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2013. 01. 23  
Apfelteeさんがロルフィング日記でフォーカシングを試された様子を書いてくださっています。Askingのところは確かに難しい。感覚でもって感覚にきくという作業は慣れないとピンとこないのでどうしてもここで言葉を使ってしまい、言葉を使うと頭を使ってしまう。私もここでよく失敗します。身体のなかでの自由なおしゃべりに単に耳を澄ませ、自分は客観的に観察する、最初はただそこにいればいいと思います。

実はすでに前半でテーマは浮上していたのですが、Apfelteeさんが最も開放を求めていたものは頭蓋骨にあったのです。ここは7回目と連動しているので7回目にまとめて説明しようと思っていました。一回目で呼吸を楽にしますが、横隔膜そのものをガッツリ開放するのはコアセッション後半です。6回目で背中にある横隔膜の脚を開放し、7回目で頭蓋骨の中心部にあり、脳も支える重要な骨(蝶形骨)を開放することで、はじめて本当に呼吸は楽になるのです。7回目は頭を触るだけなのにものすごい開放感があるのは、この蝶形骨の開放にあります。

実は蝶形骨は横隔膜と筋膜でダイレクトに連動しています。本来の自由な呼吸ができているときには、呼吸をすると肺の動きと共に横隔膜は上下に動き、それとともにわずかですが蝶形骨も上下するのです。クラニオセイクラルで脳脊髄液の流れをみていると、蝶形骨は確かに動くのがわかります。ロルファーの藤本靖さんが、耳を引っ張ると呼吸が楽になるとおっしゃっています(確か・・)が、このつながりのことを言ってらっしゃいます。

トラウマ体験とは息が止まる体験です。ショックを受けた瞬間人は息をとめています。これが一瞬でなく、長期に渡る場合、無意識に「息を詰めた」状態を保持している事になり、横隔膜は上下に動くことをやめます。だからトラウマ体験とは横隔膜を固定させる体験と言い換えても言いかもしれない。深呼吸をしてみてくださいと言われて、きちんと最初から横隔膜の上下運動ができる方は、ヨガをやっている人でもとても少ない。横隔膜を上下させないでどうやって呼吸するんだ、と思われるかもしれませんが、横隔膜の代わりに肩を上げ下げさせて肺を動かしているのです。横隔膜はほぼ固定したまま、そして連動して本来動くはずの蝶形骨も固定したまま、肩で息を続けていると、当然肺は上部しか使えず浅い呼吸になり、首にある呼吸筋である斜角筋は使い過ぎで硬くなってきます。肩こり、首コリとも大きく関係しています。

Apfelteeさんはすでに3回目で「常に耳が緊張しているのかもしれないと思った。耳の緊張と、肩こり(首こり?)は関係あるのでしょうか。」と気づいてらっしゃいました。大いに関係しています。

耳の緊張というのはいろいろあって、音に対して過敏な方や、いま説明した呼吸の浅さによる蝶形骨の固定の他にも、色々な問題が絡んできます。聞きたくない音や聞きたくない話を聞かなければならない時、耳はその音を拾うまいと緊張します。日本の都市は本当に音が多いのですが、雑音にさらされている時も耳は緊張しています。(都会人はだからつねに耳が緊張した状態)

逆に敵の察知を耳にたよるウサギのように耳をそばだてている人も耳が緊張しています。たとえば小さい頃両親の言い争いを子供部屋から耳をそばだてて聞いていたとか、いじめにあった経験から、自分のことを悪く言われているのではないかと人の会話に妙に反応する癖がついているとか、こういう心理状態も耳の緊張につながります。

この耳の緊張は蝶形骨を固定させ、それは呼吸の浅くし、そしてみぞおちを硬くします。Apfelteeさんは頭痛に悩まされてきましたが、蝶形骨の緊張は頭痛に大きく関係しています。

Apfelteeさんの場合、蝶形骨ー横隔膜の緊張はインナーチャイルドの存在と大きくかかわっているようです。インナーチャイルドというのは幼少期の傷ついた記憶(親との不適切な関係など)がトラウマとなって大人になってもうずいている状態のことをいいます。これを持たない人はほとんどないと言っていいくらい、このインナーチャイルドは普遍的な状態ですが、実はここは混乱している人が多い。これには6つの層があります。由井寅子さんの「インナーチャイルドが叫んでる!」P110の「6つの意識」を借りて説明します。

1わがままなだだっこの意識

いいおとなになっても、わがままなだだっこのように、自分の我だけを人に押し付けるのが最も表層にあるインチャ。
こういう方は自分に向き合うなどという作業には関心がないので、こういうワークとも縁がありません。

2 傷ついた子供の意識

トラウマを遡るとまず出てくるのがこのインチャ

3 生まれた後の両親の意識

4 妊娠中の母親の意識

5 両親と先祖の意識 


6 本人の意識

これらの層をとりはらって最後にやっと見えるのがここ。
これは大我とかハイヤーセルフとかいうもので、神の意識です。
私たちが今この時代に生まれて来たその意志と目的を知る存在。

ロルフィングは、いろんなしがらみによって幾重にも蓋をされて届かなくなってしまった本来の自分の姿(大我)を、この層をひとつひとつ剥いていく事によって発見する旅のひとつともいえるでしょう。

いま7回目を終えて、Apfelteeさんご夫妻は、この層をひとつひとつ剥いていく作業に入っています。
応援しています。
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Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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<セッションのお申し込み&お問い合わせ>

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Takami Kamata

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