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2013. 11. 29  
1)考えてから走る、
2)走りながら考える、
3)走り終えて考える。

行動するときのパターン。あなたはどのタイプですか?私はまず1ではない。2だと思ってましたが最近(今更)3だとわかりました。行動を起こすにあたって、失敗がないように段取りをきちんとたてて、ありとあらゆる不確定要素にたいする準備をおこたらないのが日本人が一般的にいう「出来る人」で、企業の特にマネージャークラスには不可欠の要素です。社会的地位の高い方々を観察していると、行動の隅々に配慮があって、1)の洗練された姿を垣間みるのですが・・・私が今言っているのは、ごくオフの個人レベルの話。

大企業から早々にドロップアウトしたのでもう堂々と言ってしまいますが、私には1なんてとうてい無理でした。そもそも私たちの行動を駆り立てている9割以上は無意識レベルの衝動。「考え」られる範疇なんてものの数パーセントです。しかもその「考え」も、自分の過去の経験から創り上げたパタンがほとんど。そんなものに頼って何ができる?

私たちの社会を見ていると、生命力が最も高いはずの野生種を駆逐し、遺伝子組み換えで妙なものをいろいろこしらえたあげくアレルギーで苦しむ矛盾や、洗練された社会生活を送る為に大脳新皮質ばかりを妙に強調して、「低級」である私達の野生の部分である爬虫類脳や大脳辺縁系を押し込めるあまり、逆に自分を追い込んで生きにくくしているという矛盾が目につきます。

こういうことをさらに理屈で解決しようとして、さらにこじらせている。9割を占める「無意識」が、身体を通して発信していることに耳を傾ければ、解決の突破口になることはたくさんあるのに。苦しんでドクターに頼って自律神経失調症とか、アレルギーとか、鬱とかいう「病名」をつけてもらって、山ほど盛られる薬をまじめに摂取してよけい本来の自分と乖離して行く人を見ているのは本当に胸が痛む。特にそれが将来を担う若者だと。

星野道夫さんのエッセイに今深く引き込まれているのは、彼は野生動物を写すカメラマンでしたが、おなじ視線で限りなく野生の姿の人間を探っていた、その姿勢に惹かれるからです。彼の愛したアラスカという土地に住む原住民はいうまでもなく狩猟民族。人間があの土地で狩猟しながら生きるということは、一冬で一頭のカリブーやムースにありつけるかどうかという賭けを毎日生きているということで、今この一瞬に訪れる狩りのチャンスをものにしないと命がつなげない、ギリギリを毎日やっている、ということ。そこには文明社会の創り上げたモラルとかルールとかいうものはなくて、この地球にうまれた生命体の一部としての完璧なしくみがある。

アラスカ大学に首席で入学した、荒野で原住民生活をしてきた若者と面接官の対話:

「今まで何して来たの?」
「生活してきました。」

これ以上の回答はない、と思いました。
面接官がどうしようもないアホに思えて笑った。

一瞬一瞬いい加減に生きてるから、人生に意味を求める私たち。

星野さんが後に命を落とすきっかけになった熊についての記述はとくに印象的で、脳裏に焼き付いて離れないのが、熊との関係について書いた部分。星野さんは限りなく野生種を追いかけて、自分も限りなくこの野生に近づいて、ここに潜む人智を超えた叡智をくみとろうと人生をかけたひとでしたが、彼の目線て、やっぱり文明種のものです。野生になりきった人のものではない。

星野さんが友人と川岸で母ぐまと2棟の小ぐまを観察していたときのこと。ふと気づくとその熊たちはどんどん近づいて来る。星野さんは次第に落ち着かなくなっていく傍らで、友人は泰然としている。やがて熊たちはそのまま6、7メートル離れたところにどっかりと腰を下ろしてしまう。対岸から見たらまるで人間と熊が仲良く腰を下ろしているような不思議な構図:

人間にとって、野生動物とは、はるかな彼岸に生きるもの。その間には、果てしない闇が広がっている。その闇を超えて、人間と野生の熊がふれあう瞬間があるものだろうか。

この闇、という表現は、ものすごく実感として共感します。
私はこれ、人間に対してもかなり同様に感じているのですが。

ふと人間関係の超えられない深淵を歌った石上露子の歌を思い出しました。

身のはてを知らず思はず今日もまた人の心の薄氷(うすらひ)を踏む

私は、野生種になりきることは出来ません。真実のちりばめられている荒野で生き抜く事はできないし、大脳新皮質を持っている事を大事に思っているし。だから大脳新皮質をもった人間としての野生種へのまなざしを大事にしたい。

野生動物は、捕獲動物に襲われ、ぶすりの一発の直前に気を失って倒れ、その後興味を失った捕獲動物が去った後、麻酔から覚めてブルブルっと全身を震わせると、何事もなかったかのようにまた草をついばみ始めます。殺されかけた5分後に、この態度。死の恐怖によるトラウマに苦しんだり、臨死体験により覚醒したりしない。

彼らにはなれないけれど、彼らに学べる事は多い。
今後セッションとして提供して行くSomatic Experiencing®というのは、この仕組みを利用したセラピーツールです。極めてクリアで能率的。

私たちは、大脳新皮質を持っているから、他の野生種たちとちょっと違った体験をできます。だから、こういう視線を持てる。私は自分がこういう隙間を感じることのできる種であることをありがたく思っています。

大脳新皮質は文明社会の大きな担い手。でも、それに縛られすぎて他のものが見えなくなっているのが苦しむ私たち。もうすこし野生の部分に関心を持ってみませんか。

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プロフィール

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Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

・・・・・・・・
ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式ロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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Takami Kamata

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