2015.
03.
08
いまミュンヘンでロルフィングトレーニング中の大塚英文さんがブログで授業の様子や考察を連日アップしてくださっていますが、これが私が本当に反応してしまう記事の連続で、今日の代替療法と多様性、という記事も本当に核心をついていると思うのでシェアさせていただきます。
ロルフィングセッションの面白いところは、セッションをいま目の前にいるあなたにむけてカスタマイズするところ、だと感じています。マニュアルには従わなくていい、今のあなたに起こっているまさにそれだけが教えてくれる、というダイナミックな世界。
現代の治療のほとんどが暗記力を駆使して行うものだとすると、ロルフィングはそれをまず捨てることから始めます。毎回毎セッション、完全にすっぱり過去の経験や思い込みを捨てて目の前の人に向かい合うことが至上命題。
「さあ、今回のこれは何だ」
と、全神経を集中させてその人の正面にたつ。過去他の人に起こったパターンを安易に当てはめようとする邪心が、油断するとすぐ入ります。初心といういい日本語がありますが、ロルフィング、クラニオセイクラル、さまざまなセラピーで言われるニュートラルというのはこの思い込みの支配を受けない状態をいかに維持するかのことを言っています。
ホメオパシーでもまさにそれをもう何年もかけてやっています。未だに失敗し続けています。ケースを取る、というのは、見た瞬間、キーワードや特徴をつかんだ瞬間ピンときてしまうレメディを選びたい衝動をどれだけ抑え、最後に1つを選ぶまでこのケースは知らないというスタンスでいられるかの勝負。もちろん緊急や一時的緩和なら、一瞬で選んでいい。でも根本に踏み込みたかったら、丁寧にカスタマイズしないと本質が立ち上がって来ない。
ロルフィングに教科書がないのは、大塚さんのおっしゃるとおり示唆的です。こんなにお金払ってるのに教科書一冊さえ用意してくれないの、というクラスメートもいました。でもマニュアルにがっちり従う仕事をいくつか経てロルフィングトレーニングに出会った私は、このマニュアルのない世界の強さにむしろ感動しました。カスタマイズしていい自由。いまや自分のセッションがロルフィングを名乗っていいのかとさえ思えることもありますが、多様性がロルフィングの特徴だ、と言ってもらって改めて胸を撫で下ろします。
同期が続々とアドバンスロルファーになって行く中、私は初めてずっと一緒に訓練を受けて来た友達と離れ、今年のトレーニングを見送ることを決めました。猛烈な数のワークショップに参加して、誰よりも早く必要単位を揃え既に有り余る単位を持つ私が、この展開になるとは。アドバンストレーニングは、私の10シリーズがしっかり確立したときに受けようと思っています。Giovanniはアドバンスロルファーになるまで10年以上かけて彼のやりかたを追求していましたが、そのやり方にもとても共感しています。大塚さんの引用したdevelop individualized treatment strategies(個々に応じた施術の戦略を立てる)というのが、まさに私がロルフィングで追求しているテーマ。
ロルフィングセッションの面白いところは、セッションをいま目の前にいるあなたにむけてカスタマイズするところ、だと感じています。マニュアルには従わなくていい、今のあなたに起こっているまさにそれだけが教えてくれる、というダイナミックな世界。
現代の治療のほとんどが暗記力を駆使して行うものだとすると、ロルフィングはそれをまず捨てることから始めます。毎回毎セッション、完全にすっぱり過去の経験や思い込みを捨てて目の前の人に向かい合うことが至上命題。
「さあ、今回のこれは何だ」
と、全神経を集中させてその人の正面にたつ。過去他の人に起こったパターンを安易に当てはめようとする邪心が、油断するとすぐ入ります。初心といういい日本語がありますが、ロルフィング、クラニオセイクラル、さまざまなセラピーで言われるニュートラルというのはこの思い込みの支配を受けない状態をいかに維持するかのことを言っています。
ホメオパシーでもまさにそれをもう何年もかけてやっています。未だに失敗し続けています。ケースを取る、というのは、見た瞬間、キーワードや特徴をつかんだ瞬間ピンときてしまうレメディを選びたい衝動をどれだけ抑え、最後に1つを選ぶまでこのケースは知らないというスタンスでいられるかの勝負。もちろん緊急や一時的緩和なら、一瞬で選んでいい。でも根本に踏み込みたかったら、丁寧にカスタマイズしないと本質が立ち上がって来ない。
ロルフィングに教科書がないのは、大塚さんのおっしゃるとおり示唆的です。こんなにお金払ってるのに教科書一冊さえ用意してくれないの、というクラスメートもいました。でもマニュアルにがっちり従う仕事をいくつか経てロルフィングトレーニングに出会った私は、このマニュアルのない世界の強さにむしろ感動しました。カスタマイズしていい自由。いまや自分のセッションがロルフィングを名乗っていいのかとさえ思えることもありますが、多様性がロルフィングの特徴だ、と言ってもらって改めて胸を撫で下ろします。
同期が続々とアドバンスロルファーになって行く中、私は初めてずっと一緒に訓練を受けて来た友達と離れ、今年のトレーニングを見送ることを決めました。猛烈な数のワークショップに参加して、誰よりも早く必要単位を揃え既に有り余る単位を持つ私が、この展開になるとは。アドバンストレーニングは、私の10シリーズがしっかり確立したときに受けようと思っています。Giovanniはアドバンスロルファーになるまで10年以上かけて彼のやりかたを追求していましたが、そのやり方にもとても共感しています。大塚さんの引用したdevelop individualized treatment strategies(個々に応じた施術の戦略を立てる)というのが、まさに私がロルフィングで追求しているテーマ。
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