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2016. 06. 16  
ホメオパシーにはプラクティカルホメオパシーとクラシカルホメオパシーという流派があります。創始者ハーネマンの著書オルガノンに関する解釈の違いにより、処方が違います。

日本は9割以上がプラクティカル、世界は9割がクラシカルです。ホメオパシーが盛んな国はイギリス、ドイツ、アメリカ、インドで、現在世界の第一線で活躍する著名なホメオパスはクラシカルの処方をします。

クラシカルの処方の特徴は、コンサルテーションを重視すること。一人の人の問題の核心にどこまで踏み込めるかということを意図していて、やり方は様々ですが通常は初回のコンサルテーションに2時間くらいかけ、そのコンサルテーションではとにかくその人の身体症状、精神状態、今の状況すべてに波及した問題の核心を探しあてることに集中します。核心を掴む速さはひとえに経験で、熟達したホメオパスだと30分以内で全部引き出し、区別と確認作業を終え、コンサル終了とともにレメディを差し出すなどということもありますが、一般にはそのようなことはなく、通常はコンサル終了後、ホメオパスは改めて時間をとって確認あるいは検索作業を行い、現在4000種類ほどあるレメディの中からその核心に対するシミリマム(最近似)を一つ選び、処方します。処方は一回につき1粒で、一粒を摂取させたあとそのまま1ヶ月ほど経過観察します。

たとえばアトピーでお悩みの方がいるとします。クラシカルホメオパシーでは、アトピー用レメディというものはありません。その人がどうしてこの状態になったかを、何がきっかけだったか、物事にどう反応するかなどの事象を一つ一つ取り出して分析した後、その根底にある共通したパターンを見つけ出し、その人の生体反応に最も近い波動を持つレメディを一つ選びます。だから同じアトピーという病名もつ人がコンサルを受けると、処方されるレメディは三者三様となります。

一方プラクティカルの処方の特徴は、最初から一度にたくさんのレメディを多角的に処方することです。1つの病気に対して1つのレメディという方針で、複数の底ポテンシーを掛け合わせたコンビネーションレメディ(oo用レメディというパッケージ)やサプリメントなども同時に処方するため、一回につき20種類くらいが処方されることもあるようです。通常は一日数回、一回につき複数の種類、それを何週間か続けて摂取させるというものが多いです。通常コンサルテーション時間は30分から一時間ほどで、コンサルテーションで確認する事項、質問なども、アジェンダに沿って行われることが多いようです。(これは私自身の経験ではなく、経験者から聞いた話です。)

クラシカルホメオパスが状況に応じて複数のレメディを短時間に続けて処方することはあるのですが、プラクティカルホメオパスが一つだけレメディを処方して1ヶ月待ち続ける、ということはありません。


ドイツではホメオパスがどちらの流派で習ったかということはあまり問題にはならないのですが、日本は事情が違う。

私が最初にホメオパシーに出会ったのは14年前で、しばらく独学した後改めて7年前にイギリスのSchool of Homeopathyに入学しました。最初に出会ったのはプラクティカルホメオパシーで、実際に勉強してきたのはクラシカルホメオパシーです。学長ミーシャ自身は自称ケンティアン(精神に働きかける高ポテンシーのレメディを一つ処方し、長期間待つという立場をとる人)ですが、実際は多彩な処方をします。私自身体験しました。彼自身はxx流とかooメソッドという看板には関心がなく、むしろそれぞれが持ち味を活かせばいい、好きなやり方を選べばいい、本質を捉えれば結局同じところに導かれるから、という立場です。従ってプラクティカルvsクラシカルという議論にも関心がない。どんなものでも、例えばクラシカルホメオパスなら真っ向反対するはずの、ドイツで盛んなコンビネーションレメディでさえ、大いに使えばいい、要は効けばいいんだよ、と。

彼に最初に会った6年前にプラクティカルvsクラシカルについて意見を求めた自分が、なにか本質的でないところで囚われてるとハッとしたのは、彼から答えをもらった直後ではなくさらに4年後の今、というのが我ながら情けないですが、さすがにここまで囚われてきたのにも理由があって、いい学びになりました。日本では立場主義というものがあって、派閥を縦横無尽に行き来しながら「要は効けばいいんだよ〜」などと声高々に言ってはいけないところがある。ただでさえニッチな職業なのだし、こんな変わった職業を選んだ者同士仲良くやろうよ、と言いたかったのだけど。

本当は今でもどちらかの流派に属そうとは思っていないのです。プラクティカルホメオパスの、クラシカルのやりかたでは医原病が絡み合った現代人には効かない、日本人には日本人特異の処方が必要、という主張には説得力があるので。その国や環境、風土に応じた独自の方法が発達して当然です。でも自分で実際にクラシカルの処方をするようになった今、現代人に有効でなかったはずのこのやり方でも十分通用することがわかり、プラクティカルの主張がすべてに当てはまるわけではないとわかりました。一方、クラシカルがプラクティカルを批判する際の、質でなく数で勝負するやり方だとバイタルフォースは混乱し、この治療が長期に渡った場合は熟達したホメオパスでもこの患者を治癒に導くことはできなくなる事態が発生する、という主張は、実際に生きた例を見てしまい、本当だったのだと知りました。

こういったバックグラウンドから、私はクラシカル(世界標準)の立場をとると思います。私がこれだけ時間をかけて準備してきたのも、それだけ時間をかける価値のあるものを掴みたかったから。安易なパッケージではない、とことんマニアックな技術が欲しかったから。ロルフィングのその先の、もっというとロルフィングでは解決できない人に対しての王手になる技術が欲しかったから。ひとりの人間を閉じ込めているその芯の部分に、もっともダイレクトに到達する、もっとも早く、もっとも効果的なツールが欲しかったから。

でも、実際にこのツールを使うようになって、このツールも万人に向いたものではないとわかりました。当然ですが。私は相当絡み合った複雑なケースに対して準備してきましたが、これほどの処方をしなくても、もっと簡単な処方で解決できる人はいるし、相性もある。ホメオパシーがおそらく初期の段階で必要な人も、ホメオパシーは必要でない人もいる。ロルフィングは結果が出るのが比較的早く効果がわかりやすいのですが、ホメオパシーはシミリマムにヒットするまで時間がかかることも多く、慢性病、がんなどは1年以上の長期にわたる治療が必要な場合が多いです。(ただしヒットするとロルフィング以上に短時間で驚くようなことが起こるのは事実。)

今後ホメオパシーをどういう位置づけで提供していこうかと考えていますが、当面コンサルティングはすでにご縁をいただいている方を対象とさせていただくこととして、いずれ気軽にお越しいただける健康相談会を設け、そこではプラクティカルなホメオパシーとの付き合い方を、家庭の薬箱代わりの靈氣や精油、バッチフラワーとの付き合い方も含めてお話しさせていただこうと思っています。

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プロフィール

rolfertakami

Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

・・・・・・・・

<セッションのお申し込み&お問い合わせ>

rolfertakami@gmail.com
+49(0)6171 279 0088

・・・・・・・・・
2017年冬 東京セッション
12月27日(水)〜1月3日(水)


2017年 直傳靈氣講習会(フランクフルト):

前期10月20日(金)14:30〜18:30
  10月21日(土)9:30〜12:30
       14:00〜17:00 
後期10月20日(日)9:30〜16:00
        
      
直傳靈氣交流会(フランクフルト)
10月23日(月)16:00〜18:00

ホメオパシーについて語る会
10月18日(水)14:00-17:00
内容
ホメオパシーとの付き合い方:
ーファーストエイド
ーミニコンサルテーション
Abby Takarabe, Peggy Bideホメオパスを
聖地スワジランド、オーストラリアから
講師にお招きします。

参加費用:
50ユーロ

タロット講座

10月23日(月)
13:00−16:00

講師:大塚英文さん
受講料:60ユーロ


参加お申し込みを受け付けております。
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Profile:

Takami Kamata

Certified Advanced Rolfer®
Certified Rolf Movement®Practitioner
Jikiden Reiki® Shihan
Registered Yoga Teacher
SourcePoint Therapy® Practitioner

Contact me at:

rolfertakami@gmail.com


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