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2012. 10. 11  
気配なく動く日野晃という人を見て、衝撃を受けてから半年。ロルフィングでボディリーディングの要となるプリムーブメントの概念が崩れ、慌てて彼のワークショップに出かけて絶句し、ここは喉につかえたままの消化不良の食べ物みたいな存在ですが、そろそろ重い口を開いて整理をしようと思います。

以前日野先生について書いたことについて読み返すと、何も分かっていないことも分かってない・・。いや本当に、書くという作業は、後から読み返していかに自分がアホだか知るためにあるもの。多分こういっている今もまだ分かっていないのでしょうが。どうして気配なく動けるのか、相手の何を見て動いているのかを、必死に聞いていた自分が哀れに思えます。これ、おそらく生得のもので、分かる人は無意識にやっていて、分からない人はさっぱり分からないのです。だから一生懸命に理屈で理解しようとする。重心移動とか、神経伝達とかいろいろ持ち出して。たとえばフェンシングする熊の記事を書いた同僚のケヴィンフランクは私同様分かっていない(笑)

気配を察する、と言います。視界に入っていないのに、周りの動きが見えている人がいます。舞台やチームプレイの司令塔役は明らかにこれが得意な人です。日野先生はこれ、安藤洋子さんもこれ、有名な人ではサッカーの中田選手がこれです。日野先生と安藤洋子さんが踊ると、向かい合っていないのにまるで影のように同じ動きをしているし、日野先生が舞台に立ったときは、まるで彼が磁力を持っているように場のダイナミズムが彼に向かって吸い付けられているようでそれはそれは面白い。

これをちょっと見ただけでも、安藤洋子さんは常に人の気配を察しながら動いているのが分かります。彼女の空間は際立って大きく見える。

フォーサイスカンパニーのStellen Stellenという作品では、全員があさってを向きながらシナプスのように反応し合って動き合うのをかなり高い客席位置から見るのですが、あれを見ながら私は密かに、これ私がやったら絶対人にぶつかりまくるな・・と思っていたのでした。そう・・重い口を開いて白状すると、私は気配を察せられない。周りが見えない。今の言葉でいうとKY・・。(泣)

ちなみに洋子さんは、この空間感覚というか、周りが見えているということが、自分の才能だということを知らなかったようです。みんなが自分と同じように見えてると思う?と聞かれてはじめて、え、他の人は見えてないの?と知ったそうなので。彼女は常に周りの人をよく観察していて、ご本人は「私おせっかいだから〜」と笑ってますが、これは常に彼女は周りが見えるから。演出家の必須条件でしょう。

日野先生も、この部分を武道を通して人に伝えようとしている。これ、分かる人には分かる世界なので、分からない私のような人間に伝えるの、そうとう難しいと思うのですが。というより、訓練でできるようになるらしい、ということが、私には事件です。この感覚は養えるものなのか。

今回長年バスケをやってらして、指導の経験もあるFさんに、彼らと同じ匂いを感じて「周りが見えているんでしょうね」と伺ったところ、こういうことを教えていただきました。

バスケでは確かにプレイしながら自分以外のプレイヤーを見ていたほうがいいです。私は多分見ていません。感じています。もちろんパスする前やゲームの攻防の流れが変わった時は確認しますが、確認した後はボールの動きを見ていて各プレイヤーの動きは感じていたと思います。頭や視力を使わなくても分かると言うことはやはり感じていたと思います。一緒にプレイしているチームメイトのことは分かるので感じられる自分やチームメイトと感じれらないチームメイトの存在も理解していました。理解してその人へのプレイは変えていました。バスケを子供たちに教えた経験もあるので見えていない人感じられない人の存在も知っていまし、それはその子の個性として認め見えていなくても大丈夫な方法を考えて教えていました。例えばパターン化してある場面になったら真っすぐ相手のゴールに走れとか。(ちゃんと言われた通りに相手のゴールにだけ走りディフェンスせず観客に笑われた子がいた^^;素直だけど~)見えている子が声を掛けるとか。
私は、言われた通りにディフェンスもせずゴールに突っ走るおバカで素直な子に深く共感しました。。

1対1をする時にはオフェンスでもディフェンスでも同じです。相手の動きを感じ取り自分の動きを決めます。まるで相手の脳の指令を自分にも送ってもらっているかのように感じて動きます。ディフェンスの時に相手の鏡のように動くのはとても楽しかった覚えがあります。

ディフェンスで鏡のように動くこと、それにはいくつかの条件が必要だと思っています。相手を見られる感じられること、感じた動きを自分の動きとして動かせる瞬発力、筋力、身体の使い方などいくつかの能力が必要になってくるので全ての条件が揃った人はできると思います。更にそれを他の人に教えるとなると相手とのコミュニケーション能力や相手にきちんと伝えられる表現力言語力などが必要になると思います。それで「素晴らしいスポーツ選手が素晴らしい監督になるとは限らない」と言われるのでしょうね。でも前者の能力は日常生活で全くと言っていいほど役に立ってないと思います。(誰かに襲われそうになった時に身を守るくらい?でも普通は襲われなので…)狩りをする動物はこの能力をもっていますよね。動物的な能力とも言えますか^^;コミュニケーション能力を含む後者は人間力として必要だと考えていますが…


いや、前者の能力、ものすごく日常生活で役に立っているのです。人間関係の基礎なのです。ものすごく大事な能力なのです。気配を察せず平気で人にぶつかってくる人、人の動きが見えない(人が見えない)ひとばかりだったらこの世の中どうなると思いますか?相手の鏡のように動ける能力、さらにその能力を持っている人と持っていない人を見分ける能力は、応用の効く大事な能力なので、分かる方はこの存在を分かっていない人に知らせる使命があるとさえ思います。分かっていない人にはさっぱりわからないしピンとこないので、Fさんのように懇切丁寧に教えていただけると本当に救われるでしょう。(=私)

洋子さんはきっとその存在感で語るのでしょうね。そして、何かを感じた人が食いついてきたら、その時は存分におせっかいを焼いてあげてください。



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Author:rolfertakami
鎌田孝美(Takami Kamata)

http://www.takamirolfing.com

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ヨーロッパロルフィング協会に所属する、
ヨーロッパで第2号の日本人ロルファーです。
英国スクールオブホメオパシー
アドバンスプラクティショナーコースに在籍し
現在臨床を行っています。

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内側に深くしまいこんだこだわりを、抱きとめ、見つめ、解放し、
かわりに内側で眠る可能性に光を与える。
身体が目覚め、失ったものを取り戻していく過程を
みなさまと楽しんでいきたいです。

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・ヨーロッパロルフィング協会認定
公式アドバンスロルファー
・同ロルフムーブメントプラクティショナー
・直傳靈氣師範
・全米ヨガアライアンス認定
ヨガインストラクター
・陰ヨガインストラクター
・ソースポイントセラピー認定施術者

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