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2013. 06. 27  
今日はドイツでは特別な日で、今日の天気がむこう7週間の天気を決めると言われています。ひどい雨が降ったり晴れたり、まったく不穏な空模様。要するに今後も予測不可能、ということのようです。今年はあまりの降水量で洪水が起こったり、一気に35度の真夏の翌日12度になったり、毎日がスリリングです。

6月いっぱいは今回のBiennial Meetingの復習に当てることにしました。今日はValerieのエイジングの復習。Valerieに言われるまでもなくアンチエイジングはアメリカだけでなく古今東西みんな関心がある。ただ、整形やサプリメントにかけるお金がアメリカでは群を抜いているので、アメリカが目立つだけ。

Valerieによると、エイジングというのは動きの制限。とくに対角線上の動き踏み込みが失われる、とのこと。

踏み込みに関しては深ーく頷きます。踏み込み、とは、前に向かう動き。未来に向かう動き。年とともに経験を積んで危ない事に対して慎重になるし、転ぶ事を怖れるようになるので、前に進む動きの前にいちど躊躇が入る。(一度後ろに引いてから前に出る。)老人特有のすり足というのは、踏み込みが完全に失われた歩き方で、過去だけに生きている歩き方です。

一方子供には、そういう躊躇はなくて、反射的に手を伸ばすし駆け出す。よけいな引きの動作がなくて、固める動作がない。この話をダンサーやスポーツトレーナーのクライアントさんとしたら、彼らもいい動きに対しては全く同じ認識がある、と言ってました。ダンサーの、動きの軌跡が目に残るようなダイナミックな美しい動き、というのは、動作の伸びを追求している。躊躇とか、引き、がはいるととたんにぎこちなくなって、リズムがくずれ、見た目も悪いし危険も増える。子供の無防備な動作は偉大だと、つくづく思います。

子供の無防備な伸びの動きを大人のための洗練された状態にもっていったのが茶道だと思います。一動作一動作を、無意識ながさつさとは対極の、意識した伸びやかな動きに変える、動く瞑想。エミリーのcontinuumも私にとっては動く瞑想です。

対角線上の動きでキーになるのが腸腰筋です。人間が猿やゴリラの歩き方と違うのは、人間には対角線の動きがあるということ。(右足が出るときに対角線上の左手が振れる、という動き。)要するに腰をねじるのです。ダンスでも、手足だけを動かしているとエアロビのような動きになりますが、これにツイストが入ると急にかっこいい動きになる。魅せる動きには必ず腰の動きが入っていて、その腰の動きを美しく見せるのは捻れの要素だと思います。

老人のすり足とは、腸腰筋が縮んだままになっている動きです。すり足といってしまうと、まだまだ自分は大丈夫、と思われるでしょうが、予備軍と思われる方はすでにたくさんいます。とぼとぼした歩き方をする方、左右に揺れる歩き方をする方、胸は張っていてもお尻の動かない歩き方をする方、etc, 予備軍です。

これに参加していて、ふんふんと頷く一方、これはやっぱり欧米文化だなあ、と思っていました。WSの流れの腰を折らないように黙っていましたが、日本のナンバ歩き(同じサイドの手足を出す歩き方)、これに対してValerieはなんと説明するだろう。忍者や江戸時代の飛脚はナンバ走りでめちゃめちゃ効率的な走り方をしていたそうで、このナンバ走法を発展させた初動負荷理論の小山裕史氏がイチローや末續慎吾を育て上げている実績がある。日本の古武道や古芸能の動きに腰のねじりはなく、これもナンバが根底にある。これは退化した動きではなくて、鍛え上げた一つの理想の動きです。

すり足もそうです。日本の武道も歌舞伎も能もすり足が基本で、着物を来ていた頃の女性はすり足で日常を過ごしてきました。これを老化というのか??

私たちにはハラ文化というものがあって、私たちにとっての美しい動き、効率的な動きというのはどうやら丹田を落とす意識を必要とするように思います。ヨガのウディアナバンダ(これはfly upというように、丹田部分の引き上げ)と真逆。日本人は足が短くてG(重心)が下にあるので、それが体型に効率的だったからなのか、五行でいう腎の精気の重要性を意識して来たからなのか、よくわかりませんが、文化の違いを感じます。

いずれにしてもこういうナンバ動き=腰をねじらない動きは胸を広げる動きには繋がらない。胸が閉じる=感情を抑える。日本の古武道や古芸能の美は、感情を抑える求心性のエネルギー。対極がフラメンコやフラダンスなどの腰を動かし胸を開き、感情を開放させる遠心性のエネルギー。日本人でフラメンコやフラダンスに夢中になる方で、うっぷんがたまっている自覚のある方、多いのではないのでしょうか。こういう腰のねじりの動きは、感情を開放させるのです。

今でこそ欧米文化に席巻されていますが、対角線上の動きをしない、すり足文化を長く保って来た私たちに、すり足+ナンバ=老化と押し付けるのはどうかとも思いますが(笑)でも、これは感情の開放という尺度から見ると、とてもありがたい指標になると思います。逆に欧米人のいうアンチエイジングというのは、経験から学ばず感情をあらわにお尻を振って前に突き進み続けるという事か。憎まれっ子世にはばかるというし。恐るべし欧米文化。いえ、おたがい学び合えということだと思います・・・。
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Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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Takami Kamata

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