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2014. 10. 29  
先日世界一周旅行をしながらその合間にミュンヘンでロルフィングトレーニング中という大塚英文さんとフランクフルトでお会いしました。今年の1月にいらした佐藤耕祐さんもそうでしたが、世界一周とロルフィングトレーニングは相性がいいのですね。

彼と私を引き合わせたのが、私たちのフェイズ2の共通の教師だったGiovanniでした。3人ともヨガの教師というのが共通点です。大塚さんはフェイズ3はアメリカで受講される予定だったがいまこのままヨーロッパで受講するか検討中と伺って、思わずヨーロッパロルフィングを強く勧めてしまいました。

その大きな理由がGiovanniという教師に象徴されるヨーロッパロルフィングの性質。私は主要なトレーニングをほとんど彼から受けていて、とにかく彼の影響を強く受けています。

Giovanniは南アフリカ生まれのイタリア人でもと俳優、今はロンドンの超売れっ子ロルファーであり私たちの教師でありヨガの先生です。今はロルフィング協会だけでなく、大学でもムーブメントを教えています。彼は今は一線を退いたウベアゴダールから強い影響を受けています。

たとえば大塚さんがブログに書いてらっしゃる絵画史と身体はGiovanniの授業の一部だそうです。これは私のフェイズ2の時には言っていなかったと思いますが、いかにもGiovanniらしい一級の進化論。私は彼のこういうところがたまらなく好きなのですが、多くの人にはso whatかもしれません。

Giovanniは前職や現職が物語るようにパフォーマーで、エンターテイメント精神旺盛で、彼の授業は遊びいっぱいですごく楽しいのですが、こんな風に彼独特の審美眼でロルフィングをいろんなものに結びつけたり、セッション自体も自由度が高いので、しまいにどこに向かっているか見失うこともよくありました。私はもっともコアなトレーニングといわれるフェイズ2でGiovanniに習ったことは本当に運命だったと思っています。ひっこみじあんだった私が「なにやっても許される私」に大変身してしまい、今も私のセッションは変わり続ける有機体のようであるのは彼の影響が大きいと思っています。

彼はオープンエンディングの天才でもあります。10シリーズは彼の手に渡ると枠組みがまるでないかのような広がりを見せるし、実際10セッション目は「終わり」に見えない。もちろんダラダラその後も続くというのではなく、新たな旅立ちという意味合いが強いということです。一応ロルフィングは10セッションでいったん完結ですが、それは完璧を意味するのではなくて、その後も成長は続くし、私たちは変わり続ける、ということです。

Giovanniはこんなふうに自由ですが、シリアスに哲学や心理学、現代思想を学んできた人でもあります。授業はそのあたりのベースがないとついていけないところもあって、私はたまたまミシェルフーコーなどを読みあさっていた時期があったので従来の関心を刺激されて面白かったのですが、そうでない人にはピンと来ないし、メカニカルなことや実践的なことに対しての関心が強い人、権威に従いたい人、単純明快に解を示してほしい人にとっては彼ののらりくらりさは拷問になります。だいたい質問に決して直接の答えをまずくれない。彼の禅問答にはもう耐えられないとばかり、ある生徒がついにdiciplineというものはないのか!と逆上したのを思い出します。彼女はその後アメリカ人のトムマイヤーをこれぞ教師と絶賛していました。この件はアメリカとヨーロッパの違いを語る上で象徴的です。

Giovanniを一言でいうと、spaceを体現する人。spaceは空間といっても、間といっても、隙間といっても、いいかもしれない。彼は間が人を引き出すスイッチを押すということを本当に自覚しています。セッション中にわざと入れる間、クライアントとのボーダーのとりかた、質問を質問で返して、その人に自分でさぐる間を与えること、etc.

最初は私はGiovanniのその本質が解らなかったのです。観察しながら、いくら分析しても収まらない何かがひっかかっていて、それがスペースだったと解ったのはだいぶ最近のことでした。ちょうどその話を大塚さんにした後に、まさにその大塚さんがスペースについてブログに書いていたと知って、驚きました。joint/articulationは本当になるほどと思いました。

欧米ロルフィングの比較については大塚さんがすでにブログでまとめてくださいましたのでそちらをご参照ください。大塚さんは他にも、難しいところもあるロルフィングの性質を正確にわかりやすく書き起こしてくださっていて、ロルフィングにご興味がおありの方々には知恵と情報の宝庫だと思います。大塚さんにはぜひ引き続きフェイズ3までヨーロッパロルフィングの世界にどっぷり浸っていってもらいたいと思います。
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プロフィール

rolfertakami

Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式ロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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Takami Kamata

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