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2014. 12. 30  
注)ネタバレを含む独断と偏見です。

最初は娘の付き合いで見始めたハリーポッターシリーズ、あまりにも面白くて結局昨日一日で残りを全部観てしまいました。一緒に観はじめた娘は、私が俄然面白いと思い始めた5巻の不死鳥の騎士団以降を逆に嫌いだといって後半は立場が逆転してしまいました。

このシリーズは、本当に色々な意味で面白かったです。手塚治虫の漫画にとても通じるものがある。主人公がいっぱいいる、というか、作者がどの登場人物にも愛着を感じ想いを込めて魂を与えているところが。それぞれがもはや架空の世界の住民じゃなくて、本当に命を持って、私たちと同じようにこの世で生きているかのよう。どのキャラクターも完全じゃないし、矛盾してるし、間違えるし、闇を抱えていて、だからこそものすごく生で感情移入してしまう。そしてやっぱり、根底を流れるメッセージは、理不尽、怒り、絶望を経験して、精神錯乱か死かというギリギリの縁に追い込まれたときに私たちが最後に直面するのが、内なる愛だということ。

映画がものすごく面白かったけれど、原作もきっと別の世界があって、映画ではカットした細やかな心理描写や重要な伏線がしっかり描かれているんだろうなと思い、思わず本を全巻大人買いしてしまおうかとさっきまでアマゾンの前で迷っていました。たくさん持っている心理学の学術書より、この小説を何度も読んだ方がうんと学べそう。

どの登場人物も本当に本当に魅力的でしたが、面白かったのは、特に日本ではスネイプの人気がダントツなのですね。娘が好きなのがスネイプ、マクゴナガル先生、ダンブルドア先生、娘の友達はスネイプとシリウスブラック。主役の子供3人より、脇役の大人の方が人気が高いだなんて、意外。

スネイプって侍を連想しますね。眉間に深く刻まれた縦じわ、感情を現す代わりに怒りと蔑みで固めた表情。でも不機嫌そうに硬く結んだ薄い唇をちょっとだけうごかして出す声がなんともいえないいい声で、ハリーをいじめたりかばったり、いい人なのか悪い人なのか最後までよくわからない。でも、だんだん彼の過去が明かされると、そのエピソードは衝撃で、記憶に残る名場面といえばまず思い浮かぶのが、彼の死後に明かされた彼の過去。間違いなく、最重要人物。私泣きました。本当に報われなさの塊。この人の背負ったものに較べると、ハリーの両親の薄っぺらさが際立ってしまって、そんな両親の子供のハリーが果たしてそんなにエラいのか、みたいな気分になってしまう。

俳優ではエマワトソンの存在感が際立ってた気がします。学業の関係で役の降板も考えたほどだったそうですが、彼女なしではこの映画成り立たなかったと思います。場のホールドという役割では、彼女実質主役じゃなかったかと。だから、たぶん原作だと違うのでしょうが、少なくとも映画ではなぜ彼女がロンに惹かれたのか、最初から最後までどうしても納得いきませんでした。きっと重苦しくて背負った感じの人物が多いなかで、愛に包まれた家庭で育ったロンの暖かさと彼のコミカルな感じが救いだったのかもしれませんが、でも天然と言えばロンより双子のお兄ちゃん達の方がずっと面白いし。惹かれ合いながら反発しあう、というのはよくある恋愛パターンだけど、でもどうしてもこの2人の間には何かが欠けている。しっくりこない。作者に問いただしたいくらい。少なくとも映画の中ではハリーのことを好きになってあげてほしかった。

ハリーといえば、ジニーと結婚というのも納得いきませんでした。たぶん原作ではもっと細やかな展開があるのでしょうが。ハリーはなんだか最初から最後まで誰にも心を開かず、一人で背負ってる感じ。意思とは無関係に「選ばれし者」の重圧を背負わされ、記憶にはない両親の愛だけを頼りに生きてきて、成長とともに心優しい友達や大人たちがいつも陰ひなたで彼を命をかけて支えてくれるけれど、でも自分のせいで何人もの身近な人が死んでしまう・・そんな壮絶な前半生の後、こんなにおとなしい展開になるのかと。正直え¨〜〜〜と思いましたが、もしかして「平穏な人生」これこそが私たちの共通の願いかもしれない。

個人的には最終巻がもっとも好きでした。スネイプを中心に明かされる秘密、ハリーとダンブルドア先生の「キングズクロス駅」での会話は胸を打つし、終わり方は古典的な王道でほっとするし。作者はすごく責任感が強いのでしょうね。いろいろな秘密はひとつひとつ丁寧に明かされ、テーマはシンプルでクリアに説明され、きちんと終えてくれている。やっぱり最終章は大事。人柄が出る。

以下独断と偏見で選びます。

名場面
・主役3人が隠れてテント生活している時に直面する衝突。ここをスルーはできないでしょう、とずっと思っていたから、ハリーとロンの衝突する場面は迫真でよかった。原作にはなかったらしいハリーとハーマイオニーのダンスシーンは、ハリーの抑えた感じとハーマイオニーの静かな拒絶から醸し出る緊張感がまたすごく良くて、だからこそロンが帰ってきたときの緊張感のなさと説得力のなさに、がくーっと引いてしまった。もうちょっとなんかこう、見せ場にしてほしかったのに。ハーマイオニー、どうしてこの人の方が好きなの??

・やっぱり作品の秘密が明かされるスネイプの記憶の再現のシーン。内容も映像も衝撃的で、これはきっと満場一致のハイライト。after all this time? --alwaysには泣いた。(この名場面が、スネイプがalwaysという生理用ナプキンを宣伝するジョークに使われていた。)

・i'm ready to dieといってヴォルデモート卿の命令に従って禁じられた森に入って行くときのハリー。その時に現れた愛する人たちとの会話。スネイプのalwaysをお母さんの口からも聞くシーンには、泣いた・・。



名魔法使い:

スネイプ(板についてる。カッコいい。他の人と全然違う。)
ダンブルドア(アスカバンに入れられたくないと消えるとき。さすが校長。敵をしてHe's got style..カッケェ〜と言わせている)
ドビー(絶対めちゃくちゃパワフル。)

これは単に映画の中で私が個人的に感じただけ。筋でいけば断然マクゴナガル先生とロンのママでしょう。あの2人の最後のぶっちぎりの強さには、ガッツポーズ。魔男より、魔女でしょうやっぱり。

名演:
ダニエルラドクリフ:彼オフだとかなりハイパーで、しゃべる人なのですね。映画中では抑えて抱え込んで限界のところで平静を保っている、という印象があって、この極端から極端に走るのが彼の地だと思い込んでいたので、これが役にあわせて演じていたのだとしたらすごい。

アランリックマン:やっぱりスネイプは「元はいい男」でないとカッコがつかない。圧倒的存在感。何者なのかわからない怖さを始終醸し出しつづけたところがすごい。映画中一度も笑わなかった彼の笑顔をみたい、とyoutubeにアップされている「Snape, smile!」がすごい視聴を稼いでいるところも笑える。

面白いのは、俳優は地で行っているなと感じる人としっかり演じてるなと感じる人がいるのですね。ルナ役の女の子などはもうそこにいるだけで異質空間。あれは天然。エマワトソンも、たぶんあれかなり地。ロンは演じている。マクゴナガル先生役の女優は以前から嫌みなイギリス人の典型を演じると天下一品だけど、ここでも期待通りの演技。スネイプももちろん演じている。で、ハリー役のダニエルラドクリフは、私からみたらすごく生でした。あのみなぎるギリギリの感じが、本当によかった。思いのほか人気の低い主人公ですが、私はやっぱり彼にいちばん拍手を送りたいです。

映画だけですっかりハリポタファンになってしまいました。本を読んだらもっともっとのめり込むんだろうな、と思っています。ここから先は大人ファンと語り合いたい♫


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プロフィール

rolfertakami

Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式ロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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2017年 直傳靈氣講習会(東京):

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直傳靈氣交流会(フランクフルト)




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Takami Kamata

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