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2015. 06. 05  
Sharon Wheelerのチューリヒでのスカーワークショップの2日目が終わりました。

スイスは真夏で、照りつける日差しにドイツの感覚で用意してきた服がまるで役に立たず、クラスメートに半袖とタンクトップを貸してもらう毎日。

シャロンのワークショップは本当に面白い。こちらがアザ(とくに外傷跡と手術跡)の修復

こちらが骨の修復

以前から研究していて、こんなもんかなと思ってやっていたら思いの外うまくいくので、こんな簡単なわけないだろ、本人に直接習いたい、と思っていたので、待ちに待っていました。

今回私が出ているのは傷跡の方ですが、骨のテクニックも見せてもらっています。彼女いわく、骨もtissueのひとつだから同じことだそう。確かに同じです。

シャロンは故Ida Rolfから直接習った第一世代ロルファーの一人で、アイダから解剖学書をとりあげられ、手だけですべてを知るように訓練されたロルファーです。私より小柄で160センチあるかないかの体はふわふわしているのに、手だけがびっくりするくらい大きくてゴツゴツしている。男性労働者の手。こういう手をもつ女性を見て、なんだかほっとしてとても嬉しくなりました。(ちなみにアイダはさらにうんと小柄なのに手はさらにその1、5倍はあったという、巨大な手の持ち主だったそうです。)

エサレンに20年いて、アイダともとても近かったシャロンは、ボディワークというものを熟知しています。簡単、早い、そして効果が永続する、ということを言葉通りにやってみせる。集まったモデルクライアントたちは、たとえばバイパス手術、交通事故による複雑骨折、落馬による顔面崩壊、一部の半身麻痺、出産後の不調、繰り返した帝王切開、関節置き換え手術etc.の経験者たちで、そのモデルにワークする私たちにアドバイスを与えて回るという形式です。

初日にささっとテクニックを教えてくれたらあとはやってごらん、それだけ。予想通り彼女があまりにも簡単そうにやるので、なんだか気楽にやってみると確かにすごくうまくいく。2日目はクラスメートのワークもかなり板についてきて、何年も何十年も解決しなかった痛みや痺れがわずか1時間そこらでなくなって人生が大きくかわる現場に立ち会うことになり、なんだかすごい経験をさせていただいています。

実はアイダはロルフィングでは傷跡に直接ワークすることは避けていたようで、だからシャロンも傷跡のワークにロルフィングは役に立たない、とはっきり言い切っています。確かに、はがす、取り除く、というより、呼び起こす、というタッチ。毛糸が絡まってできた結び目を解いていく作業と似ている。格闘しているうちにますます絡ませてしまい、最後はイライラしてざくっと全部切りたくなる、あれ。

傷跡とかケロイドは、普通の皮膚とはまったく違う質感で、普通の刃物では刃が折れてしまうくらい組織が硬く厚くなっているのですが、これはもう修復不可能だから切り捨てるしかない、というのが現代医療。癌の治療もこの流れです。でもシャロンは違う。ちょっと事情があってひねくれているだけ、他の組織となんら変わらない、という姿勢で、更生施設の指導員のように彼らの本当のニーズを察して、本当に行きたいところに導いてくれる。

アイダは繰り返し、正しい角度で、正しいスピードで、ということを言っていたそうです。彼女を見ていると、それを体現しているのがわかる。私もやってもらいましたが、触られて間もなく、どういう事情でそれがおこって、いま内部組織がどうなっているかをささっと説明されたら、すぐにまさにそういう風に触ってもらいたかったの!そこそこ!!!!というタッチがきて、うぅ〜〜〜〜っそれそれ〜〜〜!!!という感じで解放が起こりました。ものの数分。

大きな傷や複雑な傷は1時間くらい独立して数回やったりもするけれど、大抵はロルフィングセッション中にささっと加えて、それで終わりという。無痛分娩の注射の後遺症でその後何十年も苦しんだ人の、ドクターは絶対に認めないつながりが彼女によってするすると解き明かされ、解放されたのを見たのは本当に感動しました。

彼女は無駄な休み時間を取らずに早く終える主義なようで、ろくに休憩時間もなくて水飲む暇もないくらいだけれど、終わるのはいつも4時で、今日はクラスメートに車でホテルまで送ってもらう道すがら、AC/DCのコンサートを横目に見ながら照りつける日差しの中を早々に帰ってきました。これくらいの消化時間があると、すこし余裕がある。

面白いことに、彼女の今回のワークショップでは、質問するひとがいない。全員ロルファーだから??質問は、と言われると、ロルフィング以外のワークショプではだいたいしょうもない理屈っぽい質問をいつまでもし続ける勘違いが一人や二人はいるもので、こういう見当違いの質問につきあう時間も考慮しての時間配分なのですが、今回はそういう時間がないから早く終わっているのかも。

シャロンは、見ればわかる。理屈じゃない。そして、自分もやってみて、やってもらって掴む、というやり方がいい。彼女は直感のワークですが、頭を使わないという意味では全然なくて、アナトミーを知らないわけでは全くなくて、知識はすごくあります。医療関係者とタグを組んでいて手術の形式にはとても明るく、国際筋膜学会で発表し、自分のやっていることにスーパークリアで、何がどうなっているからこうする、ということをクリアに説明できる。でも説明をしながら、そして多くの場合ワークと全く関係ない話をしながら、それを行っている手は別の生き物のように正確な動きを独自にさっさと進めていて、正確なタイミングでワークは終わります。もうこれは熟練以外の何物でもない。クラニオバイオダイナミクスやソースポイントでは、雑念が入らないように、ニュートラルでいるように、とかなりの準備と集中力を発動させますが、スカーワークは、勝手に手が動いて勝手に起こる、そのお任せ感が大事なようです。書きながら、直傳靈氣と似ていると思いました。



このワークが有効な例:
手術あと
外傷あと

手術や外傷跡の手当ては、だいたい2週間から6週間あけて、傷跡がふさがってから行います。不思議なのは、おなじケロイドでも、火傷あとはあまり効果がないようです。皮膚の組織がたぶん変わっているのでしょう。直傳靈氣は手当てが早ければ早い方がいいのと対照的。(靈氣の日本での地名度を一気に上げるきっかけになったのが、関東大震災の後の火災でやけどを負った人たちの手当てでした。)

このワークが即有効だと思い浮かぶクライアントさんがたくさんいます。彼らも私のアップデートをすごく楽しみにしているので、期待に沿えそうでとても嬉しい。スカーワークだけで一時間ロルフィングセッションとは独立してできる感じです。あと2日だけなのは本当に残念。4日だけは短すぎる。できれば40日、できれば40年、習いたい。シャロンからは本当に学ぶことが多い。彼女のワークショップにはこれから繰り返し参加しよう、と思います。





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Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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<セッションのお申し込み&お問い合わせ>

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受講料:60ユーロ


参加お申し込みを受け付けております。
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Takami Kamata

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