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2012. 11. 26  
今日から神の国バリ島に旅立たれた由香里さん。彼女の連載再開の前に、ワールドについての私の理解を書いておきます。

由香里さんのいう縦の運動ができる人というのは、その道で突出したワールドを作り上げる事ができる人のことを指していると思います。ご紹介した「狂人」葛飾北斎だけでなく、「天才」レオナルドダビンチやアインシュタイン、「神に愛された才能」を持ったモーツアルト、「努力」のエジソンやプロジェクトXに紹介されたような方々等、全部含まれるでしょう。私が知る中で真っ先に思いつくのは今年お会いした武道の「達人」日野晃先生です。

でもこの縦につきぬけた方々も、必ず先人の影響を受けています。たった一人ですべてを0から築き上げる事はできません。自分ひとりで何もかも作り上げたと言い張る方がいらしたら(?)思い出してください。そもそも私たちの身体が、私たちだけのものではありません。私たちの身体は祖先のDNAの集合体です。10代、20代、30代と遡るとすでに祖先は1億人以上いるという計算になり、この計算を続けると今より人口が少なかったはずの古代とつじつまが合わない。つまり最初は血縁同士の結婚が多かったはずで、私たちの身体が持つ情報は、結局特定の遺伝子のバリエーションだといえなくもない。自分の記憶はどこまで自分一人の記憶?この私はどこまで私?

話がそれましたが、ワールド創造にあたって、縦の運動にはいつも横の運動が大きく大きく関係しているのです。ひととのつながり。達人、つまり縦の運動ができるようになるまでには、横移動しながら先人の築き上げたワールドをとことん追求する必要がある。そこで、この身体の記憶も含め、この私にあるものとないものを振り分けて、できることとできないことを理解し、いずれ縦に向かう線を養う。

私はこれまでの人生でそれこそ猿飛佐助のように(古っ)横跳びを繰り返し、脈絡のない選択に周囲の失笑を買ってきました。これじゃない、これじゃない、と首を突っ込んでは失望を繰り返した若かりし頃に比べれば、今は飛び込む世界への嗅覚は格段に養われましたが、移り気なのは今も変わりません。

由香里さんもおっしゃってましたが、人の創ったワールドの横移動をする際、もちろん間違いはあります。自分に合わない世界に首を突っ込んだ経験、だれでもおありだと思います。私は30代前半までは見事にそれの繰り返しでした。でも今振り返れば「毒も薬」でした。そう、だれにでも間違いはある。自分に毒となるワールドを選んでしまう事もある。でもそれはいけないことじゃない。そこで何を体験して、何を得るか。もっと正確にいうと、そこで何を選んで何を養うか

そしてさらに大事なのが、毒のワールドを選んだときに、それが毒であったと見抜ける自分がいるかどうか

たとえば自分が心の底から尊敬している師に、どこかおやっとおもうほころびを見つけたとき。自分が全人生をかけて追求してきた世界にその限界を感じたとき。特に自分が弱ってボロボロだったときに救ってくれた世界には恩もあるし、孤立無援だったときに救ってくれた世界には盲目に忠誠を誓う。

でも、もしその世界が毒だったとしたら。それは厳然たる事実として、本人以外の目には明々白々なのだけど、渦中の本人だけはその世界への恩や愛着や執着、そして外の世界への不安などがごっちゃになって、見えなくなっている。そこから抜け出すのは本当に本当に難しい。自分があのときこれこそは、と思ったものが実は毒だったと、人は認められません。あまりにもそれは辛いからです。大金をつぎ込み身ぐるみはがされ、己を全部捧げてしまった時は特にそうです。宗教体験などはこれに近いはずです。

毒のワールドを選ぶことはある。それ自体は間違いでも、悪い事でもない。大事な事は、何を選んでもいいから、そこで自分が何を養っているかを常に客観的に見る必要があるということです。これができている限り毒は薬になってくれている、と私は感じます。そして移り気な自分をこれで良しとしています。

ロルフィングに出会ったとき、これだ、ここにやっと太い支柱をたてられる!ここに太い支柱をたて、いままでむやみやたらに集めてきたことを全部このワールドに入れてしまおう!、とやっと縦運動に関心が向いた。本当は早くからもっと縦に狂いたかったのだけれど、私にはウロウロ迷う横の運動はものすごく大事です。最初からものの本質が分かっていて、よそ見をしなくても一人でどんどん縦に突き進める日野先生のような方々とは私は違います。これでいいと思っています。おかげさまで私のワールドはびっくり箱のような引き出しがたくさんあって、我ながら気に入っています。
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rolfertakami

Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式ロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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2017年 直傳靈氣講習会(東京):

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Takami Kamata

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