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2015. 09. 12  
歴史的事件になるであろうドイツのシリア難民受け入れ問題を固唾をのんで見守りながら、自分のありかたについて考えていました。(ドイツのシリア難民受け入れ問題については、熊谷徹のヨーロッパ通信を読めば大筋がわかります。)

今回の大量の難民受け入れ問題で浮き彫りになったのが、熊谷氏もいう、国のモラルと倫理感が試されたということ。

そもそも今回の大量難民は経済難民で、日本人が過去に何度も経験した原爆、震災、福島原発事故や今回の台風被害などで本当に差し迫った危機に置かれた人々ではなく、ブローカーにお金を渡して海外脱出を図ることができた富裕層とそれに紛れ込んだ他の地域の人たちです。難民受け入れなどは常に行われていて法整備も整っているのに、あえて大問題になったのはその人数でした。たまったものじゃない。一度これを認めてしまったら今後も際限なく押し寄せる難民の面倒を見させられ、経済負担と治安維持に計り知れない労を強いられることになる。こう誰もが反射的に警戒する。その中での対応です。

あえてこの措置をとったメルケル首相の対応には、泣けました。英雄。翻って大いに男を下げたのがハンガリー、イギリス、フランス。

今後大きな負担を迫られるであろうドイツ人と、同じ立場の一納税者として話してましたが、概してドイツ人は冷静です。この問題が、迫り来る経済問題や治安問題への対応よりも一人一人の道義心に訴えかけたからかなと感じています。人間としてのありかた、これからの生き方、というものをしみじみ考えさせられた。

ここにいてつくづく思うのは、日本と同じ第2次世界大戦の敗戦国としてのドイツのナチスドイツに対する猛省は徹底しているということ。ヒトラーに対しては気の毒なくらい叙情酌量の余地なし、完全否定です。誰一人として弁護しない。A級戦犯を本心では敬い何かと弁護したい日本と決定的に違います。ヒトラーが台頭することを許してしまった時代的背景や、ノーと言えなかった社会風潮を言い訳したくなるだろうに、普段は言い訳専門のドイツ人が一切しない。この潔さはすごい。今回のメルケル首相の特別措置も、この教育がハリボテでないことを証明したことになります。

私はここで外人の自営業としてうけいれてもらって、生かさせていただいて、つくづく私を受け入れてくれる人たちに感謝しています。日本ではきっと叶わない。こんな怪しい馬の骨はつまはじきです。一切使うことのない健康保険料を毎月信じられない額払い、収入の相当の部分を納税しているけれど、それができる自分を褒めてあげている。日本とは比べものにならない暖房費や水道代ゆえ否が応でも身についた節約、旬と地場のものを尊重するといえば聞こえがいいけれどヴァラエティが全然ない食生活、日本人からみたらきっとつまらないであろう素朴で単調な生活を続けていても。どんどん生活がシンプルになるにつれて、周りの自然の飽きない多様性や圧倒的な豊かさが胸に迫るようになりました。一刻一刻変わる私と同じように、世界も一刻も同じではない。木は語る。風は語る。空は語る。ここにつながれば欲しかった答えはもらえる。

ドイツ人を見ていてよく思うのは、この人たち同じことを繰り返すのがちっとも苦じゃないのだなということ。移り気な日本人と決定的に違う。禅も瞑想も、同じこと、単調なことを粛々とすることで本質を知ろうとすることじゃなかった?ここにいられなかったら見逃してしまったはずのことに気づく機会が与えられたことを本当にありがたく思っています。

日本のメディアは統制されているので、外から見ると日本人の認識が世界とかけ離れていることが目に付きます。福島原発事故は最近もっとも唖然とさせられた例ですが、ここでは福島市民が世界に鮮明に印象付けたモラルの高さより、その代表者たる日本政府への不信、それも含めた日本社会全般の矛盾が報道の主流です。

一般のドイツ人は日本人が平和主義とは全く思っていません。私たちは自分たちが島国の単一民族で和を重んじる平和国家だと思っていますが、これは世界の認識とかけ離れている。ヒトラーと同盟を組んだ時の日本は、ヒトラーに共感する!と大声で賛同していました。自己没入したおなじ狂人集団。歴史をざっと振り返っても近史でアピールした軍国主義は強烈で、対外戦争をしていないときも内戦につぐ内戦で簒奪を繰り返しています。権力の座をめぐった身内の骨肉の争いもざら。血を分けたもの同士、竹馬の友、同志の誓いを立てたものたちが、欲望の前にはあっけなく宣誓撤去して裏切ります。陰謀と暗殺の首謀者はすなわち次の権力者。血統を錦の旗に掲げる天皇自体が外来、その血統だって骨肉の争いで何度も断絶しています。この歴史を見てどこのだれが日本が単一民族による平和国家などと思える???

ドイツのメディアで取り上げられる日本に対して一般のドイツ人が抱く印象は、原発事故に対して隠しようもない事実を隠蔽しようと試みる無責任、無自覚、モラルの低さが蔓延した国。週休2日は当然ながら金曜日も午後早々には帰途につき、有給の他に年に4-6週間のUrlaub(休暇)は水戸黄門の印籠なみに尊重されるドイツに対し、おちおち病気もできずに夜も昼もなく働かされ、その割にはGNPがドイツより低い、生産効率の悪い国。「いじめ」を国際用語にしてしまった、3人あつまれば派閥という風土を再生産するために弱者による陰湿な権力欲実現を日々練習する倫理観に欠けた国。

一方国家としてはどうしようもないが個人は素晴らしいというのも共通認識。いまや世界各国に散らばった個人としての日本人は、概してその土地土地で地元民ととても友好な関係を築いていて、反社会性はまずなく、親切で責任感が強く信用できる日本人と直に触れて日本が好きになる外人はとても多いです。古神道や禅、日本文化に詳しい西洋人は多いので、そういう人たちも日本人の精神性と霊性に強く惹かれる。そして古くから伝えられる、神の国、日の出ずる黄金の国ジパング。地球人の原型が誕生し、地球の縮図を国土に持ち神へ通ずる言語を持つ日本。地球人のもっとも古い血筋を受け継ぐ人の多い日本。これは「神話」ですが、ここに表現される日本を日本人以上に理解している人もいる。

私が言いたいのは、地球にある、そしてその縮図である私たち一人一人にある2面性。私たちは善か悪でなく、良い悪いでもなく、白でも黒でもない。この2極は分かれてはおらず連続していて、陰陽シンボルのようにお互いの中にお互いを内包する存在。いまは国境を分け、宗教を分け、分かれた先は非自己=敵という分離が基準ですが、もともと私たちは一つだったし連続している。記憶喪失に陥っていた長い期間を経て、いま大きな揺さぶりとともに原点に帰ろうとしている。たぶんとてもすっきり整理できるのが私たちの持つ荒魂と和魂という2つの側面への理解だと思います。一人の人間に矛盾なくこれらの魂が同居しているのが私たちの魂の本質です。故船井幸雄の「悪を抱き参らす」という言い回しがかつてものすごく腑に落ちたのですが、自分の中の、世界の、悪を排除するのではなく悪を抱き参らす、というスタンスが今後は必要なんだろうなと思います。
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Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式ロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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Takami Kamata

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