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2012. 09. 12  
まず、トラウマ克服についてはロルファーでもあるDr.Peter Levineの開発したSomatic Experiencingというとても優れた療法があるので、それをお勧めします。私はSE Practitionerではないので、ロルフィングとSEの教師であるLaelから習った、私なりの理解を簡潔に説明します。

トラウマはストレスが自分のキャパ(器)を超えた状態です。同じ体験でも、それがトラウマになる人とならない人がいるのは、このキャパに違いがあるからです。つまり、ある出来事がトラウマになるかどうかは、本人がその出来事をどう感じどう受け止めたかにかかっていて、出来事そのものの大きさによるものではないのです。だから他人にとってはささいなことでも、自分にとってキャパを超えた恐怖であり脅威だった体験は、トラウマなのです。

自分が出来事をどう捉えたか、つまり自分はどう感じていたか、それをまず知ることが第一のステップです。往々にして私たちは、周りからの刷り込みによって「一般的にはこんなことはたいしたことではない」と、自分の主観を封じてしまい、自分の感情を見ないように訓練します。また、その出来事があまりにもショックだった場合は、生命維持のために感覚を仮死状態にすることがあるので、出来事自体を顕在意識では完全に忘れていたり、悲惨な経験だったにもかかわらず「なんでもなかった」とさらっと言えてしまったりします。言うまでもなくこれはトラウマの抑圧で、さらに深い状態です。

トラウマが厄介なのは、最近はPTSD(心的外傷後ストレス障害=Post Traumatic Stress Disorder)で知られるようになった他人に説明のしにくいいろいろな症状ほか、感情的な負のスパイラルをくり返し、人生で同じパタンを繰り返すことです。

トラウマ克服の具体的な方法についての説明はSEにゆずるとして、ここではロルフィングセッション中にトラウマの蓋が開いたときの対処をかいつまんでお話します。

ロルフィングセッション後に悪夢を見たり、感情がコントロールしにくくなったと感じたら、まず自分の感情を見つめます。自分の感覚をまず言葉にしてみます。言葉にするのが難しかったら色でもいい、図形でもいい、擬音語を使ってもいい。大事なのはそれをいいとか悪いとか、ささいなことだとか、ジャッジするような言葉で片付けないこと。それは自分の主観ではなくて、他人の判断だから。この自分が、どう感じているかを感じきるのです。

感じ方でとても大事なのは、トラウマのドラマをもう一度再現し苦しみなおす必要はないということです。ドラマが現れたら、高速で早送りする。嫌な状況が現れたらその次は、その次は、と早送りし続ける。そしてさらにほかの感覚があるかを探ります。

トラウマのドラマ再現中に、苦しい感覚と違う感覚が現れたらそこにフォーカスします。それはトラウマ克服のキーとなる資源の部分だからです。トラウマ克服とは、この資源の部分を養なって、トラウマと釣り合いが取れるようにすることです。

私はFさんに対し、ご自分の資源をひとつひとつ数えなおすことをおすすめしました。辛く苦しい過去の心の傷、そこにあった感情を感じるときに、同時にみつけたプラスの部分、これらの資源にフォーカスして、これからの自分のキャパを広げる栄養にするためです。

トラウマは誘惑であり、常に口を開けて待っている負のスパイラルです。このスパイラルから抜けるのには、まず自分がトラウマを持っていることを知るのが第一。耐えられない負荷の場合、往々にして顕在意識では記憶喪失になっているので、ロルフィングを通してこの記憶が蘇ったら、それはこれを試すチャンスと思ってください。

主観を信じ、トラウマのドラマを高速早送りしながら自分の資源部分を養っていくこと。これを必要であればその都度繰り返します。一度で克服する必要はありません。焦るとまた別のジャッジが入り込みます。何度も同じことを繰り返すように見えても、実はこれは回を重ねるごとにより深く、より短くなっていくようです。逃げずに、卒業を目指してください。



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Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
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Takami Kamata

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