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2013. 07. 06  
とても不思議な事に、この一週間セッション7(頭蓋骨ワーク)が立て続けに続いて、9割がセッション7、という変わった一週間でした。途中でこの「偶然」に気づいたころ、このスペースに異変が。(・・ここには書けません。)

同じセッション7といっても、クライアントさんが100人いたら100人に別の事をします。毎回その方に繋がるまでは何をするか、何が起こるか全く予想できません。もちろん最初のコンサルティングでクラニオワークに必要なデータは頂いているし、体軸のテストや骨盤のチェック、顎関節のチェックはしますが、事前のデータやテストの査定による予測が必ずしも実際のワークと結びつかないのです。つくづく解剖学の知識に頼ってはいけない、と痛感します。これからSEトレーニングで長くお世話になるPedro Pradoも、30年のキャリアを持ってしても毎回クライアントさんを前に「さあ、これはなんだ」と思うそうで、この言葉の含みには深く頷くところがあります。

この一週間、クラニオワークを集中的に行って改めて感じたのが、鼻のワークの重要性。鼻のワークでは手技としては脳の中枢神経に最も近いところまでアクセスする、ロルフィングの売りでもありますが、人が過敏に反応する場所でもあるので、ロルファーによってはオプションにする人もいます。でも私からするとこれを省くのは本当にもったいない。私こそ、顎関節症の手術、鼻の手術、抜歯を含む2回の矯正、と頭蓋骨のトラウマをたくさんもっていて、鼻のワークに抵抗を感じる人間の一人です。

鼻のワークについてこの一週間かなり色々思うところがあって、いつかまとめて書く事もあるかな、と思っていたところ、一ヶ月前にセッション7を受けたTさんからこのタイミングで体験談をいただきました。ご本人の了承を頂いてシェアさせていただきます。

今更ながらのロルフィング7回目の日記。

6月10日に、約1か月振りにロルフィングを受けてきました。

本当は、6回目のセッション1週間後に予約を入れていたのですが、あまりにも心身共に不安定になっちゃって(今までの私をばっさり否定されちゃったもんだから 笑)、一旦予約を取り消しました。

その後、仕事やら色々忙しくなり、ロルファーさんとの都合が合わず気が付いたら1か月弱空いてしまいました。

そして、もっと早く予約を入れ直すことも出来たのだけれど、ずっと踏ん切りがつかず、先延ばしにしてました。

7回目のセッションは、口の中、そして鼻の中を触るから!!!

口の中はともかく、鼻って。。。

鼻の穴の中を他人様に指を突っ込まれるなんて、思っても見なかったし(笑)

そして私、小学校低学年の頃、毎日鼻血を出す子でした。

酷い時は、1日に数回、突然つーっと鼻血が出て来るの。

そして1度出たら止まらなくなる。

先生が心配して、学年が1つ上だった兄のクラスに連絡し、一緒に帰宅させる事もありました。

そして耳鼻科へ連れて行かれ、バーナーを突っ込まれ、焼かれた過去があります。

勿論麻酔なし、強烈な痛みでした。

それ以来、何が何でも鼻は人に触られたくない部分!

(こうやって書いてみると、私はトラウマや急所、いっぱいあるな 笑)

そんなこんなで重い腰を上げて、ロルファーさんに予約の連絡を入れたところ、

ちょうどタイミング良く、私が希望していた日の希望していた時間に

キャンセルが出たと言うではないの!!!!

もうこれは何かに導かれているに違いない!と一人盛り上がってしまいました(笑)

ロルファーさんには、セッション直前に正直に怖いという気持ちをお話しして、

納得したうえでセッションを受ける事が出来ました。

ゆっくりとゆっくりと、じわじわとロルファーさんの小指が奥へと入ってくるのだけれど、

こんなところまで?という位、未知の領域へとずんずん進んでいきます。

そして自分の鼻の穴はまっすぐではなく、くねくね曲がっている事も初めて知りました。

流石にこれ以上はいけないだろうって思っていたら、

稲妻のような、何とも言えない衝撃が眉間の辺りに走りました。

ずっと人目につかない森の奥に隠して、封印していた扉を開けられたような感覚。

そして、何故か泣きだす私。

理由は分からないのだけれど、とにかくわーっとこみ上げてくる感じ?

「やっと、やっと見つけてくれたー!!!」って言えば良いのかな?

心と頭(眉間)が繋がった感じ。

今回は、スピリチュアル的な感想になっちゃったけれど、

きっと何かあったんでしょうね、私の身体の中で。

でも、個人的にはスピリチュアルって言葉、あまり好きじゃないし、

摩訶不思議、オカルト的?に捉えられたくないから、使いたくない単語なんだけど、

他に適切な言葉が見つからなかったので、あえてスピリチュアルって言葉を使いました。


私もスピリチュアルという言葉にはとても慎重で、ロルフィングを神秘という聖域に持って行かないように気をつけている一人ですが、Tさんの体験談には、スピリチュアルなニュアンスより、正確さを感じました。

心と頭(眉間)が繋がる。」

これは解剖学的に言っても、ロルフィングのセッション7の意図そのものなのです。

ロルフィングのセッション7でとても大事なのが蝶形骨の開放。

頭蓋骨の中心に位置して大脳の前頭部をのせる蝶形骨は、筋膜でダイレクトに横隔膜に繋がって、連動しています。(以前もここに書きました。)ロルフィングでは重力ラインを水平に横切る骨盤、横隔膜、蝶形骨などの連動をことのほか重用視するのですが、セッション7では、蝶形骨の開放によって、蝶形骨の上に乗る脳(頭)と横隔膜の上に乗る心臓(心)を繋げます。頭セッション4から始まったコアセッションの総仕上げとして、蝶形骨→横隔膜→骨盤、と繋げます。

蝶形骨の上に乗る脳(頭)と、横隔膜の上に乗る心臓(心)は、自由であれば本来連動して動くものです。呼吸による横隔膜の上下が、同じように蝶形骨を上下させる。(蝶形骨と骨盤は、脳脊髄液によるまた別のリズム、エネルギーの世界ではまた別の振動で連動しています。)

これ、ものすごく大事な事なのです。蝶形骨と横隔膜が連動するという事実。蝶形骨が骨盤と連動するという事実。

蝶形骨の制限というのは、耳鳴りや偏頭痛といった症状に関わるだけでなく、自閉症や自律神経失調症と呼ばれる数々の疾患に関わっている事が明らかにされています。また、私も最初は繋がりに驚いたのですが、腰痛や座骨神経痛にも深く関わっている。これはいずれ項を改めてクラニオセイクラルかStephen PorgesのPolyvagal theoryの項で書こうかと思っています。

蝶形骨の緊張は筒状になった筋膜を通じて、気道、食道を通過して横隔膜に達し、横隔膜を緊張させます。横隔膜が緊張すると呼吸が浅くなって副交感神経優位になり、身体の力がどうしても抜けない、疲れがとれない、眠りが浅い、などの状態になるだけでなく、横隔膜そのものは肝臓、腎臓、肺、心臓、膵臓(5行では脾にあたる)に隣接しているので、要するに中医学でいう5行すべてに影響する。5行の臓器が横隔膜の上下にすべて集まっているのは示唆的です。中医学は要するに気学で、根底にはどうやって流れを取り戻し、生命力を蘇らせるか、ということを追求しています。

この5行すべての流れを滞らせる横隔膜の制限、そしてそれに関わる蝶形骨の制限がいかに重大か、お分かりになるでしょうか。

また中医学では、5臓にそれぞれ怒・喜・思・悲・恐という感情を当てはめています。要するに、蝶形骨が制限されると横隔膜の動きが制限され、感情の動きも制限される。現代人が頭(脳)と心(心臓)を切り離し、自分の感情を理性で抑えようとしたり、自分の内部感覚(内臓感覚)から切り離されているのは、このディスコネクションが大きく関係していると思わずにいられません。

古代、人は第三の目で「見て」、眉間で呼吸していたといいます。眉間にあるとされる第三の目は、解剖学的には松果体を指します。インスピレーションが降りる場所で、誤解を怖れずにいうと、霊界と繋がる場所。現代の私たちのほとんどが「進化」の過程で閉じてしまった場所。

私はセッション7では蝶形骨を通してこの松果体へアクセスしているのです。ロルフィングのハイライトと言うのは、この含みがあるからです。

鼻のワークからだいぶ話が大きくなりましたが、ロルフィングではこのワークで鋤骨(じょこつ)→篩骨→蝶形骨→後頭骨と調整していくのです。このアプローチはとてもユニークで、やはり至近距離からのアクセスは・・・体験者の方々のおっしゃる通りです。

今週、かなり深刻な偏頭痛に悩まれる方、長年の腰痛に悩まれる方などのセッション7を通して、セッション7がどれだけ重要かを改めて再確認しました。一見関係ないように見える数々の疾患のキーになるセッション7。セッション7は(私の場合)6分の5が口腔内と鼻のワークですが、今週ある方には30分右の鼻だけ、という歴代記録。関係者にはびっくりの時間配分ですが、これがどうしてもこの方には必要でした。そしてそれがやはり、キーでした。前の回までどうしても動かなかったシステムがするっと全部ほどけるのに立ち会う瞬間は、本当に感動的。

頭蓋骨の宇宙は畏怖無しに語れません・・。
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突然コメント失礼します。
突然コメント失礼します。
私は治療家の見習いで、将来ロルフィングを修得しようと考えているものです。いつもブログを楽しく拝見させていただいております。

記事を読ませていただいて、自分の目指す治療の方向に非常に近かく、また、自分の人生の師である日野晃先生にも注目されていていらっしゃるので、是非一度お会いしたいと思っていました。

今月、日本に帰っていらっしゃるという事でしたので、もし、ご都合がよろしければ、セッションを受けるもしくはお会いする事はできないでしょうか?私は東京に住んでいますので、お近くに来られる事がございましたら是非お願いします。大変不躾なお願いを突然してしまい大変申し訳ありません。

追伸
下記のアドレスにプロフィールがありますので、良かったら見てみてください。
http://profile.ameba.jp/detail/koutainihukusu/

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プロフィール

rolfertakami

Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

・・・・・・・・
ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

・・・・・・・・

内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

・・・・・・・・

・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

・・・・・・・・

<セッションのお申し込み&お問い合わせ>

rolfertakami@gmail.com
+49(0)6171 279 0088

・・・・・・・・・
2017年冬 東京セッション
12月27日(水)〜1月3日(水)


2017年 直傳靈氣講習会(フランクフルト):

前期10月20日(金)14:30〜18:30
  10月21日(土)9:30〜12:30
       14:00〜17:00 
後期10月20日(日)9:30〜16:00
        
      
直傳靈氣交流会(フランクフルト)
10月23日(月)16:00〜18:00

ホメオパシーについて語る会
10月18日(水)14:00-17:00
内容
ホメオパシーとの付き合い方:
ーファーストエイド
ーミニコンサルテーション
Abby Takarabe, Peggy Bideホメオパスを
聖地スワジランド、オーストラリアから
講師にお招きします。

参加費用:
50ユーロ

タロット講座

10月23日(月)
13:00−16:00

講師:大塚英文さん
受講料:60ユーロ


参加お申し込みを受け付けております。
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Profile:

Takami Kamata

Certified Advanced Rolfer®
Certified Rolf Movement®Practitioner
Jikiden Reiki® Shihan
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SourcePoint Therapy® Practitioner

Contact me at:

rolfertakami@gmail.com


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