後のさらなる飛躍のお手伝いができるようになりたい一心でいまもこれからも精進を続けます、とお伝えしたかったのだと思います。
2016. 06. 09  
ヴィソルカス教授のサイエンスオブホメオパシーという本は、世界のホメオパシーの9割を占めるクラシカルホメオパシーではハーネマンのオルガノンと並んで一番最初に取り上げられる教材のひとつで、私にとってはオルガノンとともにバイブルなのですが、日本では絶版になっているようです。インド人サンカラン、ギリシャ人ヴィソルカスは共に現代のホメオパシーで世界をリードする巨人で、この二人の打ち立てたものは一部創始者ハーネマンや医学の一般認識とは一見矛盾してるように見えますが、彼らはこれらをを否定したというよりこれらの先を見せてくれたものと私は捉えています。真理という大きな柱は大昔から変わらないけれど、時代時代に巨人が現れて、先人の打ち立てたものをベースにその先を見せてくれる。一つの仕事を一人が最初から最後まで全部一人でやることはまずないです。ホメオパシーも元々はヒポクラテスから原理を持ってきているし、中世の錬金術やハーネマン自身の医学や薬草への知識がベースになっています。

ヴィソルカスは学校を作り、教鞭もとっていますが、著書も講義同様どれも簡潔、クリアで本当にわかりやすい。1ページに収められている内容の濃さで圧巻だと思うのはサンカランのスキーマですが、その次はヴィソルカスかなと思っています。

治癒の法則において、本当に治癒が起こるときには精神→感情→肉体の順で治癒が起こると言いました。ヴィソルカスはそのそれぞれのハイラーキーを明らかにしました。

精神

(シリアスな順から)
精神錯乱
自己破壊的妄想
パラノイア
妄想
病的な眠気
だるさ
集中力の欠如
物忘れの激しさ
注意力散漫

感情

(シリアスな順から)
自殺願望を含んだ鬱
倦怠感
悲しみ
苦悩
恐怖症
不安
イライラ
満たされなさ

肉体

肉体は一つしかない臓器のほうが、複数ある臓器より重要です。
(シリアスな順から)
脳(1)
心臓(1)
下垂体(1)
肝臓(1)
肺(1)
腎臓(2)
精巣、卵巣(2)
脊椎(25−28)
筋肉(たくさん)
皮膚(広域)

システムに置き換えると

神経系(脳、中枢神経、神経節、神経叢、末梢神経繊維)
循環器系(心臓、血管と血液、リンパ菅およびリンパ)
内分泌系(下垂体、甲状腺、副甲状腺、副腎、ランゲルハンス、卵巣、精巣、松果体)
消化器系(肝臓、膵臓、消化管とそれに付随する腺)
呼吸器系(肺、気管支、気管、咽頭、鼻)
排泄器官系(腎臓、尿管、膀胱、尿道)
生殖器系(精巣、精嚢、ペニス、尿道、前立腺、尿道球腺、卵巣、卵管、膣、外陰部)
骨格系(骨、結合組織、結合部)
筋肉系(横紋筋、平滑筋)


そして実際治癒が起こるときにはどうなるかというと、精神の部分が全部治ってから感情、肉体へと移行するわけではなく、たとえば自殺願望→神経痛→イライラ→過敏性腸症候群などのように、精神、感情、肉体の層を縦横無尽に行ったり来たりしながら上位からの治癒が起こります。


面白いのは、ロルフィングはこのハイラーキーでいうともっともどうでもいい最下位の筋骨格系と皮膚への働きかけに思えますが、実は最上位の神経系、とくに末梢神経系への働きかけが得意なのです。ロルフィングが専門とする筋筋膜(fascia)というのはもう一つの神経ネットワークととらえていい。Fasciaというのはネットワークなのです。ロルフィングも含むボディワークが一般の整体と違うのは、ロルフィングでは末梢神経系に対する深い理解が前提になっているところです。末梢神経系は知覚神経、運動神経、(それを合わせた感覚運動系)、自律神経系に分けられますが、ロルファー向けワークショップでは毎年必ず神経ワークがアップデートされているし、ロルファーの開発したSomatic experiencingは自律神経系の調整に特化したものです。

ちなみに直傳靈氣の講習会でも、この法則を使って治癒のしくみについてお話しします。直傳靈氣は自律神経系への働きかけがもっとも得意です。
2016. 06. 07  
ホメオパシーを正しく理解する上で前提になる知識があって、その一つがHeringの法則、それをもっと具体的にまとめたのがヴィソルカスのサイエンスオブホメオパシーですが、どうもこの前提が日本ではあまり浸透していないように思います。これらはあまりにも当たり前の前提なので、今までろくに説明をせずに当然のように引用してきましたが、どうも話が通じない。ここを押さえないで何ができるのだろう???まずはこの2つをざっと説明します。

Heringの法則

自己治癒力が動き出し、本当に治癒にむかったときのプロセスには法則があります。この法則を発見したドイツ人Heringについてのご紹介はまたあらためて。

1内から外へ 

例えば、皮膚の発疹は、肺(内側)の治癒が終わり、その毒素が外に出てきたと捉える。また湿疹そのものも体幹から始まり四肢に移っていく。

2上から下へ 

例えば湿疹は頭皮から始まり足に移っていく。
この法則はエネルギー医学でも前提で、靈氣でもこの上から下について説明するのにものすごく時間をかけます。

3精神、感情、肉体の順

皮膚病や腫瘍より、精神に対する働きかけが先。たとえば鬱、失恋による悲しみ、咳があったとしたら、鬱→悲しみ→咳の順番でよくなるのが本当の治癒で、その逆(一般に行われている)は抑圧で、より病気を悪化させています。おなじく数値が安定した、ポリープが減った、湿疹が減った、ということより睡眠の質がよくなった、すこし気持ちが明るくなった、という方が本当の治癒に向かっている指標。

4重要な臓器から、より重要でない臓器へ

臓器のハイラーキーについてはヴィソルカスのところで述べますが、脳と消化器では脳の方が大事というのは明々白々です。たとえば躁鬱病と胃潰瘍では、胃潰瘍より躁鬱病が先に治癒するのが本当の治癒。

5新しい病気から遡って過去の病気へ

最近の病気から先に治っていきます。

これはホメオパシーに限らず治癒一般が起こるときの大事な指標です。ロルフィングでも靈氣でも同じことが起こるのを見てきました。一様に驚かれるのですが、改めてこれは私がなにか特別変わったことをしているわけではなく、極めて一般的な傾向です。

それから私はミーシャに直接習っています。どのやりかたも最終的には自分のやり方に落ち着くから、自分のやり方でやればいいんだよと彼にも言われましたが、私は「私の打ち立てたパッケージ」みたいなものを打ち出すのは今世では無理だろうと思っています。まずは優れた先人の残してくれたものを理解し、自分のキャパのなかで消化していくだけで今は精一杯。
ミーシャと私

2016. 06. 05  
今日は新月。
久しぶりに時間に追われないと決めたオフ。

今週を振り返ると、緊急の対応に追われていて、こなしたセッションの数はそれほどでないのに動いたエネルギー量に呆然としています。なんだか先週の出来事が遠い昔のよう。

ホメオパシーの臨床に入ってからなのですが、すべて予想していたし覚悟はしていました。靈氣もロルフィングもホメオパシーも、要は同じことを意図しているし同じことが起こるのですが、予想できなかったのがこの影響力の広がりかたと速さで、これは完全に予想をはるかに超えていました。ロルフィングセッションを半分に減らしても対応できず、当面は今現在手がけているケースをしっかり最後までとらせていただくことを第一優先にしたいと思います。(私はSOHの通常のコースはもう修了していて、今は一段階上のタイトル取得に向けて臨床を行っています。)

ホメオパシーは何をするかというと、自己から非自己を取り出し、元々の自己を再構築する作業。以前The Flyという映画があって(邦題:ハエ男の恐怖)あれを見てめちゃくちゃ面白いと思ったのは私だけではなかったようで、著名なホメオパスでありスクールオブホメオパシー(SOH)の学長でもあるミーシャも言っていました。ホメオパシーでやっていることはまさにあれです。

ホメオパシーコンサルテーション(私のとるスタイル)では、いろいろな経験を経て得たたくさんの「非自己=the other song」(=こだわり、想い癖、トラウマ、etc)を分解し取り出します。コンサルテーションでは一般に医者と患者の間で行われるような質疑応答はほとんどなく、かわりに潜在意識に深く刻まれ、日常の行動パターンや身体症状の発現の元になっている非自己にアクセスするためのちょっと変わった形式の質問が投げかけられます。私はなんでこんなことをペラペラしゃべっているんだ、と思いつつなぜか突き動かされるように訳のわからないことをしゃべりつづけ、逆に言いたかったことや用意していたことはほとんど聞いてもらえないまま狐につつまれたような気分で時間終了、というのが典型的な反応です。

大体の方は、従来の治療法では治らない慢性病や身体症状、精神症状に対してなにか突破口がないかと半信半疑あるいは藁にもすがるような気持ちでホメオパスの門をたたきます。だからまずその「病状」や病名について、できるだけの医学的見解を話さなければと思うのですが、ホメオパスはそういう病名には実はほとんど感心がない。病状は結果あるいは表面化、病名はさらにその一般化。ある個人があるイベントに対してどう反応するか、というところがこちらの感心。

トラウマを引き起こした、あるいは病気のきっかけになった出来事そのものは実は問題ではないのです。それをどう受け取ったか、正確にいうと自分の体がどう経験したかが問題。そこは大抵触れられると不都合なので、身体と意識の間で不可侵条約を結んでいて、本人表面では何もなかったように日常を送っていますが、その一方では傷ついた自己(非自己、ペインボディ)は助けを呼び続けます。傷ついた自己はそれがもともと非自己であったことを忘れ、(本来の私は非自己を自己と思い込み)トラウマのボルテックスで苦しみ、非自己は非自己を増大させるべく、ペインボディは新たな痛みで非自己を強化すべく奔走します。エックハルトトールがいうペインボディも、ピーターリヴィーンのいうsomatic experiencingも結局同じことを言っていますが、このあたりはまた改めて。

コンサル終了後、ホメオパスはこだわりの塊に最も似た「非自己」を体現したレメディ(砂糖玉)を何千ものレメディの中から一つ選びます。この分析の仕方は、マヤズム、マッパムンディ、レパートライゼーション、periodic table, kingdom, vital sensation versus compensated state(個々に説明するのはまた改めて)とさまざまあり、これらの組み合わせを何通りも行って最終決断します。このレメディを投与することによって、無意識レベルでの気づきをもたらし、自己の自然治癒力を発動させ自ら治る力を導き出すというものです。

ややこしいことを思わず書いてしまいましたが、こんなことはどうでもよくて、本当の治癒が起こるときは何が起こるか。

ホメオパシーでは自己治癒力が発動すると言いました。治癒にも法則(Heringの法則)があり、本当に治癒に向かっている時には法則に沿った経過をたどります。いろいろありますが、新しい病気の方から先に治癒し、さかのぼって過去の症状が次々と出てきます。その過程で一時的な好転反応があったり、環境の変化が起こります。自分のエネルギーが変わるのでエネルギー的に結びつきの強い人が同じプロセスを求めて惹きつけられてやってくるので当然なのですが、自分では何もしていないのに回りが急に動き出し妙に忙しくなって不思議だとよく言われます。こういうシステムと捉えていいと思います。

例えば私のケースでいうとレメディを摂って15分後に主症状のあった場所から黄色い分泌物が滝のように流れ出した、数日して手術個所におできができた、腫れ上がった、手の皮がむけた、顔に蕁麻疹が発生した、幼少時代の喘息が突然数時間ぶりかえした、成年時代のチックが突然数時間ぶりかえした、など。皮膚症状は分泌も含め、レメディが適正であったことを知る最も理想的な指標です。これを一時的好転反応と言います。(この好転反応はあくまでも一時的で軽くあるべきで、その塩梅をうまく見つけるのがホメオパスの仕事です。)

一方で身体症状は妙にいろいろ出ているのにもかかわらず、気分はなんだか軽い、なんだかポジティブ、エネルギーが満ちている気がする、などと感じ、本人これは思い過ごし???などと混乱するのですが、家族や親しい人物からは元気になったと言われます。

ホメオパスの仕事はそれを終始見守ることですが、一時的好転反応が出て不安になったり、エネルギーが変わったことによって自分を過去にアクティベートした出来事が立て続けに起こったりするときには、そのプロセスを細心の注意で見守り、必要であれば見逃さず迅速な対応ができるよう備えます。

私が予想外だったと思ったのは、レメディを摂った後のエネルギーの波及効果で、森羅万象はこんなに繋がりあっていたのかと驚きました。非自己が取り出され、本来の私にエネルギーが注がれたときの動き方の速さと波及効果は、これほど大きいのか、と。生き物ってすごい。理論では当然だったのですが、実際目に見える形でこんなに早く来るとは思っていなかったので驚きました。夢の中でも処方をしていた日々が過ぎ、緊急対応がひと段落したところで、今はもう自分だけの時間!!



プロフィール

rolfertakami

Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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<セッションのお申し込み&お問い合わせ>

rolfertakami@gmail.com
+49(0)6171 279 0088

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2017年冬 東京セッション
12月27日(水)〜1月3日(水)


2017年 直傳靈氣講習会(フランクフルト):

前期10月20日(金)14:30〜18:30
  10月21日(土)9:30〜12:30
       14:00〜17:00 
後期10月20日(日)9:30〜16:00
        
      
直傳靈氣交流会(フランクフルト)
10月23日(月)16:00〜18:00

ホメオパシーについて語る会
10月18日(水)14:00-17:00
内容
ホメオパシーとの付き合い方:
ーファーストエイド
ーミニコンサルテーション
Abby Takarabe, Peggy Bideホメオパスを
聖地スワジランド、オーストラリアから
講師にお招きします。

参加費用:
50ユーロ

タロット講座

10月23日(月)
13:00−16:00

講師:大塚英文さん
受講料:60ユーロ


参加お申し込みを受け付けております。
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Profile:

Takami Kamata

Certified Advanced Rolfer®
Certified Rolf Movement®Practitioner
Jikiden Reiki® Shihan
Registered Yoga Teacher
SourcePoint Therapy® Practitioner

Contact me at:

rolfertakami@gmail.com


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