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2014. 10. 19  
今週末は本当に久しぶりに奇麗に晴れ上がりました。異常に寒かった8月と異常に暖かい10月。雨の続いたこの1週間は妙に人がこぞって体調を崩したり精神的に乱れて、交通事故が相次ぎました。地球から怒られてるみたいでした。日本でも、季節外れの台風がまるで日本の大洗をするかのような通過の仕方をしていましたね。まるでもはや鬼門になってしまったフクシマの、触れられたくない部分に目を向けよ、と怒られているみたい。

これもポッと貸していただいた「迷惑な進化」という本を読みました。2007年の刊行だから私日本にいたはずなのですが、同年刊行の「村上春樹、河合隼雄に会いに行く」と同様、あのときは出会いませんでした。最近思いますが、私たちが何を受け取るかは、一瞬一瞬自分で選んでいる。どこにいるか、何をしているか、というのは実はあんまり関係ない。どこにいても、何をしていても、気づく時は気づくし、受け取る時は受け取る。逆にどこに幸せさがしにでかけても、どんなにいいことをしても、自分が育つまで気づきはやってこない。

この本、賛否両論ですが、面白かった!私が今更紹介するまでもなくとっくに色々な書評がすでにまとめてくれているし、面白いので実際読むのが一番です。一部の専門家は厳しい批判をしていますが、だったらあなたもこれくらい自分の専門について思い切ったことを言ってみよ、面白く紹介してみよ、と言い返したい。専門家って、ひとりよがりだと感じることが多いのです。あるいは自閉症。どんなバカでも解るように説明しなさい、とアメリカでいわれて目を丸くしたのですが、確かにアメリカ人にはそういうサービス精神がある。進化医学の専門家である著者のアイディアを解りやすく書き起こしてくれたジョナサンプリンスという人は、大統領のスピーチライターを務める人だそうですが、なるほどこの人の仕事はすごく重要だと思いました。

たとえばこんなことが書かれています:

鉄代謝不全(ヘモクロマトーシス)はペストの生き残り
糖尿病は氷河期の生き残り
ソラマメ中毒症はマラリア対策
日光浴はコレステロールを下げる


日光浴というのはビタミンDとコレステロールの駆け引きだったのですね。日光浴は皮膚をとおして体内のコレステロールをビタミンDに変える作業。自然の太陽光はビタミンD生成に不可欠ですが、同時に紫外線は葉酸を破壊します。ビタミンDは心臓、神経、血液、免疫系、骨の発育に必須、葉酸は細胞増殖に必須。コレステロールは細胞膜を維持し、免疫系やホルモン系にも重要だけど、多いともちろん心臓病や脳卒中につながる。

つまり日光浴をするということは、ビタミンDを得るのと引き換えに葉酸を失うという作業で、そのバランスを維持するのが、肌の色とどこに住んでいるかでかなり変わってくるそうなのです。日本だと日焼けによる葉酸の破壊の方に神経質ですが(それともしみそばかす?)ここにいるとビタミンD不足による骨粗鬆症や子供の発育不全が深刻なので、ドイツ人が晴れた日に必死で日光浴し、冬は太陽を求めて南下する裏付けになる。太陽光の少ない冬に、わずかな紫外線を使って最大限のビタミンDを作るためにコレステロールを上げる役割をするのがこのあたりに住む人に遺伝的に受け継がれるアポリポタンパクEで、これは同時に心臓病、脳卒中、白人だとアルツハイマーのリスクを高めている。これは身近に起こっていることなので面白かった。緯度の高いところに引っ越してからコレステロール値が上がった人は、サバイバルに向けた適応反応と思った方がいいかも!?

ユダヤ人はユダヤ人にしかない遺伝子を共有している。それは3180年前、出エジプトとエルサレムの第一神殿破壊のあいだ、大司祭アロンが大地を歩いていた頃の2、3人のY染色体だ。

私はいままでユダヤ人というのは民族ではなくて、ユダヤ教を信じる人たちだと思っていたので、これには驚きました。ユダヤ人が、我々は家族だ、と断言するその意味がよくわからなかったのですが、その選民思想は特定の遺伝子を指すものだったのか。

でも個人的にもっとも面白かったのが、なんといっても第5章「僕たちはウィルスにあやつられている」:病原体と寄生生物の話。

病原体や寄生虫がどうやって新たな宿主に乗り移るかの叡智については、うなるものがあります。

たとえば羊の肝臓に寄生するランセット肝吸虫が、新たな宿主となる個体に乗り移るまでのいきさつ。生んだ卵が羊の糞とともに外に出ると、カタツムリ→蟻と移動する。そして蟻の脳に向かい、神経を操作すると、蟻はいきなり「らしくない」行動をとるようになる。

夜な夜な巣を抜け出しては、草の葉のてっぺんにのぼって、そこでぼーっとする。これは、草食動物の羊に食べてくれと言っている自殺行為に等しい。夜があけてもまだ命があれば巣に戻り、日中は蟻としての職務に励み、夜になるとまた草場に出かける。(P131)

あまりにも面白すぎる。寄生虫は一体全体どうやってこんなことを可能にさせるの??

クモに寄生するハチが、クモに自分の繭を固定する巣を作らせるまでのいきさつは、さらにドラマティック。
他にも:

ある異性に性的に強く惹かれるのは自分と異なる免疫系をもつ相手を嗅ぎ分けている

トキソプラズマ感染症⇆統合失調症?

トキソプラズマに感染すると女性は急に衣服にお金をかけて身なりに気を遣いだし、男性関係を多く持つようになるが、どこか信用が出来ない


話が激しく飛躍していそうで、妙に説得力がある。

昔「24人のビリーミリガン」という本を読んで、これ憑依の話だと思ったのですが、案外寄生虫も憑依も似たシステムなのかもしれない。

第6章以降は、確かに私でも突っ込みたくなる展開ですが、それでも遺伝子の話はいつでも面白い。

乱暴にまとめれば、人間はウィルスとのハイブリッドで、人間の進化はウィルスや細菌の貢献による、と読めてしまう。なぜなら人間のDNAのおよそ3分の1がもとウィルス。とくに進化に必須の遺伝子の突然変異はウィルスによるもので、逆転写酵素を使ってDNAの情報を書き換えてしまうRNAはレトロウィルス由来だから。

万物の霊長たる人間などといって大いばりしている我々は、寄生虫やウィルスやバクテリアと太古から共存してきて、彼らに頼りながら彼らとともに進化してきた、という筋です。

この結論には妙に納得するのです。私は集合体だ、と感じてきたからです。つじつまのあわない感情や記憶のフラクタル、相反する2面性。先祖や過去世だけじゃ解決出来ない奇々怪々な現象については、私は寄生されている、いろいろな存在と共存している、とうけとるとすっきりするかもしれません。
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Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
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講師:大塚英文さん
受講料:60ユーロ


参加お申し込みを受け付けております。
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Takami Kamata

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