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2013. 03. 11  
昨日The Forsythe CompanyのSiderを観に行ってきました。

いつもにも増して圧倒的な緊張感。ダンサーたちの張りつめた舞台を、休憩なしの1時間20分、息を詰めて見続けました。他の観客たちも凍り付いたようになって舞台に吸い付けられていた。相変わらず凄い集団です。

例によって思わせぶりで意味不明な言い回しに攪乱されていると、こちらの不安をかき立てるように照明と効果音が入ってまたビクッとさせられ、その隙をついて弾けるようなダンスシーン。万華鏡のように全員が一斉に止まったり配置を換えたり、動と静が息つく暇もないくらいに入れ替わり、そうこうしているうちに今回の小道具の段ボールカートンで鎌倉ができたり、演奏がはじまったり。よくこう色々思いつくな、と単純に驚きます。

William Forsytheという人はとにかく人の奥底に眠っている言葉にしにくい感覚を揺すぶり起こすことを楽しみにしている人のようで、ダンスの技巧とか美しさ、とかの部分で人の興味を引くことにあまり興味がないみたいに思えます。ご本人は誰よりもこよなくダンスを愛する方のようで、ダンサーも世界中から国を代表するような逸材を集めているのですが。舞台を観るたびに、「ほら、これが君の心の中だよ、みてごらんよ!!」と胸ぐらつかんで揺さぶられてるようで、それが不都合な部分なのでバツが悪くて顔を引きつらせてると、そのうちふざけてかわされ、どぎまぎしているうちに結局やられた、みたいな感じになります。いやこんなにまとまってなくて、とにかくまとまらない状態で放り出されるのだけど、なんだかその収まりの悪さを共有してもらってありがとう、みたいな、変な感覚です。

で、ここまでが単純に観客として彼らを観た印象。後からしかけを聞いて本当にびっくりしました。これ外から見れるのは3割で、7割の面白さは内部にあるらしい。

この作品、シェイクスピアのハムレットがベースなのだそうです。そう、"to be or not to be, that is the question." のあのハムレット。観客には聞こえないのですが(あるいはすごく小さいボリュームで流れていた?)1969年の映画ハムレットのセリフが各ダンサーたちが耳にはめたイヤホンを通してずっと流れていて、彼らはあのElizabethan Englishの変な言い回し(もちろん映画では現代口語になっているけど、独特の節)や効果音を聞きながら踊っていたのです。

しかもそのセリフの合間に演出家William Forsytheの指示が唐突に入る。演目は同じでも同じ作品は2つとしてないらしく、毎日いろんなアドリブが加えられる。昨日はいきなり舞台でダンサーたちが慌てて靴を脱ぎ始め、それらを集めたと思ったら段ボールで挟んでみんなで担ぎ上げて、と思ったらまた次の瞬間バタバタと靴を履き始め、どこまでが演技なのか、どこまでがオフの仕草なのか、わけのわからない不審な行動に???でいたら、あれも突然の指示だったのだそうです。時折見せる彼らの慌てた仕草、あれ、演技じゃなくて本当に慌ててたみたい(笑)。指示系統の混乱で仲間の失敗に笑いをこらえたり、逆に自分が焦りまくったり、といろいろ内輪のドラマがあったそうで、それにしてはよくあれだけ演じきっている!!!さすがプロ!!!!!大びっくり。

昨日は満席でしたが、今後も当日でも早めに行けばチケットは手に入ると思います。いろんな意味で仕掛け満載でめちゃめちゃ面白い。一筋縄でいかない大人の密かな楽しみ。お勧めです。ぜひ一度お出かけください。

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Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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Takami Kamata

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