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2015. 01. 23  
Etagensyndrom. 直訳すると床症候群。日本語にすると意味不明。ドイツ語にしかないのかもしれない。今日クライアントさんから教えていただいた単語なのですが、あるパーツは緩みすぎていて、あるパーツは硬過ぎる、などと、身体のパーツがまるで一貫性のないバラバラのパーツになっているような症状を指すということです。

ドイツ語はある意味中国語と似ていて、ベタな単語を結びつけてよく長々とした名詞を作ります。この症状を「床症候群」などと命名するその感性に拍手ですが、よくないのはその命名によって満足して、その先の面倒を見てくれないところ。ドクターのところには病名をつけてもらいに行くのであって、治してもらいに行くところではない、と宣うドイツ人は多いです。

数十年に渡る痛みと闘いながら、その数十年で集めたのがありとあらゆる診断結果だったというその方は、私のところにいらした時には数センチに渡る診断書を持参してらっしゃいました。もうハードカバーにできそうな立派なものでした。全方位の立ち姿の体重分布、歩いた時の体重移動の分布が一目で分かるように何ページにも渡って詳細に書かれていて、私もコピーを頂きましたが、その詳細さに感心しました。その冊子を作ったのはある権威のドクターだったのですが、彼女曰く、彼の仕事はそれを作ることで、それをどう利用するかはわかっていなかったそう・・。

こういう冊子を見せていただくたびに思うのは、これらはロルファーならセッションを始めて1分以内に得る情報だな、ということです。ロルフィングで最初に行うボディリーディングというものは、セッションを始める前に、その回のテーマにあたる部分のアセスメントをするため、全方向で立つ、歩く、その他特定の動きをしていただいて、必要なポイントをチェックするというものです。このドクターがたぶん高価な測定機器と時間をかけて作り上げるこの診断書にあたることは、立って動いていただければすぐわかること。

私が最初ロルフィングトレーニングでいちばん焦ったのは、このボディリーディングでした。ちっとも、さっぱり、これっぽちも、わからない。たとえばドイツでは3本の指に入る有名なロルファーのDr. Peter Schwindなどは、初見のクライアントさんを横からみたら一秒以内に、既往症を見事に言い当ててしまう。しかも年代付きで。当てられたクライアントさんは呆然とする。筋膜に触れるそのタッチはもう1グラムくらいに思えるけれど、その1グラムタッチで他とのつながりをこれも一秒で知る。もう芸当、マジック、としか思えなくて、こういう歩くレントゲンがずらっと並ぶベテランロルファーたちにあてられて、トレーニング当初はただ呆然としていました。

これがもう一重に経験によるものだということが、最初は半泣きでうなされていた私がいつのまにかそれらしいことをするようになって、本当だったとわかりました。どんなに慰められても最初は無理無理、私には無理、などと言って枕を濡らしていたのですが。見せられた立派な冊子に、こんなものなくても見れば一目瞭然じゃないなどと生意気なことを感じるようになるなんて。

さてこのEtagensyndromですが、これもロルファー目線で言えば、ほぼだれでも持っている当たり前の症状だと思えます。ドクターによっては、たとえば腰椎の問題は頸椎の問題とは全く関係ない、などと言い放ってしまうのですが、一つの箇所が機能停止していたら、別の箇所がその機能を肩代わりしなければいけないわけで、我々誰もがそういう不均衡を持っている。ある場所が緩すぎたら、それを保護する為に別の場所はカチカチになります。

私たちがもれなく持っている二面性は、矛盾ではなくてそれがバランスなのです。

要するにもう全くカチカチで動かないところ、そこは放っておいてといいたいブラックボックスと、どうにかして助けて、と泣いてすがりたい場所は、たいてい一対だと思っていいかもしれません。

もちろん、この不均衡が極端に出たEtagensyndromなどには、身体のつながりをパーツや直線で捉えずに,他の部分とのつながり、内臓による制限も考慮に入れた内側からの広がりを利用して解決していこうとするロルフィングは理想的な手当のひとつといえると思います。

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Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
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