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2015. 10. 08  
なにか新カンパニーのダンスがセル画の連続のように見えたので、ふと葛飾北斎と比べてみました。正真正銘の有機体なのにどこか命が通っていない、停止している、と感じさせるものの対局が北斎。

北斎の富嶽三十六景のこの有名な神奈川沖浪裏:
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動いている。2次元なのに、森羅万象すべてが生きて動いている。命ってこういうことかと思う。北斎は森羅万象をこよなく愛した人だと思えるのです。描かれたものたちのすべてが、私は生きてる!と叫んでいるみたい。

日本のアニメ・漫画というのは今や日本の最も誇れる文化でしょうが、この原型は北斎にあるのかなと思います。北斎が現代に生きていたらまず漫画家になっただろうな、と感じるところはたくさん。
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手塚治虫も北斎に影響をうけてる?
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北斎の動きの捉え方とともに、びっくりするのが空間感覚。
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似た動きをしながらもそこには自由があって、お互いが気配を感じあって呼吸を合わせているのが見える。そして彼らとともにいる山や木や海や肌触りのいい風や匂い、夕暮れの日差し。これらひとつひとつがあたりまえの存在感でそこにいる。

自然が人と一体化している、と捉えるのは西洋の考え方です。もともと自然vs人と分けているから、一体化などという考え方が生まれる。もともと日本人は人と自然を分けていない。北斎の絵をみると分かります。北斎にとって森羅万象はひとくくり。すべてが同列の生き物。

自我の確立というものは寂しいかもしれない。西洋人は長年、分離というものを一生懸命に追求してきたのかと。

日本人にとって、自我の確立とか自然vs人間などという概念は実は近代に入ってからのものです。実際自然という言葉だって、近代に西洋から輸入された時に訳に苦労した言葉のひとつだったし。つながりを失い、分離の檻に閉じ込められて苦しむ私たちですが、これはつい最近の目くらましで、もともと私たちはこんな戯言に振り回されないくらい強い絆をありとあらゆるものに対して持っていました。

フォーサイスの舞台にあった関係性の断絶、というのを思い出しました。あれは関係性がもともとあったから分離断絶があったのかと。むしろフォーサイスは東洋的だった。もともと関係性のないところには、断絶もない。


この舞台は色々な意味で本当におもしろかったです。西洋というもの。現代というもの。こういうものがすごく鮮やかに浮き彫りになっていて。

近代はマクロを捨ててミクロに向かいました。生命体の生体反応よりラボの顕微鏡に映し出された化学反応、いまここで生身の人間が見せてくれるものより死体解剖や病変組織から取り出したデータを見る世界。西洋がキリスト教とともに普及させてきたこの価値観を、現代人の私たちはまるでそれが「自然」であるかのように信じている。

ガチで向き合うのを避け、いつも媒体の後ろに隠れる現代人は、これもつい最近作り上げられました。どれが自然?どれが進化?舞台の上でこういうものを象徴的に表現されて、改めて私たちの状況というものをまざまざと見せつけられた感じ。彼らは今後どういう方向に進むんだろう。才能に溢れた彼らが今後追求し拾い出してくれるであろうものが本当に楽しみです。

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Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
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受講料:60ユーロ


参加お申し込みを受け付けております。
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Takami Kamata

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